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ゴブリン魂  作者: チャー丸
ユッティ's side story
246/534

97話 (2回目)



2013年 5月12日 (2回目) 日曜日!



AM6:00


アラームで目が覚めた。


起きたとは言っても帰ってきた感じだ!


そう前回はジャイが異世界に行って帰って来るのが6:00だから!


起きて待ってる為にアラームをかけてちゃんと起きて今ベッドで待ってる状態。


だったのだが、私も今回はまさか異世界から帰って来ていたのだ。


私も青魔族になり、異世界に行きジャイが上手くいかなかった異世界で、私はキッドに接触出来ていた。


そしてこの後ジャイが上手くいかなかった報告に前回と同じ線を歩むなら来るはずだ。


「ユッティ!」


…来たっ!!また来た!


…面白ーい!


…めっちゃデジャブ!


「ジャイ!キッド異世界来た?」


「異世界には来たけど、プレイヤーの村に転生されて来た瞬間みんなの顔見て走ってどっか行っちまった。ダメだあれだけ人間恐怖症になると、異世界に行っても傷は残る!異世界は心の傷は無かった物として行動できるのかと思っていたがら深さにより、減少の仕方が違うらしい!そりゃそうだ!異世界でも上手く話せないプレイヤーとかいたからな!キッドも異世界なら大分良くなってはいるはずなんだけど逃げられちまったら狩りなんて出来ない!困ったな!八方塞がりだ。」


…一言一句同じ事言ってる。


…凄いね!凄いしか言えない!


「他はなんか無かったの?」


「ああ、キッド探しに森に入って結局見つからず、プレイヤーの村に戻ってたら、魔族が村に来たな。赤だか青だかはわからない!その後マップ見ても光らなかったから。初めて魔族にあったけど、AIのモンスターは同じ行動しかしない!それが魔族だから、プレイヤーの村に来たんだよ!斧持ってキョロキョロしながら!みんなもあっけに取られてたが、我に返りプレイヤーみんなが剣を抜き、始めたんだ!そしたら殺されるって気がついたんだろうな。森へ逃げて行った。見た事ないモンスターだったな。」


「ふーん。そのモンスターかっこよかった?」


初めて会話を前回と変えてみた。


「いやめっちゃデカイやつだったぜ!ありゃ人間界でも性格も人間もゴツいやつなんじゃね?いやーオレは付き合いたくないな。」


…ちょっと!目の前にいるんですけど!!


…あなたが付き合いたく無い人!目の前に。


…ってかさ、異世界に行く男ってデリカシーが無い男しかいけないんじゃないの?


…異世界でも雄叫びとか言われたし!


…みんな目ん玉ついてんのかしら?


「じゃあキッドは1人で狩りしてない限り、心の傷は進展しないって事?どうしよう、、、。」


「はぁ、、、そうなるかな。オレも、よく考えとく!とりあえず今日美由紀さん達が来るのが11時半だ!その時間に合わせて鎮静剤打って気を沈める予定だ。それじゃ魂が抜けた状態だが興奮状態じゃ会わせられないだろ?」


「ジャイ、キッドはお母さんにも酷い事すると思う?」


「わからん。でも人間全てに不信感持ってる感じで、あれだけ仲よかったオレらに死ねって言うんだ!誰にでも言う可能性はあるだろ?キッドが美由紀さんに死ねとか言う所なんか見たくない!それこそ、オレの家族の二の舞になっちまう。オレはあの家族に憧れてたんだ!これ以上誰も傷付いて欲しくない!」


「そっか。私しかいないかな?やっぱり。」


「何がだ?」


「ううん。なんでもない。」


「そうか?なんか名案でもでたらすぐ呼んでくれ。鎮静剤打った後なら会える。その時、美由紀さんと会いに行こう。多分話は出来ないと思うキツイやつ打つから。でも昨日みたいに暴れる事もないはずだ。」


ここまでは前とほぼ同じ歴史が流れた!


マスカットがどんなのか聞いた以外は


「わかった!その時呼びに来てね。私ちょっと病院を出るから。何かあったら電話してね。」


「ユッティ!新しい携帯番教えとけよ。前の携帯番破棄したんだろ?お父さんから連絡来たら色々まずいからって事で。」


「そうだったね。はいこれっ。」


私はスマホの自分の番号を書いて渡した。


「わかった何かあったら電話する!出るってどこ行くんだよ?」


「内緒!私なりに寝てても歴史は繰り返すから、私なりにキッドの為に動いてみる」


「そうか。わかった無理すんなよ。」



そう言うとジャイが出て行った。


昨日じゃないけど、前回と似た感じでやり取りをした。


…よしっ!やるよーー!


…マスカット様の!


…違ったそのテンション異世界のマスカットだった!


…って言っても元は1人の人間だからね。


…こっちの世界はユッティ!


…私はユッティ!


私は外出用に服を着替え、痛み止めの薬をポケットに入れ、


キッドの家に向かう為病室を出た。


そして、走りながら階段に来た所で、ある事を思い出した!


…ちょっと!待って!


…私の机の上にマスカット置いた人って誰なんだろ?


…しかも昨日から。


好奇心がキッドの家に向かわなきゃいけない私の足にブレーキをかける。


…私が屋上からかえって来たのが7時!


…私が屋上に行ったのが6時07分くらい!


…って事はその間に誰かが私の机にマスカットを置いたんだよね?


…誰か私達以外に未来を知ってるって事?


…でも、今からキッドの最寄り駅まで電車で1時間15分!多く見積もって、

1時間半!そこから、キッドの家まで、歩いて30分ってことはおよそ2時間!


…キッドお母さんがここに10時40分くらいについていたと考えると、


…家を出たのは8時半〜遅くて9時!


…私がここを6時半までに出ないと、行き違いになる可能性があるのかぁ。


…6時半まで張り込みしてみよう!この階段で。


私は階段から自分の病室に入る人の観察を始めた。


私の考えであれば、キッドが時間逆行してるし、今私も現に数時間程度だけど、逆行している。


ってことは、私がマスカットとして、異世界に行くように誰かが更に影で時間逆行をして動いていたとしてもおかしくない。


私がマスカットという事を知っていて更にそれを気がつかせる為に誰かが


そんな考えを持っていた。


しかしその考えだと矛盾が生じる!


私は自分がマスカットだと人に話すつもりが今は無い状態な訳で、


このまま、マスカットとして、名乗らず異世界を終えようと考えている。


この考えを貫いた未来があれば、なぜその人は私にピンスポットにマスカットだけを、机に置いたのか?


それが不思議でならなかった。


しかも2日も連続で、あんな日に。


まさに狙ってやったとしか思えなかった。


そういう勘が鋭いし、頭も勉強はそこそこ普通の方だけど、作戦や推理の時は頭のキレが2倍になる女の子とそう思って欲しい。


まさにそんな感じ。


6:15


まだ誰も来ない。


6:20


「もぅーまだー?遅れちゃうよ。」


6:22


「んっ!!!」


誰かが来る!!


…白衣着てる?


…ここの先生なの?


…ジャイじゃないよね。


まだフルーツのカゴを持った人が白衣を着てるくらいしかわからない。


長い廊下をコツコツ音を立てて近づいて来る!


…うそっ?


…どうして?


近くまで歩いた先生は、新しい学校の編入試験で会った事あるなんと、


…小泉先生!


小泉先生だった。


…なんで?


…いくら推理好きの私もその選択肢はなかった!


…どう異世界と繋がってるの?


小泉先生が私の病室に入っていく。


私もすかさず、病室の壁に張り付き中を覗いた。


「全くフルーツ盛り合わせくれるのはいんですけど、葡萄系嫌いなんですよね。あれっ?昨日あげた唯さんのマスカット全部食べたんですかね?あんな大きい1房全部ですか?そんなに大好きなんですかー?他の入院してる子供達にも配って回ろうと思ってましたが、そんなに好きなら全部あげますかね?サンタさんから、マスカットのプレゼントですよ。はっはっは。」


そういうと、机にマスカット山盛りのカゴを置き出口に向かって来た。


私はまた階段に戻り、小泉先生が私の部屋から出ていくのを見届け、廊下をコツコツ来た方に戻っていった!


そして、私も小泉先生が見えなくなった所で、自分の病室に急いで入った。


そこには間違いなく、異世界に行く前に食べたマスカットと同じ量同じ置き方で置かれていた。


「なにー?小泉先生ただマスカット嫌いだっただけ?本気?私はそんなのでジャイの薬飲んだの?怖っ!異世界にこれたからよかったけど、これも運命だったのかな?マスカット見てなかったらマスカットになろうなんて思わなかったから、これもきっと運命だったんだよね。」


そう言うとさっき異世界に行く前に食べたマスカットと同じマスカットを1粒食べてみた。


「やっぱり美味しいは美味しいけど!フフフ。さっきより、モヤモヤが消えた分更に美味しくなってる気がするー。」


私はカゴにいれられたマスカットのうち1房をカバンに入れ、残りをキャビネットにしまった!


「よしっ!モヤモヤも取れた!出発しよう!色々ゆっくり考えるのは電車よ電車!」


6時半


本来ならジャイに連絡してくれと異世界に行く前に言われていたが、


マスカットとして、私が転生してる事を伏せる事にした為、ここからは私1人の戦いだ。


…人の命を救う時の歴史の修正力に気をつけなきゃ。


後1つ!私が気になってることがある。


私は未来を知ってる事を人に言っても大丈夫なんだろうか?


そこらへんは謎だ!


ただ迂闊にいいふらせない。


私もキッドのスキルの1人にカウントされているから。


私のせいでもしかしたらカウントが減ったり、キッドの頭痛が始まるのも、それは困る!


なので、言うつもりは最後の切り札のときに止むを得ずの場合のみになる予定だ。


「さてっ!改めて出発!」



そう自分に気合いを、入れキッド邸ともう1つキッドの為にある場所へ向けて、病室を飛び出し、病院を出て、キッドの家に1人で向かった。











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