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幻だったチーバノ大学生協の駅弁(定食)

ここは、チーバノ、チーバノ、チーバノ、大学、大学、大学…


チーバノ大学は国立二期校、いわゆる駅弁大学です。


チーバノ大学は国立二期校、いわゆる駅弁大学です(エコー1)


チーバノ大学は国立二期校、いわゆる駅弁大学です(エコー2)


生協食堂で地産地消の駅弁定食、売ってます。


生協食堂で地産地消の駅弁定食、売ってます(エコー1)


生協食堂で地産地消の駅弁定食、売ってます(エコー2)


緊急時のテストアナウンスがここ西チーバノキャンパスに鳴り渡っています。


スターメシヤが生協の駅弁定食を日本語クラスのみんなにポンポン配っているのをみて、シュウくんは「テレポーテーションができるから可能な技だよね」と感心しました。


「ネズミ先生、ほら、生協の駅弁定食です!」


スターメシヤはどこにいるか分からないネズミ先生にそう問いかけました。


「ここに置いておきますね!」と、教卓に幻だった生協の駅弁(定食)のトレーを置いたのです。


「ありがとー、おいしそうだね!」


ネズミ助手の声が聞こえはじめると同時にネズミ助手がどんどん大きくなっていきました。


「先生!無事だったんですね!」


「そこにいたんですね、もう少しで踏みつぶすところでした!良かった!」


日本語クラスの学生たちは拍手で喜びました。


しかし…


ネズミ助手の膨張が止まりません。


「えっ?」


うれしさのあまり今度は巨大化していってるらしいのです。


「うわぁ!!!」


それは不思議の国のアリスか鏡の国のアリスか、どちらかで見た光景でした。


ゴイ~ン!と変な音が教室中に鳴りひびきました。


ネズミ助手が天井に後頭部をぶつけた模様です。


せっかくスターメシヤが苦労して出前してくれた地産地消の生協の駅弁(定食)は、誰も口にしないまま全てひっくり返ってしまいました。


後頭部を強打したショックでネズミ助手は気を失いどんどん小さくなって普通サイズに戻りました。


バタンと倒れたネズミ助手を見てシュウくんが大慌て。


「救急車、救急車!」


シュウ君が教務課に知らせに行こうとすると、ネズミ助手が突然起き上がり言いました。


「大丈夫です。授業をはじめます」


「良かった!」


みんなが安心して涙を流しながら手を取りあい喜んでいると、無情にも講義終了のチャイムが鳴ったのでした。


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