『王立リュケイオン学園 神舞戦ルール綱要』
『神舞戦ルール綱要』
神舞戦とは、五人一組の魔術師が、互いの技量と知略を競い合う伝統的な団体魔術競技である。
勝利の鍵となるのは、相手陣営の「玉宝」を破壊すること。
ただし、魔術の威力だけで勝敗が決まるわけではない。選手の連携、監督の采配、そして刻々と変化する戦況への対応力が問われる。
1⃣ 試合の構成
試合は前半戦・中盤戦・後半戦の三戦で構成され、それぞれの制限時間は十分間とし、
間に15分ずつの休憩時間がある。
各チームがベンチ入りできるのは、監督一名、スターター五名、サブメンバー二名の計八名までとする。
登録選手には下級生を二名以上含めるものとし、原則としてスターターとサブメンバーにそれぞれ一名以上を配置する。ただし、スターターに下級生が二名以上含まれる場合は、この限りではない。
各戦の開始時には、監督が出場する五名を自由に選び直すことができる。この再編成は選手交代の回数に含まれない。
試合中の選手交代は、一試合につき三名分まで。タイムアウトは二回まで認められる。
2⃣ 勝敗の決定
相手の玉宝を完全に破壊したチームは、その時点で勝利となる。
玉宝が破壊されないまま後半戦が終了した場合は、獲得得点によって勝敗を決する。
なお、相手選手全員を戦闘不能にしても、玉宝を破壊しなければ即時勝利とはならない。
3⃣ 得点と選手の離脱
神舞戦の得点は、対人攻撃による得点と、玉宝の破壊による得点に分けられる。
対人攻撃の判定には「技あり」と「一本」と「無効」がある。
・技あり:一点
・一本:二点
・無効:0点
・対人攻撃による得点:最大十点
・玉宝の完全破壊:十五点
一本を取られた選手は速やかにベンチへ退き、その戦が終了するまで復帰できない。
この離脱によって生じた欠員を、控え選手で補充することは認められない。
ただし、次の戦からは再び出場できる。
なお、玉宝を完全に破壊した場合は、獲得得点に関係なく、その時点で勝利となる。
4⃣ 審判と安全管理
試合は主審一名と副審四名によって管理される。
選手に重大な負傷が生じると判断された場合、審判は防御結界によって攻撃の威力を軽減する。
その際の技あり・一本の判定は、結界による軽減がなかった場合に想定される損傷の程度を基準とする。
判定には主審の経験と技量が大きく関わる。
各チームは一試合につき二回まで、判定の再審を求める「トライアル」を使用できる。
再審では五名の審判が協議し、多数決によって最終判定を決定する。再審の結果は元の判定に優先し、トライアルの使用回数は結果にかかわらず消費される。
5⃣ 装備と魔術
競技に使用できる武器は、公式規格の木剣および木杖に限られる。
防具には公式の魔力付与プロテクターを使用する。
魔法薬や煙幕、炸裂弾、閃光弾などは、公式に認められた規格品のみ使用できる。
その他の魔道具は、自作であり、かつ厳格な事前審査を通過したものに限られる。
一方、試合中に魔術によって合成された物体や、召喚術によって呼び出された存在は、魔術の一部として扱われる。
操作系魔獣使いが使役する魔獣については、事前審査による承認を必要とする。
6⃣ 競技の精神
神舞戦は、魔術師としての技量、知略、連携、そして礼節を競う競技である。
戦術の自由度は高く、規則に反しない限り、多様な戦い方が認められる。
強大な魔術を正面からぶつけ合うもよし。
堅固な結界で守り抜くもよし。
巧みな連携や奇策によって格上の相手を翻弄するもよし。
勝敗を決めるのは、魔力量の大きさだけではない。
『みちくさ先生の魔法学園改革記』の重要なイベント「神舞戦」のルールです。
作品を読んでいて気になったらご確認ください。




