9.3話
あの池に向かいながら
今日の月!
すなわち今日会った赤い神様の話をマイとキッドに話した。
『そっか、オレ達はもうスキルは後1個しか覚えられないのか?』
『後1個って言われても、他に何があるか知らないからね。何覚えるか迷うよね。』
『そうだな、オレはまだ後4個覚えられるから、とりあえずアキねぇが覚えてた会話の出来る奴は最低限覚えたいな。話をしたいやつがいるんだ!』
『そいつは知り合いか?』
『いや、まだわからないけど、その可能性は0では無いそんな感じ。』
『ふーん。なんか異世界にリアルの知り合いがいるって嫌じゃね?マイミは?』
『私も誰も知り合いはいないと思うし、いずれ青魔族の正体が自殺者の集まりってわかった時に知り合いがいたら、ちょっと知られたく無いかなと思う、、。』
…そっかこの2人こんなにいつも明るいから、忘れかけていたけど、自殺者なんだよな、、。
…ついついそんな事わすれてしまう。
…まあ今になって過去を詮索しようとも思わないけど。
『そいつかどうかはわからないんだけど、ここに来た事と、そいつがプレイヤーとしてここにいる事になんか共通点があるかもしれないんだ。
まぁ全くの別人かもしれないし、そうじゃないかもしれないけと、モンスターとプレイヤーだからさ、話もしたくても出来ないし。』
『確かに、、。』
2人が、頷いている。
『プレイヤーと会話するっていう考えは無かったな。そう考えるとアキねぇと知り合いになれたのって凄いうちらにとって前進かも。』
『そうだよ。モンスターにも、心を持ったのが、何人かいるって解って貰えた第1号だもんね。しかも一緒に行動してくれるなんて、はっきり言って奇跡だよ。』
…確かに、その通りだ。
…オレは、このみんなの出会いに感謝を忘れないようにしないといけない!
そんな話をしながら、池のすぐ側まで来た時だった!
『ジュン君!足音と話声聞こえない?』
オレも聴覚を研ぎ澄ました。
確かにかすかだが、
何人かの、声が聞こえる
『マイミ、ジュン!とりあえず隠れた方が良くないか?』
『その通りだ。隠れよう!』
…マイはオレより、感覚が上かもしれないな。オレは全くまだ気がつかなかった。
どんどんプレイヤーが近づいて来て話声が聞こえて来る!
『何人だ?』
『多分3人だと思う。』
更に聴覚に精神を集中させ、何を話しているか耳を立てた
『おい!オレこの声に聞き覚えがあるぞ。多分だけど、初日オレを斬ったパーティかもしんない!』
『私も初日この人達にやられたかも?4人パーティじゃなかった?』
『あー!じゃあ間違いないな!』
異世界のシンってやつのパーティがそこまで来てた!
『ジュン!マイミ!どうする?隠れて不意打ちからの敵討ちやるか?』
『プレイヤーを倒していくのはオレらの目標だけど、
今は、アキねぇと合流が先だ!
アキねぇがいての、攻略ありき、だと思う。
うちら3人じゃどうしようもないし、今ここで戦って、死んでアキねぇに会えず、
今日会えなかった事で、この先会えなかったら、攻略は多分倍以上時間かかると思うんだ。
だから、キッドの気持ちは嬉しいけど、今日は戦いは避ける方向で行こう!』
『あいよ!リーダー。』
『さすが、リーダーだね。』