目覚めた先は
シーンとした薄暗い部屋で、僕は目覚めた。体を動かすと、柔らかな白い布団が擦れる。
パチパチと瞬きをして、ゆっくりと視線を動かした。窓のない、薄暗い部屋。天井から吊るされた豆電球が揺れている。
傍らにはテーブルと椅子があり、テーブルの上には、白いパンと紅茶が置かれていた。紅茶から立ち上る湯気が、それが用意されたばかりであることを知らせている。
僕は、どうしてこんなところで眠っていたんだろう?
そんな疑問が浮かんだけれど、ひとまず温かい内に紅茶とパンを口に入れよう。立ち上がり、テーブルの前の椅子に移動して、パンを齧る。紅茶を喉に流し込むと、優しい温かさが身体に広がった。
用意されていたパンと紅茶を平らげて、一息つく。改めて部屋を見まわしてみたが、他の家具や雑貨など、特に何もないようだった。
コンコン、とドアをノックする音がする。僕は少し驚きながら、そちらへ目をやった。
「食事はお済みですか?」
若い女性のような声が、そう尋ねてきた。
「食べました」
僕が答えると、ギィっと音を立てながらドアが開かれた。
そこに立っていたのは若い女性。肩までの長さのふわふわとした栗色の髪。暗褐色でロング丈の上品なワンピースの上に、まっしろなエプロンを付けている。手にはトレーを持っていた。黒い靴が、カツンと音を立てる。
「お済みのお皿をお下げします」
そう言って、丁寧な仕草でお皿とカップをトレーに乗せていく。
「あの、聞いてもいいですか?」
「なんでしょう?」
「えぇっと……僕は、その、今の、状況がよくわからなくて。僕はなぜここにいるのか、ここはどこなのか、何もわからないんです。どうして……」
「それは私にはお答えできかねます」
僕の言葉を遮って、女性はそう言った。僕は、どうしたらいいのかわからなくなる。
「後ほど案内の者が来ますから、ここでお待ちください。それでは、私は失礼します」
「そ、そうですか……。ありがとうございます」
僕がそう言いながら軽く頭を下げると、女性も会釈して、部屋から出ていった。
シーンとした薄暗い部屋で、時間を潰せるような物もなく、僕はただぼんやりと椅子に座る。
ほどなくして、コンコン、とドアをノックされた。
「失礼します」
そう言ってドアを開けたのは、若い……十歳ほどのように見える背丈の子供だった。腰の長さまであるサラサラで艶やかな黒い髪。淡い水色のふわふわとしたワンピースに身を包んだ、女の子。丸くて大きな黒い瞳が、僕を見上げる。
「私は案内役を務めます、シズカと申します。よろしくお願いします」
丁寧な所作で、シズカはペコリと頭を下げる。柔らかな口調が、僕の耳には心地よかった。
「シズカさん」
「呼び捨てで構いません」
「シズカ……あの、えっと」
僕は、様々な疑問を口にしようとしたが、疑問がありすぎて言葉に詰まってしまった。
「まず一つ確認ですが、ご自身のお名前は分かりますか?」
「名前? それは……あれ? 僕……僕の名前……」
「分からないんですね?」
「分かりません」
しょんぼりとしながら答える僕に、シズカは優しく微笑む。
「貴方の名前は、ソウタです。ソウタさん、とお呼びしますね。よろしいですか?」
「ソウタ……それが、僕の名前」
そう言われると、確かに、それが僕の名前なのだと、しっくり来た。
「それでは、こちらへどうぞ」
シズカがドアを開けて僕を手招きする。僕は言われるがまま、そちらへ歩み寄った。ドアの先の様子が見える。
そこには、たくさんの衣装が並べられていた。王子様のような物や、お姫様のような物、ゴシックな物、カラフルな物、様々なテイストの衣装がある。
「立ち止まってないで、どうぞこちらの部屋へ入ってください」
言われるまで、僕はぼんやりと衣装を眺めて立ち尽くしていた。慌てて僕がそちらの部屋に入ると、シズカがドアを閉めた。
「ソウタさんは、この中から、お好きな衣装を選んで着替えてください」
そう言われて自分の服装を改めて見ると、入院患者のような、白い上下の質素な服だった。
「……どれでもいいんですか?」
「はい。この部屋にある物でしたら、どれでも構いません」
どれでもいいと言われると、逆にどれがいいのかわからなくなってしまう。とりあえず何か一つ試しに鏡で見てみようかと思ったが、部屋の中に鏡がない。
「あの、この部屋に鏡はないんですか?」
「ありませんよ」
即答だった。まるでそんなもの何に使うんだとでも言うような態度だ。
「でも、鏡で見てみないと、何が自分に似合うかわからないですよ?」
「似合うかどうかではなく、ソウタさんが好きだと思う物を考えてください。ソウタさんが着てみたい、なりたい姿を選んでください」
「はぁ……そういうものですか」
僕はとりあえず頷いたが、そんなことを言われて、ますますどれを選べばいいのかわからなくなってしまう。ひとまず一通り部屋にある物を見てみることにした。
王子様系、お姫様系、フリルにレースにリボン、派手な柄、カラフルでポップなデザイン、落ち着いたモノトーンの組み合わせ、実に様々な物がありすぎて、選べない。メインの洋服だけではなく、それに合わせるシューズやヘアアクセサリー、ソックスなども、たくさん並んでいて、どれも素敵に見える。
男性が着るような物も女性が着るような物もあるけれど、そもそも僕は自分の性別がどちらなのかわからない気がした。自分の体を見てみる。胸に膨らみはない。男性のようなシルエットに見える。でも、女性なのではないかという気もする。細身で小柄であるということはわかる。でも、自分がどちらなのか、よくわからなかった。けれど、それは今は気にしなくてもいいような気もした。ぼんやりと色々な衣装を見ながら、部屋の中を歩く。
紫色の豪華なドレスがとても美しくて目を引かれる。白黒のゴシックな少年のような服も、自分に合うのではないかという気がした。鮮やかな赤色の少しタイトなワンピースも綺麗で、深い青色のシャツなんかも良いなと感じる。淡い水色や、緑色の物も素敵で、ビビッドなオレンジ色のポップな感じもこれはこれで良い。ヘアアクセサリーやシューズなども実に様々な物があって、どれもこれも素敵に見える。
目を引かれるものばかりだったけれど、ひとまず、ぐるっと部屋の中を一周して、最後に視界に入ったのは、かわいらしい黄色いワンピースだった。ふんわりとしたシルエットで、フリルやレース、リボンのたっぷり付いている。僕はそれを手に取った。
ヘアアクセサリーもそれの近くにあった黄色の物を合わせることにしよう。リボンがたっぷり付いたお花のようなヘッドドレス。ソックスは白い花柄のレースの物を選んだ。シューズは明るいオレンジのころんとしたデザインの物。
「お決まりですね。では、そちらの仕切りの中で着替えてきてください」
言われた方を見ると、カーテンで区切られた空間があった。さっそくその中で着替えをする。着替えてみると、すごくしっくりとくるような感覚だった。でも、鏡がないから、本当に自分にこれが似合っているのか、よくわからない。本当はまったく似合っていないかもしれないと不安に感じたけど、それでも僕はこのお洋服が好きだなと、自分の感性を信じることにした。
「着替えました」
カーテンを開けて、シズカに声をかける。
「では、こちらへどうぞ」
言われて見ると、先ほどここへ入ってきた時とは別のドアがあった。そんなところにドアがあったかな、とも思いつつ、歩み寄る。シズカがドアを開けると、その先の部屋には、大きなピアノがあるのが見えた。僕はシズカに促されて、その部屋に入る。
「こちらの棚の中から、好きな楽譜を選んでください」
シズカがそう言って、棚を指さす。そこにはたくさんの楽譜が並んでいるようだった。
「……この中から曲を選んで弾けってことですか?」
「そうです」
「でも、僕、ピアノなんてわからないですよ?」
「楽譜を見れば大丈夫ですよ」
「そういうものですか……?」
「はい、どれでもいいですから、この中にある物から、一曲、選んで弾いてみてください」
僕はとりあえず棚の中から楽譜を一つ手に取ってみて、表紙を見る。日本語の文字で、G線上のアリアとある。中身を見てみると、メロディーが頭に流れてくる気がした。
他にもいくつか手に取って、中身を見る。ここにあるのはクラシックの曲が多いようだ。
人形の夢と目覚め、というタイトルが目についた。なぜだかわからないけど、この曲がいいような気がする。
「お決まりですね?」
「はい、これに決めました」
「では、こちらのピアノで弾いてください」
促されて、僕はピアノの前に座る。楽譜を開いて置いて、鍵盤を叩いた。指が自然と動き、メロディーを奏でる。とても気持ちよく弾くことができた。
曲が終わると、シズカがパチパチと拍手を送ってくれる。
「楽しそうに弾いていましたね。よかったです。では、楽譜を棚に戻して、こちらの部屋にどうぞ」
シズカはそう言って、横にあるドアを開けていた。僕は慌てて楽譜を棚に戻し、そちらへ進む。おいしそうな匂いが、ドアの先から漂っていた。
その部屋に入ると、大きなテーブルがあり、その上には、スープとサラダ、分厚いステーキ、パンと紅茶が並んでいる。
「どうぞ、召し上がってください」
「……一人で食べていいんですか? シズカの分は……」
「私は案内役ですから、一緒にはいただけません。お一人でどうぞ」
「でも、僕だけ食事をして、待ってもらっているなんて……」
「どうぞお気になさらず」
「……じゃあ、いただきます」
僕が言うと、シズカはにっこりと微笑みながら頷いた。
食事をしながら、そういえばそもそもここはどこなんだろうとか、僕はどうしてここにいるんだろうとか、そういう疑問に答えてもらっていないなと気が付いた。でも、今はひとまず、言われたことをやっていようと思い、食事を進めた。どの料理もおいしくて、とても満足感がある。
どの料理も、食べていて、なんだか懐かしい味のような気がした。ずっと昔に食べたことがあるような、でも、いつ食べたのかはわからない。記憶違いかもしれない。……そもそも僕は、自分の名前も憶えていなかったし、自分の性別すらわからないのに、そんな記憶があるわけがないのか?
そんなことを考えながら、用意されていた料理を平らげた。
「ごちそうさまでした」
「おいしかったですか?」
「おいしかったです」
「それは何より。では、次の部屋へ参りましょう」
「……これは片付けなくていいんですか?」
「片付けは後で担当の者がしますから、ソウタさんは気にしなくていいですよ。こちらへいらしてください」
「……わかりました」
僕は頷いて、シズカが開けたドアの方へ向かう。その先から、心地いい風が流れてくるのを感じた。
ドアの向こうには、洋風の庭園が広がっている。綺麗に整えられた樹木と花壇、噴水もあった。
「景色を見ながら、少しゆっくりと歩きましょう」
言われるがまま、僕は庭園の中をシズカと一緒に歩いた。穏やかな風が花の香りを優しく届けてくれる。とても心が安らぐのを感じた。
鮮やかな赤色のバラの花が、とても綺麗に見える。花だけでなく、周りの緑もとても美しく感じられた。ゆったりとした時間が流れる。
「そろそろ、次へ参りましょうか」
シズカが言って指さした先には、大きなドアがあった。シズカがそのドアを開けて、僕を手招きする。僕は促されるままに、その先へ進んだ。
「ようこそ、私の城へ」
そんな声が響いたが、そこには誰の人影もない。そこは、豪華なシャンデリアが灯る、大広間のようだ。片隅にピアノがあるのが見えた。
「……今の声は?」
僕は、シズカに対してそう聞いたつもりだった。しかし、シズカは答えない。
「私はこの城の姫です」
また声が響く。声の主の姿は見えない。
「お姫様、どちらにいらっしゃるんですか?」
「私はここにおりますよ」
声のした方向を辿ってみると、そこには大きな鏡のような物があった。僕はそれの前に立ってみる。
そこに映っているのは、白黒の豪華なドレスを身にまとった女性だった。腰以上の長さがあるふわふわとした金髪が揺れている。鏡だったら僕の姿が映るはずだが、これはなんだろう。
「初めまして、私がこの城の姫です」
女性の口が動いて、声が聞こえた。
「……えっと、初めまして。あの、これはどういう物ですか?」
「ソウタさんの目の前にあるこれは、見ての通り鏡です。鏡ですが、通信機のような役割もありますし、扉のような役割もあります」
「へぇ……? 扉?」
「そうです。私は今これを使ってソウタさんに話しかけていますが、この鏡の中から出て、話すこともできます。ですが、そうすると一時的にこの鏡はただの鏡になります。だから、ソウタさんの姿がこの鏡に映ります。なのでその前に一つ聞きます。ソウタさんはご自身が今どんな姿をしているか、鏡で見て確認したいですか?」
「えっと、それは、まあ、はい、今のこの着ている服がちゃんと自分に似合っているのか見たいです」
「……わかりました。では、私はそちらに参りますから、少し後ろに下がってくださいますか」
「あ、はい」
僕が少し後ろに下がると、鏡の中から姫様の足が出てくる。そのまま、少しずつ姫様が鏡の前から出てきた。
「では、ソウタさんは鏡の前へ」
姫様が場所を譲ってくれたので、僕は再び鏡の前に立った。
そこに映っていた僕の姿は、短い黒髪で、青年と少年のあいだのような顔立ち。かわいらしい黄色のワンピースは、とても似合ってはいないように見えた。細身で小柄ではあるから、サイズ感は合ってはいるものの、顔と服装が合っていない。
「……僕は、こんな格好でずっと過ごしていたんですか?」
「……こんな格好とは、どういう意味ですか? とても素敵なお召し物ではないですか。気に入りませんでしたか? ソウタさんが自分で選んだのでしょう?」
「それは、そうですけど……お洋服は素敵なのに、顔立ちと合っていなくて、これでは……」
「自分には似合わない、ですか? でも、ソウタさんはその服を自分で選んで、楽しそうにピアノを弾いて、食事や庭園なども満足そうでしたよ」
「……姫様は、僕のことをずっと見ていたんですか?」
「見ていましたよ」
「では、なぜ、この服は僕には似合わないと声をかけてくれなかったんですか?」
「私はそうは思わないからです」
姫様は、美しい笑顔でキッパリとそう言った。
「でも、僕は、自分がこんな顔だと知っていたら、この服は選びませんでした」
「……そんなにいけないことですか?」
「それは……だって……」
姫様があまりにも堂々としていて、僕はなんて言葉を返せばいいのか、見失っていく。
「私は、様々なお召し物が用意されていた中から、ソウタさんがご自身で素敵だと思って選んだそれが、ソウタさんにとって一番の物なんだと思います。だから、それはソウタさんには似合わないなんてことはありません。とても素敵ですよ。……一曲、ピアノをまた弾いてみてくれませんか? 楽譜は先ほど弾かれた物を用意してあります」
姫様がそう言って振り返ると、いつの間にか楽譜を持っているシズカがそこにいた。
「……この服装のままでですか? あれだけたくさん用意されていたんですから、他の物に着替えても……」
「ソウタさんは、そんなに今の服装が嫌ですか? 先ほどまで、堂々としていましたのに」
「それは、この服が僕にこんなに似合ってないと思わなかったからです。似合わない服をずっと着ているのは、……それは、ちょっと、嫌です」
「ソウタさんがご自身で選んだお召し物なのに、そんなに嫌ですか?」
「それは……確かに、この服は、とても素敵だと思います。でも、着ている僕がこの顔立ちでは、なんだかとてもチグハグで……」
「それは、悪いことですか?」
姫様の言葉に、僕は返す言葉が見つからなかった。どうしていいかわからず、シズカの方を見る。シズカは、ただ楽譜を持って、待っていた。ひとまず、姫様に言われるまま、ピアノを弾いてみたら、なにかあるかもしれない。
「……とりあえず、ピアノを弾いてみます」
「まあ、嬉しいです。ぜひ素敵な演奏を聞かせてください」
僕の言葉を受けて、姫様はとても嬉しそうだった。僕はシズカの手から楽譜を受け取り、ピアノの前に座った。姫様とシズカは、近くに立って聞いてくれるようだ。楽譜を開いて、ピアノの鍵盤を叩く。
ピアノを弾いていると、心が落ち着くような気がした。さっき食べた食事や、庭園で見たバラなどを思い出す。自分の顔立ちを鏡で見て、このかわいらしい服は自分に似合っていないと思ったけれど、確かに自分で好きだと思って選んだ服なんだ。似合わないなんて、そんなに気にすることでもないかもしれない。ピアノを弾きながら視界に入った黄色の袖が、とてもかわいく見えて、やっぱりこの服が好きだと感じた。
演奏が終わると、シズカと姫様の拍手が部屋に響いた。その音が、とても心地いい。
「素敵な演奏でした。ねえ、シズカもそう思うでしょう?」
「はい、とっても綺麗な演奏でした」
「……ありがとう」
「なんだか、表情も晴れやかになりましたね。心境に変化がありましたか?」
「……はい。演奏してたら、心がとても穏やかになって、この服も、確かに自分が好きで選んだんだから、似合うとか似合わないとかは、どうでもいいのかなと思いました」
「そうですね。好きな物を着るのが、一番ですよ」
「……それで、その、僕はこの後どうしたらいいんでしょうか? ここまで、言われるがまま動いてましたけど……」
「ソウタさんは、どうしたいですか? どこか行きたいところがありますか?」
「……そう言われても、僕は何もわからないので、行きたいところなんて……」
「本当に、何もないですか?」
問われて、僕はよく考えてみようとした。でも、本当に、何もわからないのに、どうしろと言うのだろうか。行きたいところ、という言葉から、なにか頭に浮かぶような気はした。それに意識を集中してみる。
「……どこかはハッキリとわからないけど、僕を待っている人がいるような気が、します」
「その人のところへ、行きたいんですね?」
「はい」
「では、この鏡を使って、そこへ行くことができます。鏡に触って、行きたいところを思い浮かべて……しかし、一度そちらへ行ったら、もう二度とこちらへ戻ることはできません。私達は、ここでお別れです」
「……お別れですか。それは、ちょっと、寂しいですね」
僕が言うと、姫様もシズカも頷いた。でも、二人とも笑顔だった。
「ソウタさんがこれから迷わず進めるように祈っております。どうかお元気で過ごしてくださいね。さようなら」
姫様が微笑んで手を振ってくれた。
「さよならです」
シズカは短くそう言って、頭を下げる。
僕は二人に手を振って、鏡に向き合った。僕を待っている誰かのところへ、行きたい。そう頭に浮かべながら、鏡を触ると、目の前が真っ白な光に包まれる。
僕は、光に吸い込まれて、目を閉じた。
おぎゃぁ、おぎゃぁ、と、元気な産声が響き渡る。
「あぁ、ソウタ……生まれてきてくれて、ありがとう」
心の底から幸せそうな、母親の声が赤ん坊を祝福した。
〈了〉
ちょっぴり不思議な話を書きたいなーと思ってなんだか書いたものです。楽しめましたら幸いです。




