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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
229/534

87話



『ただいまー。』


時間はPM 8:15。


1人で、電車に乗り、揺られ、

歴史に揉まれ、帰宅した。


「お帰りキッド!先に唐揚げ食べてるぞ!」


『ジャイ!なんでいるんだよ。』


「そりゃ帰って来るだろ?あーなれば気になって、どうせ落ち込んでいるんじゃないかなって思うだろ?」


「貴光楽しかったかい?」


『楽しさ半分、悲しさ半分だな!』


「なんだいもう嫌われたのかい?誠さんを見習って、嫌われない人間にならなきゃ。」


『ははは。色々難しい年頃なんだよ母ちゃん。いただきます!』


「キッド、後で上でゆっくり聞こうか。」


『ああ。まあ話す事なんかないけどな。ジャイが見た事がまんま起きた事さ。』


「とりあえず食べちまおう!泣いても悲しんでも予想外な出来事が起きても唐揚げは美味いぞ。」


『そうだな。食べちまおう!ジャイ、ユッティにオレ嫌われたかもしんないわ!』


「どのくらい話した?美由紀さん!ご飯おかわり」


「はいはーい。」


わざわざ食器洗い中の母ちゃんがジャイの為にご飯をよそう。


『全部だ全部!3時間以上かかった!』


「はい誠さん!おかわりどーぞ!」


やはり、トランプタワー盛りご飯がよそわれてきた!


「美由紀さんいつもありがとう。それで?鈴木さんの事も話したのか?」


『話した!ってか、ジャイなんの違和感もなくご飯左手に持って食ってるけど、、、。』


「キッドの家に来て1ヵ月だからなこのくらいのご飯は食べれるようになったぜ!しかもディナー中止にしたから腹減って、でも小林先生今度埋め合わせしなきゃな。まさかでもキッドより早く帰って来るとは思わなかった。」


『ははは。ジャイ色々話したいけど

、とりあえず食べちまおう!話は後で2階でだ!』


予想通りの唐揚げの量だけど、予想していただけに驚きはしなかったが、しかしやはり予想通り完食は出来なかった。


そして2人共母ちゃんに食器を渡し、

2階に上がった。


「なんで、バレたんだよ、キッド!」


『わかんねーけど、吉牛の話をした時にバイク乗ってた話をポロっとしたせいかな?それかセシルさんの話しを話してくれって言われて気持ちまで、詳しく話したせいかどちらかだな。』


「そうかぁ、そういう駆け引きがキッドには難しかったかな?」


『今改めて、振り返って考えてみるとありゃーバレてしょうがないかも!って思う。今まで何回もそんな危機を切り抜けて来たけど、よく考えてみたらそんな風にバレそうになるの多すぎだわオレ!向いてないのかもしんない!2016年11月まで余裕は後1人しかいない!ジャイ!オレ自信ねーよー!』


「まあしょうがないだろ?異世界に来てない状態での過去改変は、セシルさんと、レイとケンスケなんだろ?そこは過去改変の山場だからしょうがねーって。異世界に来てしまってる人なら比較的にリスクは減るんじゃないか?」


『でも、ジャイ異世界に来てる状態でオレ、ジャイにバレたじゃん!オレ後1人にバレたらもう動けないな!』


「もう1人の協力者はどうするんだ?」


『どうしよっかなー?とりあえずユッティの出方を見てから考えようかなって考えてる。嫌われたかもしんないけど、作戦には参加してくれるらしいから。』


「なんだよ。嫌われず上手く出来なかったのかよ。鈴木さんの話をしたせいだろ?」


『多分そうかもしんない。』


「だから、言ったろ?ユッティはキッドに気があるからって。」


『でもさ、今はオレ1人だよそりゃ!でも必ず4年後鈴木さんに会いに行かなきゃいけないんだぜ?それで、過去改変の事を理解し、許して貰って、付き合う事になったらユッティに合わせる顔ないじゃん!期間限定の彼女なんて聞いた事ないし!鈴木さんが、オレのこと知った時にユッティと期間限定で付き合ってたことを知ったらどう思うよ?はい、わかったじゃあ4年後から、木戸君は私の彼氏ね!なんて思う訳ないし!絶対!逆に恨まれるって。私にあんな酷い事して、自分は1ヵ月で、彼女作ってウハウハやってましたなんて、そんな事したら会いにすらいけなくなるだろ?』


「まあそうだな。だから、関係が進展する前に、自分から振った感じか?」


『全然付き合う前なのに、ユッティの気持ち気がついていたからな。辛かったな。多分鈴木さんの件が無ければ、好きになってた!今までで、1番居心地がいい女の子だった。』


「そっか。まあよくやったと言えばいいのかよくわからないけど、この選択も未来にみんなが幸せになる選択も1つの通過点と思うしかないな。オレはオレの方でかなり動いている!学校の方はなんとかなった!後は頭部もなんとかなった、着る方だけ来月末ギリギリになりそうだ。」


『マジ助かるよ!ジャイがいなきゃ、絶対この作戦は上手くいかない!』


「金でなんとかなる物なら安いもんだ!後はユッティの気持ちだな。気持ちは金じゃなんともならないからな。」


【♫ ♪ ♬】


『ジャイ!まさかのユッティから電話だ!』


「出てみろよ!」


『もしもし、ユッティ!』


「キッド!今体に変化ある?」


『えっ?なんだよいきなり!無いけど!』


「ふーん。じゃあこれは?」


そう言った途端頭痛が始まった!


『頭痛い!なんだこれ?なんかしてんのか?』


「頭痛来たの?」


『来た!ってかまだ来てる!痛いままだ。』


「わかった。これはダメっと!」


そう言った途端頭痛が引いていく


『何してるんだよ?』


「まだ内緒!キッド3日後会える?キッドの家で。ジャイも居てほしいんだけど、、。」


『ジャイ!ユッティが3日後3人で会いたいって、なんか予定とかある?』


「いや暇人だ!パートも辞めたしな!」


『2人共予定無しだ!』


「わかった!じゃあ3日後お昼にキッドの家に遊びにいくね。家××駅でいんだっけ?」


『そこで大丈夫だ!』


「じゃあ3日後に会いに行くね。」


『ユッティちょっと待て!怒ってないのか?』


「怒ってないよ。怒ってはいないけど、少し悲しかっただけ。ごめんねキッド1人で先に帰って。」


『大丈夫だけど。オレ嫌われたと思ってたから。』


「ダチなんでしょ?私にそう言ってたよね?朝!」


『言った!』


「友達だから、好きになっても、嫌いにはならないよ!」


『そうか、ちょっと安心した。』


「あのさ、キッドちょっとお願いがあるんだけど、頭が痛くなったらすぐメールか電話して、欲しいんだけどいいかな?」


『いいけど、何してんの?ユッティ』


「秘密だよ!」


『んっ?頭今痛いけど、もう今!今痛い!』


「ふーん!そっかだめかぁ。難しいなぁ。これでどう」


『うーん治ったみたい!』


『わかった。そういえば、今日早く帰っちゃって言えなかったけど、キッド今日も凄い楽しかった!ありがとうキッド。」


『オレも楽しかった。また遊びに行こう。』


「了解。じゃあ頭痛来たらよろしくねー!」


『なんだかわからないけど、程々にしてくれよ。結構痛いから。』


「大丈夫なるべく頭痛来ないようにするから。」


『なんだかわからないけどよろしくお願いします。』


「じゃ3日後ね。キッド。」


『じゃあなユッティ。』


そういうと電話は切れた!


「どうした?頭痛来てたけど。」


『なんかしてるみたいだけど何してるかわからなかった。頭痛が来たら電話かメールしてくれって。』


「なんだそりゃ?でもとりあえず仲直りは出来たんだな?」


『ああ大丈夫だった。むしろ全然怒ってもいなかった!よかったよ。』


「そうかそれはよかったな!何やってるかわからないがそれは3日後わかる感じか?」


『そんな感じ、、、、うっ!もう頭痛来た!何やってんだ?ユッティ』


オレはメール画面を開き 痛いと一言それだけ送った!


すると10秒くらいすると頭痛は引いていった


引いたので治ったと一言だけメールで送った。


そしたら、「間違えたごめん。」ってメールが、返ってきた。


ますます意味がわからなかった。


「キッドとりあえず仲直りもしたみたいで、不安もなくなったんだろ?2人目の協力者はユッティが家に来てからユッティも一緒に考える感じでいいか?」


『あー!ジャイそうしよう!』


「じゃあ悪いけど今日は疲れたからもうオレ早いけど先寝るな!」


『ジャイオレも疲れたから寝るわ!ジャイ!今日小林先生の約束破棄してでも、帰ってきてくれて嬉しかった!ありがとう。』


「ああ。愛しているからな!」


『オレもだジャイ!』


「おいっ!冗談だぞ!」


『大丈夫冗談だとわかってそのくだりに乗ってるだけだ!1ヵ月も一緒にいるんだぞ!性格はだいぶ理解してるつもりだ!』


「ははは。自分がボケたそのネタに足をすくわれた!やるなキッド腕あげたな!」


『ははは。なんだそりゃ褒めてんのかよ?ジャイ早いけど電気消すぞ!』


「あいよ。」


2人で天井見ながら会話をしていた。


「もうじき春休み終わっちまうな、、。」


『そうだな、こんな楽しい春休みは初めてだった!』


「それはオレもだ!4月にオレはここを出て行くけど、ずっとマブダチだからな!忘れんなよ!」


『30近いおっさんが恥ずかしい事言うなよ!でもそれは忘れないから大丈夫だぜジャイ!』


「上手く行くといいなユッティの命」


『そうだな死なせたくない!絶対!!初めはセシルさんに言われたから救うつもりだったけど、会ってみて今はオレが死んでほしくないと凄い思うよ!』


「その本人が仲間2人目とは、皮肉な話だな、」


『確かにそうだけど、ユッティも、もし助かって、全てが上手くいけば、凄い戦力になると思う!絶対生きてもらってこの後オレに協力して欲しいよ!』


「これからが、セシルさんのトラウマの山場だキッド!色々ユッティの事でこの後忙しくなるけど全力で頑張ろう!」


『もちろんだ!ジャイ!セシルさんもユッティも救ってやる!必ず!』


寝ながらジャイが、グーで、腕をベッドの方に伸ばしてきた!


ベッドからオレもグーのまま下に腕を伸ばし、


拳でハイタッチして、この日は寝た。

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