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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界5日目
67/534

9.8話

『どうした?大丈夫だったか?』


『ヤバイ!シンにバレた!マイ!魔族村まで案内出来るか?』


『大丈夫だよ!』


『ちょっと急いでここから、離れよう!アキねぇ走って来たばっかりだけど大丈夫?』


「うん!大丈夫よ!」


『よし!じゃあいこう!時間もかなり少ない!何があったかは移動しながら話すから、、。』


『了解だ。じゃあいこう!』


みんなはマイを先頭に魔族村へ向かって走った。


空はだいぶ日が落ち、夜の顏が、顔を覗かしている!


それは移動中だった。


今日も、オレの体3ヶ所が光始める!


『ヤバイもうこんな時間か?』


異世界終了まで1時間を知らせる体の光が、

みんなを更に焦らせる!


オレは急いでスキルを使った。


『はーっ!』


これで30分は大丈夫だが、アキねぇが早く覚えてくれないと間に合わない!


『みんな急ごう!』


みんなで、魔族村まで急ぎ、


魔族村の麓まで着いた


『アキねぇはここで待ってて、多分来ても入れないから!プレイヤーはどんなに来ても魔族村には入れないように出来てるらしいから、。』


「わかったわ。」


『アキさん。ここ青魔族もいっぱい通るから、多分青魔族がプレイヤーのアキさんを見つけても攻撃するようなモンスターはいないと思うけど、万が一って事もあるから、シーツ被って、影に隠れといた方がいいかも。』


「わかった。ありがとうマイちゃん。早く戻ってきてね。」


『じゃあ魔族長に早く借りに行こう!』


うちらは魔族長に、軽く事情を説明し、詳しくは後で、話すと言う事で、光を消すスキルの本を借りてきた。


『ジュン!これでみんな死ななくても行けるかもな!』


『そうだな。あれは名案だった!まさに神だわ!』


『始めて笑って帰れそうだね。ジュン君昨日いっぱい泣いたでしょ?』


『なんで?』


『ジュン君泣き虫だもん。』


『そうかぁ?あの状況で、泣かないやついたら、そいつは心が無いやつくらいだろ?マイも逆の立場でやられたら、人間界帰ってもずっと泣いてそうな気がする』


『そんな泣き虫じゃないよ!』


話を、しながら、アキねぇのとこに合流した。


『アキねぇこれいける?』


「わかった!やって見る!」


そういうとスキルを覚え始めた!


「これはまずいわよ!これ激レアスキルみたい!多分相当かかる!3人も覚えた時かなり時間かからなかった?」


『1時間〜1時間半かな?』


「でしょ、私でも30分〜40分は、かかるかな?ごめんジュン君が次光るまで間に合わないと思う!」


『そう!それでも構わないから、始めて!』


「わかったわ。出来るだけ努力してみる。」



そういうとみんなでアキねぇから少し離れた!


『ジュンじゃあ、今日はオレがスキル使うから気にすんなよ!』


『キッド大丈夫?私がやろうか?』


オレは今日アキねぇが間に合わなかった事を想定して自分が考えていた案を2人に伝えた


マイもキッドも辞めた方がいいと止めたが、



これも未来の為と今日はオレが押し切った。


多分だが俺の体が光るまで後15分くらいだろう。


その間魔族長に、新しい情報を伝えに戻り、手短かに話した。誰か覚えたい人がいたらと、プレイヤーと会話が出来るスキル本も貸してあげた。


うちらがプレイヤーを一掃して、この異世界を終わらせようとしてる事も話をしたが、


青魔族の者に協力する者は聞いても多分誰もいないだろうという返答がかえってきた。


まあ、オレもそうなると思っていたので、別にショックではない。


光るまで後少しの時、街から出て、アキねぇの前にみんなで集まった。


『スキル覚えるの後回しにして、頼みたい事があるんだ。』


アキねぇが手を止めて、こっちを見てる

「何?どうしたの?」


『アキねぇの覚えたアスピルでオレのHPを吸って、オレを殺してくれないか?』


アキねぇが驚いて、こっちを凝視してる


「えっ?ジュン君いきなりどうしたの?」


『いずれこの魔法を主にプレイヤーを倒して行くと思うんだ!どうせ、倒すなら、痛くない方法でと、この魔法を覚えた訳だけど、実際どのくらい、痛いのか痛くないのかわからない訳だから、オレが実験台になって、この魔法で死んで、通常痛覚のオレが耐えられれば、遠慮なく、プレイヤーに使えるじゃないか?』


「私がジュン君を殺すの?」


『ごめん!嫌な役やらせて、、。』


「嫌だよ私みんなの事好きだもん。歳はかなり違うけど、仲間だと思ってるから、、。」


『アキねぇ!これからみんなで異世界を一緒に攻略していくには、超えなきゃいけないとこなんだ。わかって。』



『ジュン君!、、わ、かったわ』


アキねぇの目にはうっすら涙が見えた。


マイとキッドもウルウルしてる。


…なんだやっばり泣き虫じゃないか、。


『大丈夫明日もあの池で笑って会えるって。』


「うん、、。」



『アキねぇ!体が光った瞬間頼むわ!オレの3倍経験値よろしく、、。』


30分の自分のスキルが消え、左足以外の手足がまた、ゆっくりと光始めた。



『アキねぇ!』


「はあー!!」


…なんだ体がよじれ世界が歪む!


…痛みは無いが、もの凄い孤独感と、絶望感がやって来ながら、体が寒い寒い!感じ的には失血死っぽい感じなのか?これが、


だんだん目の前の景色が真っ暗になる。


…あー!それでも今までで、1番優しい死だな。


そうしてオレはみんなの前で宝石になり、

5日目の異世界は幕を閉じた



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