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プロローグ*/
はじめまして、黎明です。
黎明、は[れいめい]と読みます。
ふと思い立って書いてみます。
良ければ、目を通してみてくださいませ。
「別に君の事、嫌いじゃないんだ。」
君が申し訳なさそうな瞳で僕を見つめる。分かってる。君が僕のことを好きじゃない事ぐらい。
でも、僕だって君の事は好きでもないし、嫌いでもないよ。
だから、安心して他の男の所へ行ってしまえばいいじゃないか。
僕なんかに振り向かないで。君のその涙を無駄にしないで。
「ごめんね、ごめんね、」
謝らなくても良いんだよ。僕はもう、君の事に未練はない。
そりゃ、一度[好き]と言ってくれた人に[好きじゃない]といわれるのはつらい。
でも、君がそれで幸せならいいから。
「ありがとう、ばいばい。」
君は少し赤くなった目をこすりながら、振り向かず、僕から離れてしまった。
プロローグ、ってこんなんで良いのでしょうか?