表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まおう!!  作者: 犬犬
28/41

28

い、、、痛い。


頭が痛いよぉ〜。


ズキズキだよ。


魔王(僕)の頭には、ぷぅーっくり膨らんだ、タンコブなるものが出来てるんだけど、これがズキンズキンして痛いんだ。


ううぅぅぅ〜……。


はぁ。


そう言えば、僕、サラッと言っちゃったけど、タンコブの事、知ってる?


フムフム…。


じゃあ、僕が知ってるから説明してあげるね。


むっ!?


意外とか言ちゃダメダメ。


昔ね、従兄弟が人間界のザッシとか言う紙の束を持って来てくれたんだ。


そんで、まだ人間界の文字が読めなかった僕の為に読み聞かせてくれたんだよ。


その話の中にタンコブもあったんだ。


あのね、タンコブって言うのは、ポカン!って殴られたり、ドカン!ってぶつかったりした場所がぷぅーっくりに成っちゃう事だよ。


んで、ぷぅーっくりしてるのはね、ちっちゃなタコって言う生き物がコッソリ取り付いているからなんだ!!


ちっちゃなタコはスッゴク気が荒くて、ガジガジ噛み付いて来るんだよ。


だから、暫くの間、痛みが続くんだって。


でもね、まさかそのタコの噛みつきがこんなに痛いなんて思わなかったよ…。


うにゅ〜ぅ…。


痛くて頭に触れない。


誰か、ちっちゃなタコを僕から剥がしてくれないかな…。


って期待の視線を正面に向けたんだけど……。


うん、期待しちゃ駄目だったね。


僕が見たのは同じ様に痛みで顔を歪ませてる人物でした。


拳抱えてプルプルウチ振るえてる感じ?


目の端に涙が溜まってるよ、達磨のおっちゃん。


“オマエ…、石頭にも程があるだろう。”


出した声に覇気が無いよ。


スッゴイ痛かったんだね…殴られたの僕だけど、何かゴメンナサイな感じです。


でも、おっちゃんも悪いと思う。


いきなり拳骨で ゴイン!! ってするんだもん。


“ぶぅたれた顔しやがって…、拳骨食らった意味分かってねーだろ。”


拳骨の意味?


おっちゃんが僕の顔を見て、心底疲れた様に息を吐き出した。


はぁ〜〜ぁ〜〜〜……。


ってさ、ながぁーい息をつき終わった達磨のおっちゃん。


首をコキコキさせながらトロトロと武器庫に向い立つ。


扉の魔法紋の前で、また何かを始めたみたい。


みたいって予想なのは、達磨のおっちゃんの体が邪魔で殆ど見えないから。


もうちょっと右か左にずれてくれたらチョットは見えると思うのになぁ〜


サービス足んないよ、おっちゃん。


ブツブツ、僕がそんな事を考えていた間もおっちゃんの作業は進んでたみたいで、ちょっとしたらポワワンって光った。


光が緩やかに収束して、長細い感じに纏まり始めた。


ん?おっちゃんの体が邪魔で見えないんじゃないの?って?


ふっふっふっ…心配ご無用なのさ。


僕が見てるのは、おっちゃんの陰からはみ出た部分なのだよ!


やっぱり、殆ど見えないけどさ、そこは頭の中でバッチリ補完作業するから大丈夫。


で、僕の補完作業の結果、おっちゃんの手元には新しい武器だ!!


手持ちぶさただったし、何か淋しい感じもしてたし、って感じだったからね、何か嬉しんだけど♪


さっきまで両手に抱えてた沢山のいろんな武器は、今、僕の手には無いんだ。


ツルリン滑って、カツンサクッて刺さったアノ後、容赦無くおっちゃんに全部回収されちゃった。


で、僕がブゥブゥタラタラ言って、おっちゃんが何か言ってたけど、さらに言い続けたら拳骨を貰ったんだよね。


ゴイン!!ってさ。


酷いって思うでしょ!!


まだ、タンコブがウジウジ痛いし…。


完全に光が収まってから、おっちゃんが手にしてた物をポイーンって投げて来た。


スッゴク安定した投げ技を拝見。


余計な衝撃も無く、綺麗な弧を描いて、それは僕の手の中にポフっと収まったんだ。


ちょうど1m位の長さで、掴むにちょうど良い太さの焦げ茶色した八角形の棒。



“コイツは棍って言う武器なんだがな。”


なんだがなんだ!?


中途半端で止められると気になっちゃうよ。


ニヤリ…なんて悪そうな笑顔しなくていいから!


“言ってみれば、ただの棒っ切れだな。”


おっちゃん……棒っ切れだって事は見れば分かるよ、いくら僕だってさ。


“でだ、この棒っ切れがオマエさんの武器だ。”


………僕、剣とか槍とか斧とか、そう言うのがいいな。


“坊主には、暫く棍意外の武器は売らねーよ。危なっかしくてとてもじゃないが売る気になれん。”


腕組みしたおっちゃんが仁王立ちだ。


譲歩は………無理そう。


“まずは武器の扱い方だな。きちんと学べよ、坊主。今日みたいな扱いしやがったら命が幾つ有っても足らんからな。”


おっちゃんの苦笑と共に、僕の武器(相棒)が決まった瞬間だった。








ちなみに、僕のメインは魔法なんだよ。


ん?じゃあ何で武器にワンドを選ばなかったのか?


あっ・・・あれ?


あれれれれ??






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ