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ゴブリン魂  作者: チャー丸
ユッティ's side story
280/534

√115話 ルート's side story(5/17挿絵追加)



〜〜〜〜ルート's side story〜〜〜〜




2013年 5月16日 木曜日 AM9:15





今僕たちは僕のおじさんの別荘に勝手に泊まっている。


しかし食料も大分減って来た。


異世界に行ってから、お互いを異世界の名前で呼ぶようになった。


名前を出さないようにした。


だって僕たちは犯罪者だから、、。


先生を誤って殺してしまい、死体を隠した犯罪者5人組だ。


そんな5人は人気のいない、山奥に籠城している。


かなり買いだめして来た食料が減りつつある状況にみんな危機感を感じてみんなが焦っていた。


この状況で普通でいれるのは、パンタだけだった。


その普通に笑えるパンタをみんなが変人と思うようになったのは笑いながら死体を遺棄する姿を見てからだった。


こいつは普通じゃない4人がそう思ったと思う。


でも落ち込むしか出来ない4人には、こんな状況でも笑えるパンタが太陽に見えることすらあった。


そんな木造りの別荘では毎回机を囲み、2人かけソファーに僕が座り、左側の1人がけのソファーにシェリーがイヤホンをしながら座り、僕の対面のソファーにリッカとノームが座り、パンタは右側の床に座りゲームをしている毎回みんなこれが、自分のポジションになった。

挿絵(By みてみん)

「ルートっち昨日の異世界楽しかったっすね!」


『そうだね。なぁみんな!もし僕たち2人とマスカットで東のダンジョンクリア出来なければ、あのキッドとジャイのどちらかを仲間に入れて攻略に行っていいと思う?』


「まだ焦らなくていいと思うけどな!まだルート星4だろ?逮捕されても、異世界にはいけるし、あのスキル本を奪われたら終わりだろ?」


『そうなんだよね。それに引っかかる事があるんだ!マスカット!あいつ、過去に行くクリアスキル4を知っていたんだ!言わなかったけど。』


パンタ以外がビックリ仰天の顔をしていた。


パンタだけがどうでもよさそうに、テレビに向かいゲームをしていた。


「ルート!マスカットはどこで、その情報を得たって?」


『青神様に聞いたって言ってた。僕たちの中で青魔族がいないから、なんとも青神様がどんな感じかわからないけど、マスカットが自分で話した後、マズイって顔したんだ!だから僕は東のダンジョンにうちら2人とマスカットで入るようにしたんだ。』


「謎だね。あのジャイさん達。」


「リッカはジャイしか興味無いのかよ。恋しましたみたいな顔すんな!こんなに周りに男がいるのに!」


「あんた達とは体から出るオーラが違うのよ!特に目ね!目!」


『ノーム!リッカ!話しが脱線してる!とりあえず明日からも東のダンジョンは、僕たちの中から2人とマスカットの方向でいいかな?』


「いいぜ!他も構わないよな?」


ノームの問いかけに聞いているのはリッカしかいなかった。


「シェリー!また音楽プレイヤーで尾崎ばっか聞いてんなよ!」


イヤホンを外しこっちを見た。


「オレは、、、みんなに、、、合わせるから、、、それでいい。」


そう言うとまたイヤホンを耳に刺す。


『じゃあ明日からはパンタと一緒に行くけどいいかな?』


「いいっすよー!バサバサやってやるっすねー!」


ゲームをしながらテレビに夢中なパンタがこちらを向かずに手だけあげて答えた。


『とりあえず仲間にはなった新しい3人だけど、明日からも用心だけは忘れずいこう。謎だらけだからあの3人は。青魔族がマスカットだけ、転生されてくるだけでも不自然だし、ジャイはなぜか話しを出来るスキルを持っているから。魔族を人間から転生されてくるって知ってる人間だあの人は。』


「わかった。」


僕たちの籠城日記はいつ終わりを迎えるのだろうか?


早く過去を変えて、スッキリした体になりたい。


やりたいことがたくさんあるんだ。


こんなとこに籠城する為に生まれて来た訳じゃないのだから。


こんなはずじゃなかったと思う人生の人は必ず10000人いたら1人はいると思う。


1/10000確率にしたらほぼ当たる訳の無い確率を引いてしまった。


でもいるんだ。


世の中にそんな人間は多々いると思う。


遊びに行ったら、一生治らない怪我をしてしまった人。


たまたま、満員電車に乗ったら痴漢にされてしまって転落人生の人。


車か電車が悩んでみんなが電車という家族の意見を強引に車と押し通し、車で出かけたら人をひいてしまった人。


大切な人に騙されどん底に落ちた人。


何食わぬ生きている人の中に、こうなるはずじゃなかったと涙を、


後悔の念に押しつぶされている人はいる。


僕だって異世界がなければ押しつぶされていたと思う。


でもどんな人もそんな状態で蜘蛛の糸が降りて来たらそれにすがるんだ。


僕たちがすがった蜘蛛の糸がクリアスキル4のスキルだった。


それだけの話。


僕にも彼女がいる。


そして生まれて4ヶ月の子供がいる。


やり直さないといけない。


待ってる人がいる。


僕には僕の人生がある。


待っていてくれ、僕とは正反対の彼女!女ラッパーの瑞樹。


そして小さな分身 大樹



そんな僕は岸辺 大 20歳。


初代赤魔族3/1転生。 大学生。


…必ず一緒に笑って暮そう。


…待ってて!瑞樹!大樹


…今は会いには行けない。





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