◇第9話◇ 騎白
前書きで言っておきます。
名前出すタイミング無かったサブキャラ紹介。
第8話 真実 のスタートに出てくる、騎白に最初に話しかける捜査官。
観端 敏夫くん
(いきなり出てくるんでご注意をw)
知っているだろうか。
人間という生物は、本当の力の5%だけで生きていることを。
じゃあ10%になったら?
50%、100%になったら?
そんなことは誰も知らない。
何故5%?
そんなことは誰も知らない。
だが、仮説を唱えることは誰でも出来るだろう。
…
神の存在を信じるだろうか?
信じるという前提で話させてもらう。
神は全てを持っている。
だが、何も持っていないとも言えた。
それは単体、1人だけだったから。
だから…
神は人間を作った。
本体
モデルは自分。だが動かない。
神は人間に知恵を与えた。
記憶
何かを覚えさせる。行動させた。
それに伴い、人間は生きる力を得た。
欲望
独立してまった。そして、暴れだした。
神は人間に制限をかけた。
人間性
力を最低限にし動きに制限をかける。
神が作った物。いや、者。それが人間。
100%の人間=神
この式が成立しないように神は制限をかけ、5%にまで下げたのではないか。
これはあくまで説だ。仮説だ。途方もないほどに意見は出るだろう。だが、正解が分からない、または正解がない場合。どれもが正解であり、どれもが不正解である事が言える。
話を続けよう。
人間は進化もするが退化もする。
進化
人間は5%の力に慣れ、5%の力で出来ることを行う。
退化
人間は100%の力を忘れ、5%の体になっていく。
話を戻そう。
人間が100%力を出したら?
身体が持たないだろう。
幸崎 騎白 7歳
既に彼は自我を失っている。
「安心しな蛹鬼くん。君は必ず僕が楽にしてやるからな。」
上から物を言うような笑顔で言う未。
「あぁ…あがぎ……ギャァァあぁあァァアァあああ――――――!!」
騎白はもう自我を失っていた。
「んーっと、コントロール不可っと。」
小さなメモ用紙にメモをする。
「おい未!メモなんかとってないで、さっさとあのクレイをぶっ殺せって言ってんだ!!」
後ろからヤジを飛ばす捜査官。
「だから言っているだろう、少年はクレイじゃないんだよ。蛹鬼だ蛹鬼。何とかなるから帰っていいぞ。」
イラッ…
「お前はとことん俺をイラつかせやがる…」
「ハハッ聞こえてるぞ林山くん。」
どうやらこの捜査官の名前は林山と言うらしい。
…
「幸崎少年。君のお父さんは立派だったよ。皆に誇れる素晴らしい捜査官だ。」
「ウグッ…ァアアぁあぁぁあああアァアガァ―――」
語り続ける未。
「君はそれでいいのか?何処にもぶつけてはならない怒りを君は君のお母さんにぶつけた。」
「ウグッぅぁああ…」
蛹鬼化した騎白は拳を上げた。
溜めて、
「ぐぎぁぁああ"あ"ぁぁぁぁぁぁ!」
放つ。
バキバキバキバキバキバキバキバキッ!
衝撃波が走る。
それも未のいる方向へ…
「君はまだ闇を使いこなせないか。」
未は手を合わせ、目を閉じた。
「おい未!!避けろ死ぬぞ!!」
戦闘態勢を取っていた林山が出てくる。
未はその手を前に出し唱えた。
「次元拒否」
未の前に薄い壁のようなものが出てきた。
バキバキバキバキ―――――――――――――――――
「まだまだだね。」
バキバキば―――――――――――――
衝撃波は未の目の前にて一瞬で消えてしまった。
「…何て理不尽な能力なんだよ。」
「……」
無言の未。
「どうした未?」
「林山くんよ、僕は帰れって言ったよな?」
「…」
黙る林山
「適材適所って言葉があるんだよ。君はここにはいらない。分かったら出ていってもらおう。それと彼の身柄は僕が預かる。」
「…チッ!勝手にしろ。帰るぞ、米田、観端。」
「「ハッ!」」
2人は敬礼し、林山を合わせた3人はスタスタと帰っていく。
すると米田は帰り際に小さな声で未に言った。
「俺からのお願いです…騎白くんを消さないであげてください…」
「フッ」
未はニヤリと笑った。
「場合による。」
「ありがとうございます。」
3人の捜査官が外へ出ていった。
そしてこの場には、蛹鬼化した騎白と未だけになった。
「騎白くん。」
「あがぐぁあう…」
騎白はまた拳を上げる。
「君は今ここで消えるべきではないと判断した。」
タバコを口にくわえ、火をつける。
「とりあえずは記憶を消させてもらうよ。僕が君の人間性のストッパーかけてやる。」
「あぎゃぃあ"ぁぁぁぁあああ――――!!」
シュン…
「無駄だよ。」
騎白が拳を振り下ろす前に未は騎白の後ろに移動した。
瞬間移動?
目に見える速度ではなかった。
「零・全虚実」
騎白の体に触れる。
「ギギャァぁあぁぁぁぁぁぁ…ぁぁ…あぁぁ……」
騎白の体にかかっていた力が抜けていく。
パタッ…
倒れた騎白を未は庇う。
「君は悲劇の主人公だな…」
…
……
騎白くん。
君は今日の出来事を何も覚えていないだろう。
君は自分の変化に気づくことはなく、そして君の中ではお母さんは生きている。
だが、君はいずれ思い出すことになるだろう。
それも僕の手によって…
それは仕方の無いこと
7歳の君には闇を使いこなせる心がなかった。
ただ、幸運なことにまだ蛹鬼ですんだ。
これが破綻者であれば林山君じゃないが、消すしか無かっただろう。
そして米田くんに少しは感謝するんだな。
だけどな騎白くん。
いくら言葉を募らせたところで現状は変わらない。
受け入れ難いだろう
それはとても残酷で
それはとても無慈悲なのだから
だが、それが現実であり真実だ
母を殺したのは君だ
君自身だ
自分を許すな
決して許すな
簡単に解決してはならない
それだけだ
君がこれからどうするかは君が決めろ
…―――――のだから…
記憶を戻す時に、この記憶も戻ってくるように願う。
…そして
……そして最後にもう一つ
………今君の前にいる人間性についてだ
それは君の味方ではない。
『欲を完全に持った人間性は神の敵となる。』
どーせなんで、観端くんを肉付けしていきます( ´•౪•`)
観端敏夫 プロフィール
・現在33歳 (騎白に話しかけた時は23歳)
・18歳、高卒でBBに就職
・決してイケメンでもブサイクでもないが、年齢=彼女いない歴
・モテそう。この単純な考えでBBに就職
・BB本社での面接で、緊張のあまり前に出すぎて半空気椅子状態になった経験あり
(BB本社の人間は半空気椅子だと分かっていたが、面白いやつだなと思い、何も突っ込まなかった。ちなみにその場にいたトップが未。ずっとニヤけていた)
・林山さんを尊敬はしているが、実際別な隊に移りたいと思っている
・今でも彼女が欲しいと願っている
・学生時代の告白失敗回数は多分、ス〇ムダ〇クの桜〇くんより多いと思われる
・学生時代はずっとテニス部に所属。
(何故って?モテそうだから。)
こんな奴です。皆これから観端くんを応援してあげてください。゜(゜´▽`゜)゜。
……
…
次の登場いつになるか分からないけど…