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闇に潜むは、逢禍時

作者:海土竜
寝苦しい夜に、ベッドの下へと垂らした指先に、何かが触れた事はありませんか?
体を支えようと手をついた闇の中の壁が、いつもの感覚より遠い場所にあったりしませんか?
踏み出した足の裏が慌てて逃げ去る前の柔らかい感覚を伝えてきたりはしませんでしたか?

それ以上踏み込んではならない世界が
あなたのすぐそばに広がっているのです。

視界の端から滲み入る闇の中に……。
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