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まおう!!  作者: 犬犬
13/41

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ハイ!魔王だよ。


あれから、僕を囲う光はどんどん強くなっていったんだよ。


あんまりにも眩しくなりすぎちゃってさ、皆、目を開けられなくて、動けなくなったんだ。


もし無理矢理に目を開けたら、多分、失明しちゃったんじゃないかな。


それほどキツイ光だったんだよ。


それでね、更に困った事に僕自身も動けなくなってたんだ。


光に呑み込まれて、僕の目に写ったのは一面の白。


とにかく、真っ白。


一応言っておくけど、失明してないからね、僕。


所謂、ホワイトアウト的な状態だったんだと思うんだ。


原因は雪吹じゃ無くて光でだったけどね。


んで、


困ったなぁ〜…どぉーしよう…。


って途方に暮れてたら、突然グィッて手を引かれたんだ。


ひょへぇ!?


ちょっと間抜けな声を出したけど、もちろん許容範囲。


だから気にしないよ。


誰だって視界が効かない中で、いきなり手を引かれたら驚くでしょ。


ビックリでしょ。


慌てて引かれた手を、クイッて引き返したら、カケル何倍かの力でグィッと引き戻された。


お陰で思いっきりバランス崩した僕は、引かれた方向に体がダイブ。


・・・?


衝撃、無し。


痛み、無し。


浮遊感・・・有り。


って事は多分、床とご対面する直前に急停止して、そのまま持ち上げられてプラーン…。


そして現在に至る…って

感じ。


もうちょっと手加減してほしいって、かなり本気で思った一瞬だった。


さて、そんなこんな状態だった僕は、結局、そのまま手を引かれて一人隔離されたんです。


“迷惑”の一言を添えられて!


見事な《ハリセン》捌きを披露したのは僕じゃ無いのに!


第六感の美女がクリティカルヒットさせたのに、“迷惑”って言われるのが僕だなんて、絶対間違ってるよ!


ん?


僕を隔離したのが誰か気になるって?


もちろん第六感の美女だよ。


ハスキーボイスだったから分かったんだ。


すっごい特徴的だよね。


はい?


美女は失明したのかって?


失明なんてしてなかったと思うけど?


《ハリセン》に自分の魔力込めて攻撃して、自分に影響が跳ねっ返るような半端な事、するわけないって僕思ってるし。


だって、魔王(僕)の第六感が、怒らす危険!って訴えてるんだから、絶対只者じゃ無い。


ねっ、そうでしょ。


そー思うでしょ。












意外な事実がワカリマシタ…。


第六感の美女は、窓口担当の受付嬢だそうです。


・・・誰か僕に人間界の常識を教えて下さい。


受付嬢がギルドマスターに“お茶!”とか

“それ片付けといて”とか“汚れてるから掃除!”

とか言ってるのって普通?


ねえねえ、普通なの?


何かが違うって気がするのは僕だけでしょうか!?


はぁ〜……。







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