新鮮な環境と
一応三話目となります?
今は、食堂に向かうために廊下を歩いている。
廊下を歩いていると、周りには高級そうな花瓶が高級そうな机に置いてある。どれもこれも装飾が違っており、凝っている作りになっている。
そして、窓には手入れをして、シワひとつないレースが掛けられている。これが職人技という物か……。
(これが貴族の環境か……)
ひとつひとつを見るたびにどれもお金が掛かっているのだろうと屋敷の徹底ぶりを感じてしまう。
「リアン様?なぜそのように目を動かしているのですか?」
少し怒り気味にエアリナが言う。
「うーん…いつも見てる物を別の視点で見ているから?」
「どうして疑問形なんですか!!」
流石に怒ったエアリナが怖いので嘘を交えて話をした。
「たとえば……これなんてどうだ?」
と言って俺は小さい金の硬貨を出した。この世界のお金という物だ。
この世界では、銅<銀<金<ミスリルというものが硬貨に使われる。そこから小<中<大とひとつの金属だけで3種の大きさがある。それぞれ10枚集めるごとに1つ位が変わる。小銅貨10枚で中銅貨1枚という計算だ。そして、小銅貨1枚が日本円にしておよそ10円である。大ミスリル貨1枚だけで10億ほどの価値があるらしい。
俺は金貨をエリアナに見せつけて言った。
「これの価値はいくらだ?」
「小金貨一枚……大銀貨10枚分でしょうか?」
少し呆れながら付き合ってくれるようだ。
「じゃあ、これをこの金が使えない国に持って行っても?」
「小金貨…ではない?」
「そうだ…ただの金塊だ」
エリアナは不思議そうな顔で俺を見る
「じゃあ……大銀貨10枚の価値はこれと同じ価値か?」
「大銀貨10枚の方が高い?」
「そうだ。物の見方次第で価値は違うんだ。あの花瓶もね」
と言って俺は花瓶を指差す。
「あれは有名な職人が作った花瓶だと知るだけで小金貨数枚の価値がある」
「そんなに価値があるのですか!?」
「仮定として言ってるだけだからね!?」
少し咳払いをして話を進める。
「じゃぁ…そのことを知らなかったらどれだけの価値を付けるのかな?」
「まさか……価値がなくなる?」
「下がるという方が正しいね。中銀貨8枚ぐらいかな?」
俺は続けて話をする。
「たまには同じ物を別の視点で見るのもまた楽しいと思ってね」
「流石はリアン様…その歳でもうそんな事を……」
エリアナはさっきとは違う意味で疑っている。リアン少年は勉強が少し苦手だったらしく、家の庭で楽しく歩くほうが好きのようだ。
「ハハハ……」
(ただキョロキョロしてるだけなんですけどね!…なんて言えないわ!!)
「少し速く歩こう。マティ兄さんを待たせると何言われるかわからないしね」
「そうですね。少し速く歩きましょう」
ブーツなのもありうまく歩きにくいが、転ばないように注意しながら歩く。
(これにも慣れないといけないのか…)
そんなことを思いつつ食堂に向かって歩いた。
四話目もがんばるぞー!おー!




