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やあ♪魔王だよ。
今の僕の眉間には、カイゼがしてたみたいな皺が寄ってる。
って言うか、寄せてるんだけどね。
ぐぐぐぐぅ〜〜〜!って力入れて縦皺3本の維持を頑張ってるんだ!!
だから中々迫力有る顔に成ってるはず。
まるで前魔王やカイゼみたいでチョット格好いい!・・・なんて♪
えへへへへ(≧∀≦)
んで、やってみて分かる事って色々あると思うんだけど、まさに今、僕はソレを体験してるんだ。
縦皺3本維持するのって、とぉーっても疲れるんだよ。
特に顔がね…疲れる…。
まだ10分も経ってないんだけどなぁ〜。
限界が近い!…って感じ。
どんな感じかと言えば、ピクピクする筋肉を止められない!って状態?
うーん…っと、痙攣?してるって言うのが分かりやすいかな?
眉間の縦皺に力入れすぎちゃうとコウなっちゃうよぉ〜って見本になったみたい。
あ〜あ、明日、顔面筋肉痛に成ってたらドウシヨウ…。
はうっ……。
さて、何故僕が顔面筋肉痛の心配をする事に成ったかって言うと…、原因は目の前にあったりする。
僕が今居るここはね、ギルドの武器販売コーナーなんだ。
場所は地下一階。
部屋に入った直ぐにカウンターが設置されてる。
カウンターに囲まれた奥に頑丈そうな鉄の扉が在って、ギルドで扱ってる武器はその中で厳重に管理されているんだ。
力が有れば誰にでも開けられそうに見えるけど、無理。
鉄の扉には魔法紋が刻まれてるから、関係者以外には開けられない仕様になってる。
その他にも、防犯対策はモロモロ行っているらしいよ。
だから、
武器盗んじゃお〜かな?
とか、
強盗しちゃおうかな〜?
なんて馬鹿な事考えて行動に移しても、一切が無駄な努力に終わる。
で、何で僕がソンナ事を知っているかと言うと、聞いても無いのに教えてくれた人がいるから…。
所謂、こういう話も防犯対策の一部って事らしい。
カウンター内にいる販売担当の筋肉達磨なオッチャンが教えてくれた。
強面な顔を愉快に歪ませて、ニッ!と笑うと雰囲気がガラリと変わる。
特徴は、白い歯が目立つ黒く日に焼けた肌と輝く“スキンヘッド”。
・・・・・・。
“スキンヘッド”だよ。
誰が何と言おうと“スキンヘッド”であって、決して、“禿げ”では無い。
強調しておくよ“禿げ”じゃないって。
だって、達磨のオッチャンが、スッゴク力説してたからね。
あんまりにも真剣すぎて・・・目が恐かった。
チャキリって音発ててさ、腰に下げてるダガーに手を掛けられた時の怖さが分かる!?
僕、直ぐに頷いたよ。
そんで認めたよ“スキンヘッド”
冒険者ギルドに、マトモな人っていないのかな…。
・・・・・・ふぅ〜。
そんなこんなな話を暫く続けてから、漸く本来の目的の武器を見せてもらえる事になったんだ。
奥の扉の魔法紋に手をかざした達磨のオッチャンがニヤァって笑った。
この笑い方をされると凶悪に見えて、顔が引き吊ってきちゃう。
なんだか本当に悪巧みしてるみたいに感じるんだけど。
初めの笑顔は人が良さそうな雰囲気だったのに…
笑い方一つで、ここまで印象が180度変わるなんて思わなかった。
何だか詐欺に引っ掛かった様な気分。
それでもワクドキしながら、ジィーっと見ていると、紋が赤く“ピカリンコ”っと光って武器がポーンって現れた。
・・・・・・。
どうやら重い鉄の扉を頑張って頑張って開ける必要は無いみたい。
呆気ないくらいに便利に出来てる。
そうしてカウンターに並べられた初心者向けの得物。
どや顔した達磨のオッチャン。
艶やかに輝く“スキンヘッド”
それを前にしながら、僕は冒頭の状態で固まった。
眉間にキュっと皺寄せて、頑張りました、現実逃避!
でも、ついポロっと…
やっぱり“禿げ”?
執拗に強調されると、逆に気になるんだって!
あっ!!
達磨のオッチャンの目が!!




