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1.1話(挿し絵タイトル3/25追加)
『いててて、なんだよ、ここ?、ってかさっきの気持ち悪い月って夢だよな?夢からまた夢に飛んでんのか』
あたりを見回してみたが、竹林みたいな森林の中だ。
竹林といえど、竹林ではない。
まさにアニメの中に迷いこんだようだような森林だ。
とはいえ、右も左もわからないのが現状だ。
『なんだこれ?ちょっと歩いてみるか?』
『んっ?』
なんか違和感に気がつく。
『どうした?これ?背が、、、。』
そう!それは立ち上がって、みた景色がやたら低い。
まさに、いつもの3/4くらいに縮んでいた。
『なんじゃ?こりゃ?』
おかしいのは背だけではない!
手が、
手が、
手が緑色で鋭い爪が生えている。
…こりゃ。どういうことだ一体。夢といってもこんな自分以外の者になる夢なんてありえんのか?
…そもそも一体オレはなんなんだ?
近くで水の音がした。
オレは短くなった身体で、その音がする方へ走った。
水の音の先は、池と呼ぶには大きすぎる湖みたいな池だった。
風が吹いているせいで水音が聞こえたのだろう。
その水面に顔を写し絶叫とした。
『なんじゃこりゃーー。』