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ゴブリン魂  作者: チャー丸
ユッティ's side story
257/534

106.3話




走りながらどっちを相手にするか考えていたら、土偶の方は距離を置いて近寄って来ない。


…ちょうどいいや!


…2体相手なんてキツイし!


ハニワだけが、ナイフの2刀を持ち向かって来た。


ハニワが走りながら振りかぶり斬りに来た!


…強そうだけど攻撃が単純!


私は私しか使えないこのモンスターの特製を活かし跳躍で、ハニワをジャンプして交わし着地した瞬間、右回転フルスイングでハニワにハンマーを当てに行った。


ハニワも避けようと下がろうとしたが、行動が遅い!


私のアックスハンマーのハンマーの方が辛うじてハニワを捉え


壁にふっ飛んで行った。


【ドガーン】

遺跡っぽいこの部屋の壁に当たったハニワから粉煙があがる。


結構ダメージを与えられた気がした


…へへへやれるじゃん!


【グサッ】


「キューーー!!!」

「(痛ーーーい!!)」


氷の槍みたいのが背中に突き刺さった。


…痛ったー!!あいつ魔法使うから近寄らないんだ!


…卑怯なやつめ!


その正々堂々とこない戦い方に怒りを覚え、倒れたハニワにトドメを刺しに行かず、土偶に向かい、ハンマーを斧側にひっくり返し走り出す!


しかし、魔法特化なんだろうか?近づこうとすると一定距離を保つべく、逃げ、距離を置こうとする特性が見られた。


そうして、卑怯な土偶を追い詰めようと、奮闘していると、いつの間にか起き上がったハニワが後ろから斬りかかってくる!


…クッめんどくさい!


…実に戦いづらい!


ナイフを斧のつかで、支えていると、足に遠方から尖がった氷がまた飛んで来て刺さる!


「キューーー!!!キュー!!」

「(痛ったーーー!!もうっ!!)」


…まだ死なないとは思うけど、、。


立ち上がり2体が見える位置!土偶を遠くに見て、手前にハニワの位置で構え直した。


…これなら2体が見える!!


…あいつの魔法だけ気をつけよう!


後ろの離れた土偶が腰から木のステッキを出し、何やら魔法詠唱を始めてるのが素人の私でもわかる!


…今なら!あいつは魔法撃ってこない!


…最悪氷なら丸柱を使えば避けられる。


…いけるこの2体なら私の方が強い!


後ろで詠唱してる土偶を他所にその魔法に注意しながら、対ハニワに備えた。


…こいつ斧よりハンマーの方が戦いやすい!


ハンマーに持ち替え、ふきとばしに一歩踏み出した。


ハンマーの場合相手がふき飛ぶ!


斧の場合1撃が、相手の体力を越えれば真っ二つに割かれるけど、


相手が致死に達しない場合そのまま、攻撃してくる。


そこが斧の弱点だが、攻撃力的にはハンマーより確実に高い!


1撃1撃間合いを取りたい場合はハンマー側しかない。


斧で1撃で仕留められない場合、超振りの武器の為、振り切ったあと必ず隙が出来てしまう。


多分だけど、大剣も同じ感じだと思う。


私は振り切ってハンマーでハニワを飛ばしにいった。


【バゴーン!】


…やっぱり私の方が強い!


ハニワはまたもハンマーの威力に飛んでいく。


…だいぶ弱ってるみたい!


…このまま畳みこんじゃおう!


ハンマーを反対側の斧にクルンと返し、次の1撃でハニワ仕留めて、その後すぐに土偶をやっつけに行くつもりだった。


この時は、、、。


走る瞬間、右を向くと魔法詠唱を終わった土偶モンスターがゆっくり木の棒を私に振り下ろした。


多分ゆっくりではなかったんだと思う。


死ぬ前に見るスローモーションになるあれだと思う。


なぜか世界が白黒になった気がした。


後4歩のハニワまでの距離がやたら遠くに感じた。


次の瞬間!頭上から落ちる雷魔法に、私は2日目の異世界を終了してしまい、待ってるキッドを残し、1人、人間界に帰る事になってしまった。






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