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ゴブリン魂  作者: チャー丸
ユッティ's side story
273/534

114話 異世界5日目(7/11挿絵追加)





2013年 5月16日 木曜日 AM2:00



マスカットの異世界5日目



他の青魔族が転生されて来る

6/1まで、後16日



今日も池で待ちぼうけ。


今日はこの後キッドとジャイと合流して、もう1つの池に行く。


多分私が顔を写して初めて顔を見た池だと思う。


そこからみんなで東のダンジョンに行く予定。


ルート達はやっと明日入れるとみんな目を輝かせ昨日別れる時にそう言っていた。


暇を持て余していると、ジャイとキッドが走って来た。


『待たせたなマスカット。』


…やっと来た。


『とりあえず出よう!プレイヤーから出て来た奴が西側に向かう時メインストリートで鉢合わせする可能性がある!』


…そっか。


そう言われ、立ち上がり3人で走り出した。


走りながら3人で会話が始まる。


『ジャイ!昨日ごめんな!』


「ん?何がだ?」


『毎日朝来てくれたのに。』


「なんだ、そんな事か?気にするな。キッドのせいじゃない。無理しなくていんだそんな物は。」


『ユッティにもすまないと言っといてくれ。オレは異世界では元気に笑ってやってると伝えてくれ。』


…キッド。


「大丈夫だ。毎日報告してる。昨日もキッドが笑ってる姿を見て後から笑ってた。」


『ジャイおまえ本当医者かよ。昨日は素で笑っちまった。近づくと鳥肌が立つ以外普通だ。もう少しだから、。本当に、、、。』


「だから気にするなって。」


…近いね。


…キッドと人間界で笑う日が!


…あの嫌悪探知機を、超えて笑える日が来るまで。


異世界では3人が楽しそうに笑顔で走る。


人間界でも、嫌悪探知機を挟み笑いあえるとこまで来た。


あとはお互いがベルリンの壁みたいに壊す日が来るのを待つだけ。


頑張らなきゃいけないと思った。


私だけが30日という縛りがあるから。


そして、走り池に着いた。


『待たせたか?』


『そんな事はないよ。うちのみんなもちょっと前についたとこ。じゃあ少し北上したとこから右に曲がる所にあるから行こうか?』


そして全員でルートを、先頭に走り出す。


走る事を2、30分北上し、そこから右に入れる細道を入って行き更に15分進むと出て来た。


真ん中にでかい扉。


そしてそのでかい扉を正面に見て右と左に10mくらい離れ小さい扉が。


『マスカット!右と左にあるのがランダムのダンジョンだ。逆に特別なダンジョンしか見た事ないなんてレアな存在なんだけどな。』


私はキッドを引っ張り左側のダンジョンを見に行った


…へー!看板みたいのに書いてあるのが今日の難易度なんだね。


『今マスカットが見てるのが毎日変わる入る条件や、難易度、ドロップするアイテムの種類とかが書いてあって毎日変わるんだぜ。』


私とキッドが話してる向こうではジャイがルート組と話していた。


…難易度cってどのくらいだろ?


…ドロップアイテム!斧?


…斧!?


私はキッドの肩を揺すりドロップアイテムを指さした。


『なんだマスカット、欲しいのか?』


私はブンブン首を縦に振った。


『一緒に取りに行ってやりたいけど、マスカットおまえは今日隣のでっかい方に入らなきゃなんねぇ!ダンジョンは1日1回しか入れないから、でっかい方に入ったらこっちは諦めるしか無い!オレもこんな選択肢、南東のダンジョンであった。オレの強い武器のドロップを狙うか?高価なMPカプセル5個狙うか?オレはこれを選んだけどな。』


そう言うと体を捻り自分の武器を見せた。


…いいなぁ。


『いいなって顔してるけどな、マスカットおまえの武器は今までオレが異世界にいて3ヵ月にいるけど見た事が無い。そっちを大事にした方がいいって。今の武器ほどマスカットに似合う武器無いって、絶対!』


…そう?


…そうかな?


…いつの間にか口も上手になっちゃって。


…まぁ、そういうことにしとこうかな?


『おーいそろそろ行こうと思うんだけど。』


ルートが手を振っていた。


『だってよ!マスカット行くぞ。』


私はいきなり手を引かれみんなの元に戻った。


…握るなら握るって言ってよ。


…いつもいきなりなんだから。


…女の子は心の準備があるんだからね。


…そんな強引な人はね、


…好きなんだな。


「キュキュキュキュ」


『何マスカット笑ってんの気持ち悪いよ。』


…声出して笑っちゃった。


…はずー。


『さて、そろそろダンジョンに入ろうと思うけど、キッド組も準備大丈夫?』


『ああ、大丈夫だ。ルート!このダンジョンの事は詳しく聞いてるのか?』


『知らないんだ。赤神様でも教えてくれる事とくれない事があるから。全部で狩場はいくつあるんですかって質問は大小合わせて70近くあるってちゃんと教えてくれる。じゃあそれはどこにあるんですか?って質問は自分で歩いて探すんだ。とそんな感じ。聞ける事と聞けない事があるんだ。ダンジョン系の質問は魔族しか入れないダンジョンの時に中にはどんなボスがいますか?って質問したら、自分で入って自分で見たらいいって言われたからどうせこっちのダンジョン聞いても同じ返答が返ってくる気がして聞いてない。そんな感じ。』


『そっか。』


キッドが立ち上がり看板を、眺めに歩いて行った。


そして、指さしてこう言う。


『条件の看板これさ、赤魔族、青魔族、プレイヤー同時って書いてあるけど、赤魔族、青魔族、プレイヤー何人でも入れるんだよな?』


『僕もそう思っていたけど、違うの?』


『これ3人しか入れねんじゃね?だって、赤魔族、青魔族が1人ずつでプレイヤー50人で入れたら超余裕だろ?そんな話無くね?』


『そうなのかな?』


『とりあえず3人で行くとして、赤魔族はルートだろ?青魔族はマスカットだろ?プレイヤーはどうするんだ?』


『プレイヤーはうちの方から出す。ドロップした時にどうしても欲しい。信用してないわけじゃ無いけど、それでも、どうしても必要なんだ。とりあえず回復役兼攻撃可能なノームで行きたい!それでそっちはどうかな?』


『どうだ?ジャイ!』


「いんじゃないか?それで、」


『じゃあ、3人で扉の前に行ってみろよ!』


…出番だね。


…よいしょっと。


結界が消えて行く。


「なんすか?これまたオレの出番っすか?」


そういい勝手に扉に近づくパンタ。


そうすると結界が戻った。


「ルートっちダッシュしなくてよかったー。またパンタグラフに雷1撃っしたねー。あぶねー。でもっすよ、オレが近づいて、結界が出たっつー事は!これやっぱ3人しか入れないダンジョンっすねー!たまにはオレも入りたいっすねー!待ちは暇!」


「パンタすぐ片付けて戻ってくるから、ゆっくりまっとけ。」


「ノームっち楽しそうっすね!あまりレベル高くないんすから無理したら死にますよ。」


「わかってるよ。死にそうになったら戻ってくる!だから黙って大人しく待っとけ。」


「うぃーす。」


キッドが近づいて来た。


『マスカット!多分3人の中ではお前が1番強い!周りをよく見ながらノームはプレイヤーだ!なんかあったら、助けるんだぞ。頑張って来い!』


…わかった。


私はキッドと軽いハグをして隣にいるノームを見た。


「マスカット!オレまだレベル24なんだ!あんまり強く無いけどよろしくな!」


ノームが右手を出して来た。


…もちろんだよ。


私は武器を1度下ろし、両手でノームの右手を握った。


「マスカット、、。お前がいれば心強いよ。」


「キュキュキューキュキューキュ」


「ルート!マスカットなんて言った?」


『ノームが斬りつけたあの鋭さがあれば大丈夫だって!自信持てだと。』


「殺されそうになって必死だったからな。」


『ノーム!マスカット!準備はいいかい?』


「ああ。」


私は武器を肩に担ぎ、力こぶポーズでやる気満々をアピールした。


『じゃあみんな行ってくる。』


『ああ!3人とも無理するなよ!』


そういうと大きな扉を開けて私達3人が中に入っていく。


そんな広く無いフロアーに敵の気配は無い。


『このダンジョンは下に下るのかな?かなり幅広い螺旋階段がある。』


「なんだこの螺旋階段200って書いてある。次の段は195って書いてあるぞ。」


…なにこれどういうこと?


…1段ずつ5ずつ減ってる。


『とりあえず悩んでいても始まらない!行こう!』


ルートを先頭に螺旋階段を下る。


私が最後に螺旋階段の200って書いてある段を踏んだら、その階段が虹色に光り出す。


…綺麗、!


…綺麗だけど、あの魔族しか入れないダンジョンっぽい。


そしてもう1段下ったら195って書いてある段は赤く光がゆらゆら光った。


次の1段を降りたら190って階段が橙色にゆらゆら


次の185は黄色でゆらゆら階段自体が最後を歩く私の足に合わせて発光している。


180って書いてある階段を私が踏み緑に階段が発光した瞬間。


『これが、このダンジョンか?無理でしょ?』


「マジかよ無理ゲーだろ?」


下を先に歩く2人から悲鳴に似た声が聞こえた。


私は次の段を青く光らせ


その次の段を藍に染め


次の段におり階段に7色の色紫を光らせたとこでダンジョンの全貌が見えた。


…マジ?


みんなが悲鳴に似た声はこの光景を見て出たとわかる。


下に体育館約4個分の広さの真ん中に螺旋階段が降りている。


螺旋階段から半径20m離れた所からモンスター!モンスター!モンスター!何体いるかわからない!


「まるでモンスターボックスだ!ははは。」


ノームの笑いが引き笑いになるのがわかる!


1段降りるごとに壁に階段が光る色と同じランプがついていく。


モンスターはみんな動かず寝ているように静かだ。


私は上を見た。


…200って


…ここボスはいないけど、200体モンスターがいるんだ。


…これ全部倒すの?


…無理ゲーって言ってたノームの気持ちわかる気がする。


色んなモンスターが階段を下る度に近くなる。


『これは階段から離れない方がいいかな?下手に突っ込むと帰れなくなると思う。』


「そうだな。3人が背中合わして、1人角度にして120度の敵を相手する形だな。多分なルート、マスカット、2人に回復が追いつかない可能性が高いな!補助出来れば頑張るけど、魔法使い過ぎると動けなくなるから、カプセル多様で頼む。」


『わかった!』


ついに私が25と書かれた階段を踏んで階段が光った時、ルートが下に着いた。


下まで私も着いた瞬間!


30mくらい先に天井から超巨大デジタル時計が2:00:00の表示でゆっくり降りてくる


私達は武器を構えた。


ルートは弓に矢を10本引いた状態で、


ノームはロッドを持ちいつでも魔法を使えるように、


私はハンマー側を構えた。

挿絵(By みてみん)

そのデジタル時計の下には虹色に光る鐘がついていて、時計の右端と左端に

木箱みたいのがついていた。


次の瞬間!!


【ゴーンゴーンゴーン!】


時間のカウントダウンが開始した瞬間!


時計の左右の木箱から虹色の鶏が2匹とてつもないでかい声で


【コケコッコー!】


と鳴いた瞬間モンスター達が立ち上がる!


『来るぞー!』


「やってやるー!!」


「キューーー!!!」


そして、200対3のダンジョンバトルが始まる!!


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