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さんざん悩んだよ。
うぅ〜ん・・・うん・・・って、ずっと唸ってた。
頭ん中はグルグルでグルングルンだし。
脳が“モウ嫌だ!!”ってね、考えるの拒否なんか始めちゃって。
結局、何に悩んでるのか分かんなくなっちゃった位、悩んで、それで魔王(僕)は気付いたんだ!!
やっぱり残金200MLじゃ、どう足掻いても何も出来ないって事に!
何か“今さら…。”とか、“え?此処まで引っ張って言う事、ソレ!?”って呟かれてそうだけど…。
その辺はスルーでお願いします。
んじゃあ、どうするか?って事だけどね、ほら、僕ってば、一応は冒険者な訳じゃん。
だったら、依頼を受けてお金を稼げば良いんだよ。
って事にもサッキ気付いたんだ。
どぉ、エライでしょ!!
スゴイでしょう!どやぁ!!
でもランクが低いから、今の僕は簡単な物しか受けられないんだよね。
けど、多分、ご飯代位は何とかなると思う。
でも流石にお宿は無理だよね。
しばらくは、野宿になっちゃうのか。
我慢だね、ガ・マ・ン。
何処で寝ようと魔力で簡易結界を張れば危険は無い!はず。
たしか空間閉鎖して状態維持すれば、雨風は防ぐけど空気は適度に通る、暑く無く寒くも無い快適空間が出来たはず。
更にエアをペンペン固めてホワホワにすれば寝心地最高の簡易ベッドが出来上がるし。
暗いと怖いからライティングの魔法で灯りを確保して。
一人ぽっちだと淋しいから光の屈折を利用したスクリーンを作って、人間界の観光名称の映像でも流しちゃおうかな♪
あれ?意外と野宿でも大丈夫そうだよ、僕。
結局、一番の問題は魔力操作なんだけど……。
僕はソレが一番自信無いんだよなぁ。
もし失敗しちゃったら、大爆発するのは確実だね。
もしかしたらプチ・ブラックホールも出来ちゃうかも。
でも、その程度位の反動で済むんならOKだよね。
それに僕、本番に強いタイプだから多分、何とかなると思うよ。
うん、きっと大丈夫……。
さて、そうと決まったら依頼を見に行かないと!!
ご飯の為に、頑張るぞぉ!
おお!!
って、勢い込んで一階に戻って来ました!!
ハアハア…。
階段をズンズン走って来たからチョットだけ疲れちゃった。
だって階段が思ったよりも長かったんだもん。
地下一階と地上一階の距離って、5KM位は有ったと思う。
登っててチョットだけ後悔した。
やっぱり転移陣を使えば良かったなぁ…ってさ。
あぁ、そうそう転移陣って言うのはね、ギルド内を移動する手段の一つで、床に固定された転移魔法の魔法陣なんだ。
建物内の各フロアーに転移陣が設置されてるから、陣の上に立って起動の魔力を注ぎながら、希望の階を呟けば発動されるんだ。
簡単でしょう。
でも僕は、階段も気になってたから、行きは転移陣で帰りは階段を使ってみたんだけど…。
階段は、非常時以外はもう、使いたくないなって感じ。
ふぅ〜、やっと落ち着いて来たみたい。
バックンバクバク暴れてた、僕の心臓(核)が大人しく成ってきたから。
それで、やっと周囲に目を向けたんだけど…。
んー・・・うぅ?
何か、ワラワラしてる。
スンゴク人がワラワラ。
武器販売所(地下)に行く前の一階はスッカラカンって感じで寂しかったのに。
そんなに時間経ってた?
経ってないよね?
あれ?でも窓の外が暗い!!
何か、夜っぽく見えるんだけど。
うわぁぁ…、お月様がクッキリはっきりでスッゴク綺麗。
お星様もキラキラだ。
・・・・・・はぁ。
やっぱり気のせいじゃないんだね。
夜になってる。
えーっと、たしか僕がギルドに来たのって、午前中だったよね。
・・・。
お腹が空いたなぁ〜って思うはずだよ。
だって、お昼ご飯忘れてる。
食べて無い…。
ぐぅるるるるる〜〜〜!!!
腹の虫の大合唱!
余計にお腹が空いた気がする…。
しくしく…。
ごわん、ぷりーず!!
空腹に虚ろってポケーっとしてたけんだど、ハタっと気付きました。
虚ろってる場合じゃない!!
僕が受けられる依頼は!?
ってか、どうやって依頼を選んだら良いんだろう!!
そんでもって、依頼ってどうやって受けるの?
あ、あれ?
その説明ってされた?
僕、聞いたっけ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・き、聞いて無い気がする。




