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神様のいる世界  作者: ノムリ
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プロローグ

 地震や噴火が、なんの前触れもなく突然起こるように。


 地獄は突然始まった。

 天が割れ、大地が裂け、津波が押し寄せ、炎が舞った。

 地獄の原因は、人間でも、自然現象でも、無かった。原因が『神』だ。

 人間よりも上位に位置する存在。

 ある者は崇め、ある者は縋り、ある者は恨み、ある者は居ないと笑い、と言ったいってい神が原因だった。

 

 天界という限られた世界に数千年か、数万年生き続けた神たちは、娯楽に飢えていた。

 神たちは、地上に住まう人間を殺すことを娯楽として始めたのだ。

 

 地上を焼き、雷を落とし、大地を凍らせた。

 

 ただ、神の娯楽の為に殺されることを人間も良しとはしなかった。そして始まった。神と人間との戦争が、

 それは、長くとても長い間続いた。

 人間は神を殺すために過去に、禁忌として断罪された忌まわしき術に手を伸ばした。

 魂と血肉を縛る術、対価を喰わせ力にする術、数え切らに程の術を実験して、強化して、開発した。


 戦争の始まりから何十年経過したころに、人間は一柱の神を殺した。

 証明されたのだ、人間でも神を殺せると。

  

 人間はこれで勝てると喜んだ。

 そして、神たちも喜んだ。人間たちはこれからもっと自分たちを楽しませてくれる、これからもっと楽しくなる、と大いに喜んだ。


 神たちによって神話に出てくる魔物や妖精が地上に現れるようになり、戦争はより一層激化した。

 


 

 そんな戦いから250年が経過した。

 今では地上に一時的な平和がある。

 けれで平和は戦争と戦争ひと時の安らぎだと誰もが分かっていて、そして見て見ぬふりをしている。

 

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