7.75話
…もし、相手がうちらに好戦的なプレイヤーならこっちも戦いにいけるけど
無抵抗なプレイヤーだとしても倒さなきゃいけないのか?
そうだ。プレイヤーからモンスターを狩る事にさほど罪悪感を感じる者はいないだろう。
しかしモンスター側から倒しにいく。プレイヤーは見た目が人間な訳でその首筋にナイフを突き刺す!
そんな事殺人だ!
簡単に出来る事じゃない!
マイが、やられても無抵抗だったって理由が今になり何となくわかる。
ましてや、無抵抗だったプレイヤーや辞めて下さいって泣いて命ごいして来たプレイヤーに対して倒しに行く
その行為は、オレの大嫌いでなりたくない弱い者いじめにならないのだろうか?
今までの過去のトラウマと、これからなりたい理想像と、これからやろうとしてる事のギャップに心が動揺を隠せない。
…神様オレはもし、無抵抗なプレイヤーがいたら倒す事は出来ない!
そんな人間にはなりたくない!
でも、倒していかないとこの異世界は終わらないし、どうしたらいい!
…神様、あんな肩を落としてがっくりしてるプレイヤーでもやらなきゃダメですか?
キッドが反対側に用意して、
オイどうすんだ?みたいな顔をしている。
マイも用意万端でこっちをみている。
…オレが決めんのかよ、、。
今はまだプレイヤーの女の人は池のほとりで体操座りで下を向いている。
…やるなら今なのか?
…やっていいのか?
…神様がこれを望んでいるのか?
一種、錯乱状態ではあるが、
覚悟を決めて草むらから立ち上がった!
すぐプレイヤーもこっちの気配に気がついた!