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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界4日目
39/534

7.55話


『マイ!キッド!後ろ気を付けろ!』


いきなり空気が張り詰める!


3人共、音がした方に何がいるのか、必死に探している。


『マイミ!ヤバイぞ。この時間にプレイヤーに見つかったら、立てた計画がパァだ!』


『その通りだけど、後ろは崖だし絶対絶命ってこの事かな?』


その時、かすかに、草が揺れるのを感じた。


『いた!』


そう言って、立ち上がり、

オレは先手必勝といわんばかりに、

腰に付けていた、ナイフを取り、草陰に向かって、投げつけた。


ゴブリンは、背は短いが腕はそこそこ長い!


しかもよくしなる。


その反動のせいか結構な勢いで、ナイフは飛んで行った。


…あたれーー!!!


『キー!』


『おい!当たったみたいだぞ!』


キッドが立ち上がると向こうの草むらから、同じ骨のモンスターが立ち上がった!


『なんてこった!』


…オレは仲間のモンスターを攻撃してしまったのか?


『いや、ジュン君はまだ知らないかもしれないけど、ここには、人間から、転生してない、

普通のモンスターもいるんだよ。そのモンスターは痛みもないし、感情もないし、ただ、プレイヤーを見つけたら戦いに行くだけのモンスター!

次の日にはうちら同様普通に復活するみたい。このモンスターは、青魔族とかじゃないから、だから大丈夫だし、普段は、同じモンスター同士は襲って来ないはず、、なんだけど、、。めっちゃ!こっち見てるよ!!』


『そうなのか?そんなモンスターもいるのか?ノンプレイヤーキャラクターのモンスター版みたいなもんか?』


『アホジュン!あいつ怒ってるぞ!来た!来たー!』


キッドの鏡写しみたいな骨モンスターがこっちに走って来る。


『キッド!木の上から一直線に落ちたら倒せないか?』


『ナイフがあれば、上から全力でいけばいけるかもしれない!』


『マイ!おれが引きつけるから、その間にナイフ拾ってキッドに!。』


『わかった。やってみる!』



『よし!やるぞ!!』


『オー!』



3匹?人間界では、人間なのだから、

3人なのか?


そんな初めて真面目な戦闘になる、

3匹が斬るの相手は



まさかまさかの、プレイヤーではなく、同じモンスターが相手になってしまった。




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