序論
ここはチーバノ大学。
チーバノ大学は国立二期校、いわゆる「駅弁大学」。
生協で地産地消の駅弁、売ってます。
国立二期校とは、帝大7校が設置されたのちに大学進学の需要の高まりに応えようと設置されました。
よって、チーバノ大学は隣接するトンキョウ都にあるトンキョウ大学をライバル視しているのです。
トンキョウ大学に追いつき追いこせと、頑張ったあげく、いや、頑張りすぎてしまったあげくにチーバノ大学はユニバース・ユニバーシティ・チーバノ大学になってしまいました。
ユニバースは宇宙と、ユニバーシティは大学と和訳されます。ユニバース・ユニバーシティ・チーバノ大学を日本語にすると「宇宙大学チーバノ大学」となるのでしょうか。
ライバルのトンキョウ大学はグローバル人材を育てようと熱心でしたが、チーバノ大学はグローバル、つまり、地球を通りこして宇宙まで突き抜けてしまったのです。
具体的には、宇宙からの留学生を受け入れると表明し、学生のほとんどが宇宙人留学生となりました。
入学試験は公平を期すために、一般入試と推薦入試が併用され、それも地球人と一緒の受験枠にしたのですが、結果は合格者のほとんどが宇宙人となったのです。
後から冷静になり、チーバノ大学の入試課は、こう分析しております。
「地球人は月にしかたどり着いていないのに、宇宙人留学生は地球に来れるテクノロジーがあるのだから、地球人が負けるに決まっている」
そのことに後から気づいてしまったのです。
ユニバーサル・ユニバーシティ・チーバノ大学。
特に、3つあるキャンパスのうち最も広い西チーバノキャンパスには、地球人の姿が見当たらないそうです。
ちなみに、西チーバノキャンパスで石を投げると必ず宇宙人留学生に当たるらしいです。
チーバノ大学の宇宙人留学生受け入れは、およそ10年前にさかのぼります。
確かに、地球人学生と宇宙人学生のカテゴリーに分類してしまうと、宇宙人留学生が多いと感じてしまいがちですが、宇宙人にもたくさんの種類が存在します。
本当、宇宙って広いな、って実感できるのがチーバノ大学だと思われます。
宇宙人留学生の中には実家からテレポーテーションで通学したり、地球上のなんかの動物に似ている人がいたり、そんこんなでユニバース・ユニバーシティ・チーバノ大学の魅力をレポートしていきますね!