7.55話
『マイ!キッド!後ろ気を付けろ!』
いきなり空気が張り詰める!
3人共、音がした方に何がいるのか、必死に探している。
『マイミ!ヤバイぞ。この時間にプレイヤーに見つかったら、立てた計画がパァだ!』
『その通りだけど、後ろは崖だし絶対絶命ってこの事かな?』
その時、かすかに、草が揺れるのを感じた。
『いた!』
そう言って、立ち上がり、
オレは先手必勝といわんばかりに、
腰に付けていた、ナイフを取り、草陰に向かって、投げつけた。
ゴブリンは、背は短いが腕はそこそこ長い!
しかもよくしなる。
その反動のせいか結構な勢いで、ナイフは飛んで行った。
…あたれーー!!!
『キー!』
『おい!当たったみたいだぞ!』
キッドが立ち上がると向こうの草むらから、同じ骨のモンスターが立ち上がった!
『なんてこった!』
…オレは仲間のモンスターを攻撃してしまったのか?
『いや、ジュン君はまだ知らないかもしれないけど、ここには、人間から、転生してない、
普通のモンスターもいるんだよ。そのモンスターは痛みもないし、感情もないし、ただ、プレイヤーを見つけたら戦いに行くだけのモンスター!
次の日にはうちら同様普通に復活するみたい。このモンスターは、青魔族とかじゃないから、だから大丈夫だし、普段は、同じモンスター同士は襲って来ないはず、、なんだけど、、。めっちゃ!こっち見てるよ!!』
『そうなのか?そんなモンスターもいるのか?ノンプレイヤーキャラクターのモンスター版みたいなもんか?』
『アホジュン!あいつ怒ってるぞ!来た!来たー!』
キッドの鏡写しみたいな骨モンスターがこっちに走って来る。
『キッド!木の上から一直線に落ちたら倒せないか?』
『ナイフがあれば、上から全力でいけばいけるかもしれない!』
『マイ!おれが引きつけるから、その間にナイフ拾ってキッドに!。』
『わかった。やってみる!』
『よし!やるぞ!!』
『オー!』
3匹?人間界では、人間なのだから、
3人なのか?
そんな初めて真面目な戦闘になる、
3匹が斬るの相手は
まさかまさかの、プレイヤーではなく、同じモンスターが相手になってしまった。




