3/6
彼女のその後*/
二日前の事なのについ、昨日の事のように彼の寂しそうな顔が思い出せる。
私はふぅ、と息をついてコップにあるストローに口をつけた。
今はどっかの喫茶店で物思いに耽っているところ。
最初、彼と別れを決めた時には「別れた後には、遊びまくろう!!」と
決めていたのにいざとなるとこうだ。
携帯をちらり、と見る。
メールも電話もない。友達に誘われた合コンも断ってしまった。
私は空になってしまったコップをテーブルの上に置くと
喫茶店を出るため、会計へと向かった。
「ありがとうございました。」
店員の決まり文句を背中で聞きながら喫茶店をでる。
ふわり、とどこからともなく、花の香りがした。
口の中にはさっきまで飲んでいたアイスコーヒーの香りが残っているというのに私はその花の香りに誘われるがまま、歩いていった。
そこは綺麗な花畑のある遊園地だった。
女の子がその花畑をバックに親に写真を撮って貰っている。
私はそれを横目にまた、ふらりと歩き始めた。
これの次の次の次でおわるはず!!