11.3話
オレらはアキねぇの池についた。
魔族村
↑
↓ 20分
アキねぇの池
↑
↓ 20分
プレイヤーの村
丁度洞窟に行くにも、村の行くにも、プレイヤーの村に行くにも、アキねぇの池は丁度真ん中にある。
うちらが魔族村から、向かい、
アキねぇが、プレイヤーの村から向かえば丁度アキねぇの池でバッタリ会えるはずだが、オレらの方が先に着いた。
…アキねぇ遅いな。
そういえば神様とした約束の話をしてない事に気がついた。
…プレイヤーが増えなくなったって知ったら喜んでくれるかな?
『あーそういえば、マイ!キッド!あのさ今日赤い神様と話をして、これ以上新しいプレイヤーを転生してもらわないように約束して来た。』
『凄いじゃん!神様って意外と優しいんだね。』
『でもマイミ!よく考えてみ、ひたすらプレイヤーを倒した所で、新しいのがどんどん来たら絶対攻略なんて、無理に決まってるから、そうなって当然なんじゃねーの?』
『そうかな?元々モンスターが勝つゲームなんて聞いた事ないから、そんなのでも神様が私達の方に手を貸してくれたらなら、それは凄い事なんじゃないかな?』
『そういうもんなのか?気まぐれな神様だな。』
『あのさ、その交換条件で、オレの赤い光が3個から、減らなくなったらしい。』
マイとキッドが驚いてこっちを見てる!
『アホジュン!そんな交換条件飲んだのか?』
『あー。飲んだ。』
『おまえアキねぇが、いるから大丈夫だと思ってんだろ?』
確かにその案が無いわけでは無い。
アキねぇがオレをアスピルで殺せばアキねぇも強くなり、一石二鳥ではないかと少しは思ったりはしたのは事実だ。
『おまえは決断の時に最悪の事を考えて決断してない!今は4人で仲良くパーティを組んでるけど、これからは、プレイヤーと戦って行くんだぞ!
誰も死なず連戦連勝でいけるとでも、思ってんのか?
ましてや、アキねぇがやられたら、アスピルが無くなり、
オレらは日にちが来たら異世界を卒業していくんだぞ、
そんな時に光が3個残っていたら、スキル使ったって、
誰もジュンを助けるやつなんていないんだぞ!
おまえは自分で自分を守れる最後の手段を自分で捨てたんだ!
大馬鹿野郎だな。
殺されなければ、クリアは出来なくても、ストレスなく残り続ける事は出来るだろうが!
毎日通常痛覚で殺されて見ろ!そんなやつがどんな道を選択するか!』
…その通りだ。
…ホントその通りだ。
…何も考えてなかった。
…言われて気がついた。
…そうか。みんないなくなるのか?
…アキねぇは死ななければいれるとしても、この2人は卒業が、あるんだもんな、、、。
…わかんないけどこの4人でいるのが楽しくて、忘れていた。必ずくる別れがあるのが。
『まあまあ、ジュン君も、未来の為に考えて決めたんだから、、。』
『じゃあ、、マイミ、おまえはいつまでいれるか言ってみろよ。』
『、、、、、、、。』
『今日まで。』
『そうだろ?オレだって、もう少ししたら、いなくなるんだ、また、ジュン1人になるんだぞ!
いつでも一緒にいたいさ!オレだって!マイミだってそうだろ!
でも、いれないならせめて、オレらがいなくなっても苦しくなく異世界にいてほしいと思うだろ。
久しぶりで、こんなに、楽しいと思ったことはないんだから。
友達と思ってるから、だからこそ、いろんな決断は、最悪の事まで考えて、決断しないと、
人間界に帰ったあと、おまえが毎日惨殺され、嫌気が、さして、青魔族襲ったりして、恨まれ、妬まれ、星を増やして異世界を去っていくとか、
オレはそんなジュンを、想像したくないし、そんな寝つきがわるい事はないからよ。』
…キッド!!
オレはキッドを抱きしめていた。
『悪かった!実はみんなを頼りにしてたのは事実だ。申し訳ない。』
『オレがジュンの為に死ぬのは構わないけど、ジュンが死ぬ姿を見るのはあの1回で充分だからよ。』
…マジいいやつだな。
…オレももっとキッドみたいな仲間思いなやつにならないと。
『さてお2人さん!分かり合った所で私は今日最後の1日だから、最高の1日にしようね。』
『わかった。』
今日はマイの卒業式だ、最高の1日にしてやる。
そんな時だった。
【ゴソゴソゴソゴソ、、。】
『アキね、、、。』
そう、呼びかけたキッドの頭をマイが床に押し当てた。