6.3話
オレは高校デビューで髪を1年のときから、染めていた。
1年の時から目をつけられていたらしい。
2年になり、上級生に呼ばれた。
どうやら、タニセンにはオレがかなり、とんがって写っていたらしい。
チャリ乗り場に、呼び出された。
その時、周りには、タニセンの仲間、そしてげんぞーもいた。
オレはこの時から、タニセンにヘコヘコしてるげんぞーは知っていた。
そんな先輩方が輪になり、囲まれてると、タニセンが、シンのクビを捕まえ連れてきた。
『こいつ、オレ様にぶつかってシカトこいてたからよー!ゲストとして連れてきたやったぜ!』
それがシンだった。
『お前さん2年でスカしてるって噂のジュンだろ!』
…スカしてるってなんだよ。
…別にスカしてねーし。
…オレはただゆっくり過ごしていたいだけなのに、なんで毎回こんなアホが、オレについてまわる。
…全くもって迷惑だ。
『別にそんなつもりはありません。』
『おめーにその気が無くてもこっちにゃあるんだよ。げんぞーいけるか?』
『谷口先輩余裕っす。』
指をポキポキならして、げんぞーはやる気満々だ。
『ちょっと待て、まず前哨戦だな。ちょうどいい、オレにぶつかって来たおまえ、おまえ、行け、、。』
シンはなんでオレがこんな目に、
なんて顔をしている。
オレも中学の時はこんなんだったんだろう。
あれから、ひたすら人の急所などを勉強し、効率良く征圧する方法を勉強し、
素振りなどをやってきた。
平穏で生きてきた人間程こういう場面で、どうしていいかわからないそんなもんだろう。
だが、オレは、違う、
他人を犠牲にしても、振り払ってきた!
またあの屈辱を味合わない為にも
努力もした。
もう、中学の頃のオレじゃない!
『ハイ!やーれ。やーれ。やーれ。やーれ。』
周りがはやし立てる。
…ダメだ。この空気に、のまれては!
…どうする!シンは戦う気がなさそうだ!これは大した問題じゃない!
…1番は、ここでなめられたら終わりだ!
…一気にいくしかないな!まず、シンを1撃でのした後、そのままげんぞーを行こう!!
…若干喧嘩したことあるやつは必ず顔を狙ってくるはず!!
…交わして下から顎だ!!
…うまくいけばその後谷口ってやつもやってやる!
…どうした?
…まさか、みんなが、はやし立てる声にのまれて、足がふるえてんのか?
『うぉーーーー!!!』
オレは自分に喝を入れるべく
大声で叫び!
拳を握り、全身を奮い立たせて、
全力で1歩前に出た!
『おらーーー!!』




