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詩集

日日の後ろに控える影

作者: ぷらうまん


今日の陽は暮れて 消えてゆく軌跡

夕日に伸びる影と 迷路を這い回る


朝日が照りつける 苦い思い出の束

昨日を過ぎ去った 足元には黒い影



平日は遅く滞って 心の重しを増す

休日は速く去って 足枷を外せない


朔日にはじまって 生活はただ続く

晦日にとじこめて 不安を呑み込む




毎日が変わらない いついつまでも

曜日も分からない 鈍る皮膚の感覚


消日に佇んでいる 心の底がうずく

祝日が過ぎていく 黒い影と一緒に



縁日の音色が響く 消えるはずの夜

好日を喜ぶ人並み 灯る夏の明かり


命日を超えて還る 束の間の心の声

明日が目を覚ます 影の後ろの明日


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― 新着の感想 ―
[良い点] 深いですねぇ~。 読めば読むほど趣を感じて、すごいなぁと思いました。 2連めと3連めが好きです。(^-^)♪
[良い点] いろんな想像が出来て楽しかったです♪ 「平日は遅く滞って……」夕食が遅くなって台所の流しの中に洗い物がわんさかある様子だったり、仕事の残業が思い浮かんだり。 「足枷を外せない」否応なしに…
[一言]  今年の夏は、いつもより淋しくなりそうです……。  同じく日という漢字が使われるのに、ものによっては印象が逆転するんですよね。面白いものです。
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