94話
『なんでだよ、、、左からそんなでかくないトラックが来るんじゃねーのかよ?』
ダンプは右からセシルさんと、ユッティが座る右側面に激しく激突したのだった!
『ユッティーーー!!!!』
叫ぶ予定じゃなかった。
叫んだら中に乗ってるユッティとオレが知り合いだと安達刑事にバレてしまうから。
しかしあの事故をみて、叫ばずにいられなかった!
わざと衝撃を減らすように、右側に座らせたら右側からトラックがしかも
ユッティが武装したからなんだろうか?
トラックもダンプに変わりとんでもない事故になった。
歴史がユッティを殺しに来た!
運命が運命通りやって来た感じなのか?
…っつ!やっぱ命なんて救えないのかよ!
オレが先に、事故した車に1番に到着した。
こちらに向かうジャイ達も見えている!
『大丈夫ですか?』
ドアすら開かない!
2人の姿それは即死すら感じさせるぐったり感だ!
…何が血入りカラーボールだよ!
…死んだら意味ないじゃんか、、、。
…っく。
「救急隊通ります!」
「なんでこうなった?」
『わかんねー!神様にでも聞いてくれ!』
安達刑事は腰を抜かして座り込んでいた。
半分いたずらしたやつをとっ捕まえるつもりくらいの気持ちできたのだろう!
人間本当に驚くとああなり動けないのかもしれない!
『うちら3人しか使い物にならない!』
「右側はダメだ!左から引っ張り出すぞ!」
ジャイが開きづらい左の扉を足をかけこじ開けた。
2人とも、気絶している。
本当に気絶ならいいのだが。
そんな、描写が目の前に繰り広げられている!
「うー。」
だがしかし、ユッティはかすかだが動いた!
声も出している。
ただ、セシルさんがヤバイ!血まみれで、生きているとは思えない状態だった!
「心臓は動いてるぞ!関君CPA状態になる前に急ぐぞ!」
「はいっす!」
『ジャイ!ユッティは?』
「ユッティはまだ軽い!軽くは無いがセシルさんほど酷くない!セシルさんヤバイぞ!いつCPA状態になってもおかしくない!」
「ジャイCPAって?」
「心肺停止だ!」
ジャイと、関さんが変形した車からセシルさんを引っ張り出す。
引っ張り出す時にセシルさんの体があちこちに当たるがなんの反応も無い!
セシルさんをストレッチャーに乗せ、救急車に運ぶ!
関さんは病院と消防本部に無線を入れているんだろう。
252とかの業務用語で話している。
「ほら何やってるんだい?女の子運ばないと!」
…安達刑事!
やっと現在の状況を把握し、安達刑事も助けに来た。
救急車からもジャイが出て来た。
「安達刑事!」
「誠先生。あの時以来ですね。」
「安達刑事。中行けますか?」
「ああ。1、2の3で引っ張ろう!行きますよ誠先生!1、2の3!」
ジャイと、安達刑事が変形した車から次はユッティを引っ張りだす。
そのユッティの姿に、安達刑事が何か言いたそうだが、何も言わなかった。
「うーーっ。うっー。」
『生きてる!』
「ああ、この子は大丈夫だ。手運び用のストレッチャーに寝かせて。急げ!安達刑事。せーので持ちますよ!せーの!」
ユッティが持ち上がり、付き添い用のイスに寝かされた。
「誠先生!行く前に1つ!」
胸ポケットから、安達刑事が手紙を出してきた。
「みんなにも来てるのか?」
後ろのハッチを、締めに来た関さん、ジャイ、オレ3人が目を見合わせて、全員で手紙をポケットから出してみせた。
「安達刑事!後任せて大丈夫ですか?」
「わかった。後は任せてください。誠先生!」
「恩にきります。」
そう言うと、関さんがハッチを締め、サイレンを鳴らし、最寄りの大学病院に向けて走り出す!
「キッド助手席行け!関君、サポートしてやってくれ!これ羽織って、ヘルメット被っとけばそれらしく見える!」
「お父さん、、、。」
ユッティが意識を取り戻した。
「お父さん大丈夫!必ず死なない!お父さんは前の世界でも生きたんだから、、、そんな、死ぬ訳、、。」
ユッティが隣で寝てるお父さんの手を寝ながら握っている!
「関君!バイタルが!下がって来てるぞ!どのくらいかかる?」
心電図モニターからセシルさんの脈がピッピッと音を立てている音から危険を知らせる音に変わった!
「後2分!すぐ着きます」
しかしオレはオレでそれどころじゃなかった!
オレ、ジャイ、ユッティ、関さん、安達刑事、すみれさんの願いは虚しく、
心電図モニターから、危険を知らせる音から、音が鳴り続ける音に変わった。
オレの記憶はここまでだ!
そうそれまで頭痛が痛みを増し、最後はハンマーで頭を殴られたぐらいの痛みをみんなに知られないようにグッと必死に声にも顔にも出さず耐えていた。
それはやはりセシルさんと同調していたようで、危険を知らせるアラームの時は自分の事以外考えるのは無理なくらいだった。
それでも悲鳴は出さなかった。
そして心電図が、波打たなくなった時に、オレの意識も途絶えた。
オレは今まで過去に来て初めて、
捏造3の未来から外れた!
救急車に乗り頭痛がセシルさんと連動してる事がわかり、なんで朝から頭痛がしていたのか?
それに察しがついたのは気を失う少し前の事だった。
オレらが、計画に加担しなければ、確かにユッティは死んでいただろう。
しかし加担してしまった以上、この事故の責任はオレらにあり、セシルさんが死んでしまった場合、オレの願って開いた未来から外れる。
セシルさんが生きていてこその未来であり、
セシルさんが、死んだら意味がない!
セシルさんが死んだらその原因を作ったのはオレ達だ?
頭痛はサインなんだやはり、キーマンがオレの望んだ未来から外れるという!
捏造3の未来から外れるという!
今回オレはどういう路線でそれが外れるのかわからなかった。
だからこうなった。
外れてしまった人間はどうなるか?
オレはこの後その恐ろしさを知る。
クリアスキルを使った人間の代償を身をもって知る事に、
青神さまが、本をロックした時に言っていた忘れていた言葉をちょっと先に思い出す事になる。
““““この先こんな悲しみより壮絶な苦しみが必ず訪れます。””””
この言葉の意味を、、、。




