9.65話
9.65話
初めてのプレイヤーの村に入る。
早速
ほっぺたにハロウィンの絵を描いてる女のプレイヤーが寄ってくる。
「かわいいー!。うちらの村にこんな小さなプレイヤーいたっけ?」
「は、はははは。」
アキねぇが苦笑いしてる。
話せなくて笑ってごまかしてると言った方が正しいのかもしれない。
…アキねぇやはり、人間と話すのが苦手なんだな。
アキねぇから気をそらす為に、オレは話しかけてきたプレイヤーと強引に握手し、
アキねぇの手を握り、人がいない村の真ん中まで引っ張っていった。
後ろで、かわいいお化けに握手されちゃったよ。キャハ的な声が聞こえる!
…上手く乗り切ったか。
『アキねぇ大丈夫?』
「うん。ジュン君達と話すようになって、前ほど辛くないよ。ジュン君ここだとみんなにはキーキーしか聞こえないから、声は小さめにね。」
『わかってる!スキルの本はどこにあるの?』
あの家だよ。
周りはみんな狩りに出かけてるのか村にプレイヤーは少ない!
これは嬉しい誤算でうちらには好都合だ。
オレはアキねぇに引っ張られて
お店に入る。
店は無人だ、
すごい小さい業務用エレベーターによく似た感じの雰囲気の穴がある、
井戸って言えば分かりやすいだろうか?
底が真っ暗で何も見えない。
『ジュン君!ここに木札があるでしょ?欲しいものとそれが買える値段の宝石をそこに放り込むの。
そこにかかってるのが言葉のスキルの木札だから、それ取って。』
いろんな木札がある。
その1番下にはどれだけの宝石が必要か書いてある。
オレは言葉の木札を取った。
『これだけじゃ、勿体無いわね。なんかもう1つ道具買えそうだけど、何か買う?このまま、このスキルの本だけ買ってもお釣りとかここでは出てこないから、勿体無いのよね。』
周りを見渡した。
武器は全然無理そうだ。
HPカプセルはかえそうだが、MPカプセルは買えない、
そんなこんなんで周りを見渡していた、
発煙玉って物を見つけた。
『アキねぇこれは?』
「発煙玉ね。これは玉を思いっきり地面に叩きつけると玉が作動して煙を上げながら上に上昇していくものよ。異世界では携帯とか無いから連絡手段や、プレイヤーの場合非常時に使う事が多いみたい。
発煙玉の煙を見て助けに行って、助けたらお礼にかなり宝石貰えるみたいな感じらしいわよ。
そういう暗黙のルールがあるのよ。プレイヤーってやられたら、おしまいじゃない。」
『ふーん。ホント知ってるようで、オレはまだ全然知らない事ばっかりだな。』
「どうする?これでいい?」
『これで、頼む。』
「わかった。じゃあジュン君こっち来て、まず木札をここのエレベーターみたいな空洞の中に投げて」
言われた通り、木札を放り込む
「そしたら、底が赤くなってるでしょ?そしたら、宝石を入れる。骨から貰った宝石2匹分でほぼぴったりだがら、ハイこれ。」
宝石だ!
言われた通り、その穴に投げると、穴が明るく輝き出して、噴水の如く
下から本と玉が上がってくる!
『おー!おっとっと。』
下から本と小さな玉がエレベーター?
煙突の底が見えない逆バージョン?
みたいなとこからヒョイっと飛んで来た。
「これで、覚えられるね。」
この玉を見てるとあの日の事を思い出す。
『アキねぇ。オレ1度この玉使われた事あるんだ。ちょい前に』
「そーなの?」
『20人くらいがいるチームだった!みんなかなり、戦闘慣れしてる感じだった。』
「それ多分グロックのチームね。異世界でも1番大きいチームで、ホント狩る事を楽しんで出来た集まり!
私も2日くらい一緒に旅したけど、全然合わなくて抜けちゃってからは、村から出ないでずっと村にいたんだよ。」
『あいつ!グロックっていうのか?』
…あの快楽殺人やろー!絶対ゆるさないからな!
「グロックを倒そうって思ってるなら、ジュン君が考えてるより、かなり強いし、頭もいいから気をつけた方がいいわよ。」
…それでもいつか必ずやってやる!
『アキねぇ。スキルどこで覚えたらいい?』
「プレイヤーの部屋があるから、そこで覚えようか?」
そう行って、無人販売所を出るとこだったが左側に変な機械が、あり正面がミラーになっているなんだかわからない物が鎮座している!
『アキねぇこれは何?』
アキねぇがその機械に近づく。
「ジュン君!ここに乗ってみればわかるよ!」
言われた通り乗って見ると、
目の前の鏡が揺れてなんか表示が、でる
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ジュン
ゴブリン型、赤魔族モンスター
レベル3
次のレベルまで、53
好きなもの、
素振りをしてる頑張ってる自分。正義。平和。仲間愛。
嫌いなもの、
弱肉強食、弱い者いじめ、ピーマン、きゅうり、
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『あわわわわ。アキねぇこれって。』
「ははは、ジュン君!素振りをして頑張ってる自分ってナルシストなの?」
『いや!そんな事ないけど、強くなるために努力してる、自分に少し酔ってた、時があったような、、。でもホント少しだって!こんな書かれる程では無いし。ってかこれって』
「そう!プレイヤーはここで、みんな自分の今の強さを確認するの。なかなか楽しいもんが見れちゃった。フフフ。」
『アキねぇもじゃあ乗ってよ。』
「下の方隠していいなら乗ってもいいわよ。」
『あっ!ずりー!』
「なんか言うなら辞めよっかな。」
『じゃそれでいいです。』
「私も乗るの久しぶりなんだ。エイ!」
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アキ
魔法使い型 プレイヤー
レベル9
次のレベルまで、 662
好きなもの
小説、音✖️✖️✖️✖️✖️✖️
✖️✖️✖️✖️✖️
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✖️✖️✖️✖️✖️✖️✖️✖️✖️
✖️配しようとする人、自己中
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「あらららら、ちょっと手じゃ隠しきれなかったじゃない。見たわね?」
首をブンブン横に振った。
「そう。それなら、いいけど、見えてたなら、みんなには、言わないでね。」
…アキねぇ、なんか自己中な人にトラウマがあるのか?
そんな事を考えながら、無人ショップを出てプレイヤーの宿みたいな部屋へ向かった。




