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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
237/534

93話



7:45


駅に着き、食欲は昨日と比べあった。


昨日の夜は色んなプレッシャーで食べれなかった。


…立ち食い蕎麦だな。


…兄ちゃん焼きだけじゃ足りるわけねーや。


…昨日食ってないしな!


…異世界様々だな。


『カツカレー大盛りで!』


ユッティの家まで歩いていくとどれだけかかるか調べていると


「はい、兄ちゃんお待ち。カツカレー大盛り!」


『あっどうも。』


…多いな意外と。


それをペロリとたいらげ、外に出て、携帯ナビを使い、交差点を目指し歩き始めた。


…頭ピリピリ痛いな。


…なんで痛いのかわからない。


…やっぱ死んだ事を信じ込ませるなんて無理だとそう言うことか?


オレはまだこの時頭痛の意味を知らなかった。


…痛い!


『なんだ?急に痛くなったぞ!』


8:30


ゆっくりと歩いていると頭痛が急に痛くなる!


痛くなる場所が2ヶ所だ!


右が痛いまま左がいきなり右の痛みを追い越し痛みを増している。


【♩♩♬】


…ジャイ!


「もしもし、キッド!」


『どうしたジャイ?』


「おまえ今頭痛来てないか?」


…なんでわかる!


…ジャイが原因なのか片方は?


『実は痛いんだ、、、、。』


「そうかわかった、後でまたかけ直す。」


『そうじゃなくて、起きた時から、、、』


【プツッ!ツーツーツーツー

。】


『ちゃんと最後まで聞けし!!』


電話を切ると後から来た頭痛が引いていく!


自分でこれがジャイが何かしてる方の頭痛とわかるとこが我ながら気持ち悪い。


しかしながら、起きてから頭痛がしてる方の頭痛が起きた時より確実に痛くなってきている!


…大分痛いな。


しかしまた頭痛が始まる。


今までの頭痛が急激に何か促進したようなそんな感じだ。


…痛い。


歩いていた、足が止まり頭を抑えガードレールに手をつきその場に止まった。


…やばいなこんな感じになるとは考えてなかった。


…頭痛のせいでまともに作戦に参加出来ないかもしれない。


…最悪オレがいなくても、関さんと、ジャイがいれば、2人はなんとかなるだろ?


そう思っていたら、頭痛はさっきの痛さまで引いていった。


歴史によって、来る頭痛こればかりはどうしようも出来ない。


ゆっくりと歩き、事故現場に向かった。


ユッティの家から駅まで車で15分の距離は


歩くと1時間以上を要す。


でも事故現場は大分駅よりだ。


30分ちょいで到着した。



この時 9:15



…安達刑事!


…もういるじゃん!


…ってか来てくれたのか。


…多分ビックリするだろうな。手紙の通り事故が起きたら!


安達刑事が交差点にいることにより、まだ交差点に近づけない!


ましてや、相手は刑事だ。


この手紙の手がかりを探して、周囲を監視しているだろう。


誰だこのオレにこんなこった悪戯する奴はと犯人を探しているに違いない。


ここでも大丈夫だとは思ったが、10時までは少し来た道を戻り交差点が見えないくらいのとこの公園のベンチで時間を潰す事にした。



10:01


…ユッティ大丈夫かな?


…まだ時間あっから、電話してから向かおう!


そして、オレはユッティに電話を、かけた。


「もしもし」


『ユッティどうだ?上手く言ってるか?』


「うん。上手くいってるよ。大丈夫。」


…意外と声は普通だな。


…もっと落ち込んだり、ナーバスになってると思ったのに。


…そうだっ!


『つい1時間前酷い頭痛が来たんだけど何かわからないか?』


「なんだろっ?あっ!それ多分今日の事故がだいたいの予想でお母さんにバレちゃって、お母さんが私を引き止めてやめようって言ったからかも。」


…それだわ!絶対!


『それかー。大丈夫なのか?』


「大丈夫。お母さんとも分かり合えたよ。」


『そうかそれはよかったな。ユッティ落ち込んで元気ないかなと思って電話したのに意外と元気で逆にこっちが元気もらえるわ!』


「へへへ、私は強いんだよキッド!知らなかったかい?」


『知ってる!』


…バカだな。お前オレとそっくりなんだから、無理してんじゃねーのか?


…それはオレの思い違いか?


…どっちにしても1番大変な役のユッティがこんなに前向きに生きようと頑張ってる!


…負けてられる訳がねー!


…頭痛や、ユッティが死ぬ運命なんかに!


…ぜってー変えてやっからな!


「キッド時間が無いの出発まで、着替えて完璧にしないといけないから!」


『ああ、悪かった。』


「じゃあ切るね。」


『おう。』


…ユッティに負けらんねー!


『よしっ行くか!』


10:05


公園を後にして交差点と、安達刑事と全部が見渡せる場所に戻った。


10:10


…スタンバイ完了だな。


…もうすぐ、ユッティが家に出る時間か?


…頑張れしくじるなよ!ユッティ!


…やり直しが効かない1発勝負だ。


…この日の為に1ヶ月半近く頑張って来たんだから!


…生きよう一緒に!


…これからも一緒に新しい未来の為に一緒に戦ってくれ!


ここまで来ると神頼みしかなかった。


そして、時はゆっくりと流れ、


10:20


…来たなジャイこれ以上遅かったら電話するとこだったぜ。


…ヤバイな鈴木さんの時レベルの頭痛になって来た!


…めっちゃ痛い!


頭を片手で抑えながら時間が経つのを待っていた。


そして、10:26!


「キッド!ちゃんといるのか?」


『いる!いるんだけど、安達刑事いるだろ?交差点で立ってたら怪しいだろ?オレの位置から、刑事もジャイ達も見えてる!』


「そうかユッティはどうだった?」


『意外と元気そうで、逆にオレがビックリしたぐらいだぜ。それよりジャイ!頭痛がやばいんだ!どういう事だかわからない!』


「まじか?もうそれはオレもわからない!上手く行かないって事か?」


『ジャイそんな事は思うな!絶対うまくいく。』


「そうだな悪かった。頭痛が耐えきれなくなったらすぐ電話かけて来いよ!」


『わかった。』


そう言うと通話が切れた。


…大分もう我慢が出来ないレベルだけどな!


…頭痛の限界を超えたら意識を失うのか?


…前のバイクの時みたいに!


…その先は何があるんだいったい!


…今は考えるのは辞めよう!


…みんな集中してるんだ!


…ユッティとセシルさんを助けるのに!


…出来る限りやろう!


…頭痛でも、出来る限り!


10時31分!!!


時間がゆっくりと過ぎていく!



10時32!!!


…1分ってこんな長いのかよ!


10時33分 16秒!


…来た!セシルさんにユッティ!


手に汗が握る!


まだ右折レーンには入ってない!


心臓が口から出そうだ。


ゆっくり右折レーンが右矢印ではけ、セシル号が、信号の先頭で並んだ!


この時、10時 34分ジャスト!!


あまりの緊張感に生唾を飲む!


…次の信号だな!


…オレの位置からだと左からトラックが見えるはずだ!


…どれだ?


…どれなんだ?



10時34分18秒!


信号が変わる!


まるで世界がスローモーションのようだ!


白黒の世界になったようだった。


1秒1秒の秒針の音が耳から聞こえる気がした。


…後12秒


…来ないじゃねーか?


…左からトラックなんて来ないじゃねーか?


10時34分28秒!


もう事故なんて起きないんじゃないかと、ふと、ユッティ達の車が待ってる右側を見た時だった!


10時34分 30秒!!

【グッアシャーーーーーン!!!!!!!!!!!!】


『ユッティーーーーーー!!!!!』

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