112話 キッド's side story(5/1挿絵追加)
2013年 5月15日 水曜日 AM2:00
マスカットの異世界4日目
他の青魔族が転生されて来るまで、後17日
…やっぱりまだだめだったな昨日は。
…顔みたら寒気がした。
…異世界なら普通なのに、なんでだよ!
「おい!キッド!」
『よぉ!ジャイ!お疲れー!オレの看病ご苦労さん。』
「入院してる本人がそういう事言うなよな!」
『「ははははは。」』
〜〜〜〜キッド's side story〜〜〜〜
村の入り口を見るとまたあの4人が走って村から出ていく。
『あいつら相変わらず忙しいグループだな。うちらも行くか?マスカットが待ってる。』
オレもマスカットの方に一歩踏み出した所で呼び止められた。
「おい!キッド!カプセル補充とマスカットに魔法覚えさせてやらないか?」
…マスカットに魔法か?
…なかなかいい案だな。
…ってかなんで今まで気がつかなかったんだろ?
『名案だ!マスカットが回復系魔法を覚えられれば、大分戦闘が楽になる!買って行こう大した値段じゃないし!』
「2人しかいないが満場一致だな。」
そして無人道具屋に入り
持てる分だけジャイがカプセルと初期魔法の本を買う為井戸の穴に木札を入れて精算していた。
オレは買ってる間今日限定の物のアイテムを見て目を疑った。
オレが探していた物の2つが売っている。
…マジか?
…いやいやマジなのか?
「買って来たぞ!」
『ジャイやべー!』
「どうした?指なんかさして!んっ?んーーー!!??」
『ジャイこれってあれだよな?』
「いや、オレは見たわけじゃないけど間違いないだろう!滅なんて本何に使うんだよ!隣の代の本もそうなのか?つーか値段違いすぎだろ?」
『代の方透明の宝石999個って無理じゃね?』
「滅の方赤い宝石1個ってなんだよ。持ってると不幸になりそうだな。」
『安すぎだけど、買わなきゃダメだろ次いつ買えるかわかんねーし、スキル本探してたし!』
オレは代の本は諦めてとりあえず買える滅のスキルの木札を取った。
そして今回は2人で無人会計井戸?穴?みたいな前に立つ。
『ジャイ!いれるぞ!』
「おう!ポイッとやれ!」
そして、オレは木札を入れ、1番価値が無い宝石を投げた。
そして井戸から何かが、上がって来る!
『ジャイ来るぞーー!』
「流石のオレも興奮するなこれは!」
『「来たーーー!!」』
「これかーー?すげー!!」
『えっ?』
「どうしたよ?探してたんだろ?クリアスキルの本!」
『ジャイ、、、、、。色が違う。』
「えっ?」
『なんでだろう?滅の気持ち悪い雰囲気は一緒なんだ!雰囲気は一緒だけど本の色だけが違う!代の方はこの滅と多分一緒に括られていたから色以外わかんねーし買ってないからわかんないけど、滅は確実に違う!なんだこれ意味がわかんねー!』
「もう1個あるとか?」
『いやそんな事はないとは思うけど、、、。とりあえず持ち歩いておくわ!見つからなければこれを埋める!だってそれしか無いから!』
「とりあえず時間はあるからな!様子を見よう。それしかない!」
『それにしてももう1つ、目の前にクリアスキルがあるのに、、、。』
「誰かが買ってこれを埋めるんだ。」
『だな。999個宝石を集めるのかよ!気が遠くなりそうだな。』
「黒い狩場とかいければ、早く貯められそうだけど、今のオレらじゃまず死ぬからな。でも色は違うけど滅の本だけでも買えて今日はそれで満足しとくのが正解だと思うぞ」
『だな!一歩前進だ。代の方はオレらが買えなきゃオレらより金持ってるやついない訳だから誰も買えないはずだ。それは心配はないんだけど売ってるのに買えないってのがもったいねー!!だけどクリアスキルの2つがこんなとこにあるなんて、盲点だったな。特に滅の方を誰にも買われなくて本当によかった。』
「キッド、この2つのスキルの使い道と効果知ってんのか?」
『いや、知らないんだ。クリアスキルの1つに間違いないとは思うんだけど、まず気持ち悪いだろ?滅なんて、あれっ?これ横に上ってかいてある!上巻か?そーいやー書いてあった気がする!となると下巻があれか?どっちもよくわからないんだよなー!』
「とりあえずここで油売ってるとマスカットが心配だな、行くか。」
『そうしよう。あの昔の異世界の時のジャイに色々聞いときゃよかった!』
【ガチャ!ギーーー!】
オレとジャイは昨日稼いだ宝石を最後井戸に落とし、木札に変えた後、マスカットの池に向かっていた。
宝石は宝石だけいれると木札に変わり貯金の木札みたいに変わる。
宝石や武器や物を木札にするのも、木札を物に戻すのも赤い宝石1つで出来る。
『後、アレだあの時クリアスキルの本じっくり見とけばよかったー!オレのアホー!』
「後悔先に立たずだ。それはしょうがない。」
『ちきしょー。後悔が多い人生だぜ!全く!』
しかし後悔先に立たずの言葉をまたこの先味わう事になる。
道具屋で時間を潰したとはいえ、時間は大した事は無かった。
オレは未来で宝箱に埋まっていたスキルの本を色さえ違うが買えてルンルン気分で池に来た。
『マスカッ、、んっー!、なんだよジャイ口塞いで、、』
「見てみろ!マスカットが武器構えてる!」
『このやろ、、、。んー。』
また口を押さえられ下に引きずり下ろされた。
『何すんだよ!プレイヤー2人に襲われてんのが見えねーのか?ジャイ!』
「わかってる!森の方見てみろ!魔法構えてるやつが2人隠れてる!マスカットも多分あの魔法使いに気づいてない!あいつらの背後に回るぞ!」
『そういう事か?わかった行くぞ!』
オレは何やら話しているプレイヤーとマスカットを他所に隠れている魔法使いの後ろに回り込む為更に大回りして背後に近づく為に動き出す。
…マスカット死ぬんじゃねーぞ!
話声が聞こえる。
何を話しているかはわからないが話声が聞こえた。
『こいつら昨日襲って来た奴らだな。』
「十中八九間違いないと思う。」
『そうか、ジャイ、護身用ナイフ構えろ!脅しに使う!』
「いいぞ、、、抜いた。」
『よしいくぞ!!』
そして、10mの距離をジャイと全力疾走した。
そして、魔法使いの背中にナイフを突きつけた。
『動くなよ!動いたら問答無用で刺す!』
「やっぱりあんたらか、、、。」
「辞めようノーム!死んだら終わりだから、、、。」
「くっ。もう少しだったのに、、。」
そう言うと2人共武器を捨てて手を上げた
『そのまま前に進め!』
オレとジャイはナイフを突きつけたままマスカットとマスカットに武器を構えた奴2人から見える位置まで歩いて来た、、
『てめーら!見えてっか?マスカットに手出したら容赦無くこの2人を殺す!とりあえず武器を池に投げろ』
オレの声を聞き武器を構えていた2人が目を合わせ、渋々投げた。
『そのまま、そこに座れ!』
言う通りに2人が座った。
『魔法使いのおまえらもあそこまで行くから歩け!!』
「別に殺すつもりなんかない。」
『おまえらを信用なんか出来るわけないだろ?異世界では、ジャイとマスカットしか今は信用しないんだ。残念!』
そして、魔法使い2人も一緒に座らせた。
『マスカット大丈夫か?』
「うん。大丈夫。」
うちら3人が武器を構え座る4人を囲んでいる状態だ。
『おまえら最近村からすぐ飛び出して行く4人組だろ?』
「色々いそがしいんだよ。」
「そうなんすよ。」
『あっ?てめーら昨日もうちら襲ったな?』
「、、、、、、、、、。」
『シカトしたら殺す!オレのかわいいマスカットに怪我させといて、今のオレは人間の形をしたやつに恨みがあるからな、笑いながらおまえらの首を落としてやってもいんだぜ。』
4人が目を合わしている。
「おまえはどうでもいんだ!そっちのマスカットに用事がある。この中で魔物と話せるのはオレだけだ。」
茂みから魔法のロッドを構えていたやつの1人がそう話す。
『おまえらなんでマスカットの名前を知ってる?』
「そりゃ、ルートが教えてくれたからな。ゴブリンの。」
『それ以上話さなくていい。後は僕が話す。』
そう言うとゴブリンが歩いて来た。
…赤魔族!ゴブリン!こいつが首謀者だな?
『すまなかった。』
いきなりゴブリンが頭を下げた。
…なんだよ。こいつ。
『マスカットの力が欲しかったんだ。』
オレらは3人でどうするよ?みたいに顔を見合わせた。
『とりあえずなんでマスカットの名前を知ってるか話せよ。』
『僕は赤魔族だから、毎日赤神様に1つ質問が出来る。4日前僕は北東のダンジョンにこの4人で入ったが時間切れでクリア出来なかった。そして僕だけが、その洞窟の前に転生された。だから待ち合わせ場所に向かう前に、北側に、赤い狩場の場所があったんだ。北側に弱いモンスターの狩場が出るのは珍しいと思い狩りをするのに回りこみ、さぁ狩りをしようとしたらこのマスカットがマスカット様の参上だぞーって自分で叫びながら狩場に入って来たんだ。』
オレを含め全員がマスカットをみた。
片手で顔を押さえ片手でその恥ずかしさを隠すようにハンマーで地面を叩く!
『それで、赤神様に次の日聞いたらそれは青魔族だっておしえてくれたていう訳かな。』
『ふーん。おまえ話できるスキル覚えてるのな?』
『4人に覚えて貰うより僕が覚えた方が効率いいっしょ?』
『じゃあ本題に入るか?なんでマスカットを狙う!マスカットはオレの大事な仲間だ。理由によっては許さない!』
『僕達はクリアスキル4を探している。時間を逆行出来る唯一のスキルらしい!僕は毎日1つしか出来ない質問でこの異世界の身ぐるみを全て剥いでいった。そのクリアスキルの3個はダンジョンにある!そんな話を聞いてあるとしたら東西南北のダンジョンしかあり得ない!西のダンジョン!まず、これは魔族、プレイヤーなんでもいいから22人以上!まず無理だ。プレイヤー限定の南これもレベル60以上!これも無理。だとして入れるダンジョンは東と北しかない。北はレベル25以上魔族限定!東はプレイヤー青魔族赤魔族全てがいる状態でレベル22以上!僕は25レベルにはなっているから北の魔族しか入れないダンジョンに入った、、、。だが、無理だった。そんな時にマスカットがやたら強いって噂を聞いたから、マスカットだけ話をしたくてさらう予定だった。そして煙玉の作戦を立てた。そして失敗し怪我させた事は申し訳ないと思う。』
『クリアスキルを使って何をするつもりだ?』
『悪いがそれは言えない。僕も赤魔族だ。だが赤魔族になりたくてなった訳じゃない。言えるのはここまでかな。だからスキル本探しに協力して欲しいんだ。マスカットがいれば北と東はなんとかなりそうな気がする。』
『どうするよ?』
その時マスカットがハンマーを振り下ろし話す
「キューキューキュキュキューキューキュキュ!!!」
…珍しいな、マスカットが自分からあんな話すなんて
『おい!ジャイおまえ今日スキル使ってるか?』
「ああ!」
『なんつってる?マスカットは?』
「まず謝れって!昨日不意打ちして来たやつこの前に来て謝れだって。」
『マジか?』
全員がマスカットの前に並んだ。
「ごめんなさい。」「すいませんでした。」「ごめんなさいっす。」「ごめんね。反省してます。」「わりい。」
そのわりいって言った人の胸ぐらを掴んで吊るし上げた。
「キューキュキュキュ!」
そう言うと掴んだままフルスイングの張り手で引っ叩き池をバウンドして10mくらい飛んで行った。
『どうしたよマスカットいきなり!ジャイ!どうなってる?』
「みーつけた。だと!あいつ昨日マスカット斬ったやつだ多分!声を覚えていたんだろ?」
そいつが池から上がり帰って来た。
「何しやがる!」
「キューキューキュキュキューキューキュキュ」
『ジャイ話した事を即通訳してくれ!』
「不意打ちのおかえし、ざまーみろ!だそうだ!」
「この野郎!」
『やめろ!ノーム!先生救うんだろ?今は土下座してもマスカットの力がいる。』
そう言うとゴブリンが土下座した。
『マスカット。申し訳無かった。僕の仲間がひどい事をして、斬りつけたのはマスカットが殺しに来たのにノームがカッと来たってあのあと言っていたんだ。初めから傷をつけるつもりだった訳じゃない事を理解して欲しい。』
「辞めろよルート。オレの為に土下座なんかすんな。悪かったオレが悪かった。勘弁してくれ。」
囲う様に立っていたおれ達は3人で集まった、、
『どうするよ?』
「とりあえずうちらとしても、悪くないんじゃないか?マスカット1人じゃ東のダンジョンは入れないし、マスカットはどうだ?」
「キューキュ」
「やーだーだそうだ。」
オレはマスカットに近づき
耳を下げろの合図をした。
『マスカットオレらもそのスキル本をさがしているんだ。あいつらを信用しろなんて言わない。もちろん疑ってオレも仲間になる。一次的に仲間になるだけだ。なっ!頼むよマスカット!』
「キューーー、、、。」
「でもーーーーだそうだ。」
『頼むよ、、、。』
そう言うとマスカットが喜ぶ顎と頰を摩った。
嬉しそうな顔にオレが癒される。
「キュー!!」
「わかったって。」
『おぃ!ゴブリン!名前は?』
『ルートだ。前から数学が好きなんだ。大学でも数学を、選考してる。』
『そうか?オレはキッドだ。弁護士選考してる。』
「キュキュキュ。」
『笑ったなマスカット!まあいいや。とりあえず事情はわかった一次的にだが組むか?』
『本当?それは助かる。初めから話せばよかった。よろしく。』
『ああ。こちらこそ頼む。』
こうして握手して、一次的ではあるが、パーティが8人になった。




