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血髪の破綻者  作者: 北広 泉
◆第1章◆ 終わりの始まり
10/14

◇第9話◇ 騎白

前書きで言っておきます。

名前出すタイミング無かったサブキャラ紹介。

第8話 真実 のスタートに出てくる、騎白に最初に話しかける捜査官。

観端(みばた) 敏夫(としお)くん

(いきなり出てくるんでご注意をw)

知っているだろうか。

人間という生物は、本当の力の5%だけで生きていることを。

じゃあ10%になったら?

50%、100%になったら?

そんなことは誰も知らない。

何故5%?

そんなことは誰も知らない。

だが、仮説を唱えることは誰でも出来るだろう。


神の存在を信じるだろうか?

信じるという前提で話させてもらう。


神は全てを持っている。

だが、何も持っていないとも言えた。

それは単体、1人だけだったから。

だから…


神は人間を作った。

本体


モデルは自分。だが動かない。


神は人間に知恵を与えた。

記憶


何かを覚えさせる。行動させた。


それに(ともな)い、人間は生きる力を得た。

欲望


独立してまった。そして、暴れだした。


神は人間に制限をかけた。

人間性


力を最低限にし動きに制限をかける。


神が作った物。いや、者。それが人間。

100%の人間=神

この式が成立しないように神は制限をかけ、5%にまで下げたのではないか。


これはあくまで説だ。仮説だ。途方もないほどに意見は出るだろう。だが、正解が分からない、または正解がない場合。どれもが正解であり、どれもが不正解である事が言える。


話を続けよう。


人間は進化もするが退化もする。


進化

人間は5%の力に慣れ、5%の力で出来ることを行う。

退化

人間は100%の力を忘れ、5%の体になっていく。


話を戻そう。


人間が100%力を出したら?












身体(からだ)が持たないだろう。





幸崎 騎白 7歳

既に彼は自我を失っている。


「安心しな蛹鬼くん。君は必ず僕が楽にしてやるからな。」

上から物を言うような笑顔で言う未。

「あぁ…あがぎ……ギャァァあぁあァァアァあああ――――――!!」

騎白はもう自我を失っていた。

「んーっと、コントロール不可っと。」

小さなメモ用紙にメモをする。

「おい未!メモなんかとってないで、さっさとあのクレイをぶっ殺せって言ってんだ!!」

後ろからヤジを飛ばす捜査官。

「だから言っているだろう、少年はクレイじゃないんだよ。蛹鬼だ蛹鬼。何とかなるから帰っていいぞ。」

イラッ…

「お前はとことん俺をイラつかせやがる…」

「ハハッ聞こえてるぞ林山(りんざん)くん。」

どうやらこの捜査官の名前は林山(りんざん)と言うらしい。

「幸崎少年。君のお父さんは立派だったよ。(みな)に誇れる素晴らしい捜査官だ。」

「ウグッ…ァアアぁあぁぁあああアァアガァ―――」

語り続ける未。

「君はそれでいいのか?何処(どこ)にもぶつけてはならない怒りを君は君のお母さんにぶつけた。」

「ウグッぅぁああ…」

蛹鬼(ピュパ)()した騎白は拳を上げた。

溜めて、

「ぐぎぁぁああ"あ"ぁぁぁぁぁぁ!」

放つ。

バキバキバキバキバキバキバキバキッ!

衝撃波が走る。

それも未のいる方向へ…

「君はまだ闇を使いこなせないか。」

未は手を合わせ、目を閉じた。

「おい未!!避けろ死ぬぞ!!」

戦闘態勢を取っていた林山が出てくる。

未はその手を前に出し唱えた。

次元拒否(ノーン)

未の前に薄い壁のようなものが出てきた。

バキバキバキバキ―――――――――――――――――

「まだまだだね。」

バキバキば―――――――――――――

衝撃波は未の目の前にて一瞬で消えてしまった。

「…何て理不尽な能力なんだよ。」

「……」

無言の未。

「どうした未?」

「林山くんよ、僕は帰れって言ったよな?」

「…」

黙る林山

「適材適所って言葉があるんだよ。君はここにはいらない。分かったら出ていってもらおう。それと彼の身柄は僕が預かる。」

「…チッ!勝手にしろ。(けぇ)るぞ、米田、観端(みばた)。」

「「ハッ!」」

2人は敬礼し、林山を合わせた3人はスタスタと帰っていく。

すると米田は帰り際に小さな声で未に言った。

「俺からのお願いです…騎白くんを消さないであげてください…」

「フッ」

未はニヤリと笑った。

「場合による。」

「ありがとうございます。」

3人の捜査官が外へ出ていった。

そしてこの場には、蛹鬼化した騎白と未だけになった。

「騎白くん。」

「あがぐぁあう…」

騎白はまた拳を上げる。

「君は今ここで消えるべきではないと判断した。」

タバコを口にくわえ、火をつける。

「とりあえずは記憶を消させてもらうよ。僕が君の人間性のストッパーかけてやる。」

「あぎゃぃあ"ぁぁぁぁあああ――――!!」

シュン…

「無駄だよ。」

騎白が拳を振り下ろす前に未は騎白の後ろに移動した。

瞬間移動?

目に見える速度ではなかった。

(リザレクション)全虚実(オーバーフール)

騎白の体に触れる。

「ギギャァぁあぁぁぁぁぁぁ…ぁぁ…あぁぁ……」

騎白の体にかかっていた力が抜けていく。

パタッ…

倒れた騎白を未は庇う。

「君は悲劇の主人公だな…」

……

騎白くん。

君は今日の出来事を何も覚えていないだろう。

君は自分の変化に気づくことはなく、そして君の中ではお母さんは生きている。

だが、君はいずれ思い出すことになるだろう。

それも僕の手によって…

それは仕方の無いこと

7歳の君には闇を使いこなせる心がなかった。

ただ、幸運なことにまだ蛹鬼ですんだ。

これが破綻者であれば林山君じゃないが、消すしか無かっただろう。

そして米田くんに少しは感謝するんだな。

だけどな騎白くん。

いくら言葉を募らせたところで現状は変わらない。


受け入れ難いだろう

それはとても残酷で

それはとても無慈悲なのだから


だが、それが現実であり真実だ


母を殺したのは君だ


君自身だ


自分を許すな


決して許すな


簡単に解決してはならない


それだけだ


君がこれからどうするかは君が決めろ


…―――――のだから…


記憶を戻す(とき)に、この記憶も戻ってくるように願う。















…そして














……そして最後にもう一つ










………今君の前にいる人間性についてだ


















































それは君の味方ではない。
















『欲を完全に持った人間性は神の敵となる。』

どーせなんで、観端くんを肉付けしていきます( ´•౪•`)

観端敏夫 プロフィール

・現在33歳 (騎白に話しかけた時は23歳)

・18歳、高卒でBBに就職

・決してイケメンでもブサイクでもないが、年齢=彼女いない歴

・モテそう。この単純な考えでBBに就職

・BB本社での面接で、緊張のあまり前に出すぎて半空気椅子状態になった経験あり

(BB本社の人間は半空気椅子だと分かっていたが、面白いやつだなと思い、何も突っ込まなかった。ちなみにその場にいたトップが未。ずっとニヤけていた)

・林山さんを尊敬はしているが、実際別な隊に移りたいと思っている

・今でも彼女が欲しいと願っている

・学生時代の告白失敗回数は多分、ス〇ムダ〇クの桜〇くんより多いと思われる

・学生時代はずっとテニス部に所属。

(何故って?モテそうだから。)


こんな奴です。皆これから観端くんを応援してあげてください。゜(゜´▽`゜)゜。

……

次の登場いつになるか分からないけど…

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