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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
220/534

78話

AM9:45 公園



『おまえら電話一本で飛んでくるなんて、どれだけ暇人だよ。』


「ってか、木戸毎回そうだが、いろんなとこに誘うのはいいが、毎回最後に来るのは治した方がいいぞ。」


『昔からの性格だからな。毎日ギリギリを狙って通学してた癖だな。一応悪いなとは思ってるんだぜ。』


「まあ別に怒ってる訳ではないがな。」


「タカもう、軽くだけど3人でアップ終わったよ。」


「タカ!今日!女の子と付き合う夢見てたんだよ。なのに、いいとこで電話して来て電話のタイミングの悪さにガッカリだぜ。」


『はいはい。ごめんって夢の中の女の子に言っといてくれ。』


「言える訳ねー。会えるなら会いたいよ俺だって。夢で手繋いでたんだ病室で。オレが病室で座ってて、泣きながらおかえり、ただいま、お互いに言いあう夢でさ。なんかオレ見て、怖かったよ泣く所が可愛くてさー。」


『随分リアルな夢だな。そりゃ引き裂いて悪かったな。その分バスケで、忘れさせてやっから』


「じゃあ遊ぶか?」


みんなで遊んで、

少し時間が経ち


オレと光だけ、ちょっとベンチで、休憩してる状態になった。


…光に相談したらいい案でないかな?


『なぁちょっといいか?』


「どうしたのタカ。」


…どういえば怪しまれないか。


オレは頭をフル回転させて話し出した。


『今なオレの家のハルねぇが、推理小説書いてるんだけどな。問題出されててさ、光がいて、響って子供がいるとする。響が死なないと保険金が入らない。光はなんとしても、保険金が欲しい、でも響は死んで欲しくない。光ならどうする?』


「違う人用意して響にそっくりにして死んで貰えばどう?」


…違う人を用意して、死んでもらうなんて無理だ!


…替え玉殺人になっちまう。


…死ぬとわかってる車に誰が乗る!


…しかもバレるに決まってるし、


…それじゃ殺人犯だ


…それにそれじゃ、目を覚ました後娘が生きてるからトラウマにならない。


…んっ待てよ!


…そうだよ視点を変えるんだ


…来た!


…来た来た!!!神案来た!


…これならいけるかもしんねー。


…上手くいく可能性はかなり少ないな。


…でもやらないよりやってダメの方がいい。


『光やっぱおまえは参謀だわ!最高だわ!』


「何それ?そんなんでいいの?」


『ああ、最高だ!最高に気分がいい!おーい腹減ったからマックいくぞー光!シオンヌ、響!今日珍しいけどオレのおごり。』


「どうしたよタカ珍しい!」


「明日は季節外れの雪かもな。」


『まあそんな気分って事で、たまにはおごってやるぜー。いくぞーみんなー。』


「オー!!」


ちょっとしたことから突破口が見えた。


考え方を、変えればこんな案が出るとは思わなかった。


オレは駅のそばでみんなにマックをおごり、


3時にジャイが、帰ってくるというのを告げ、まだ1時過ぎだが昼飯を食って解散させてもらった。


…みんなすまねぇ。自分勝手で。


…でも忘れる前にこの計画を書かないと。


…人の命がかかってるんだ。


オレはチャリで、ダッシュで帰り、

時系列のノートの残ったページに1時間以上かけて書き上げた。


オレのセシルさん救出作戦を。


そうこれから、上手くいく可能性は少ないし、超えなきゃいけない難関がたくさんある中で、それを超えながら、針の穴みたいな突破口を刺す。


みんなが笑える為に。


作戦といえるものではないかもしれないが、仲間ジャイと頑張ろうと思った瞬間だった。



【ボボボボボボボボ。】


ジャイのグラン号のご帰還だ。


『帰って来たな相棒!待ってたぜ。』


「キッド。ただいま。」


『意外と早かったな愛くるしいおばちゃんいっぱいいたか?』


「いたいた。」


『はははは。年上から年下、同性まですげーなジャイの魅力は。』


「自分ではあまり実感は無いけどな。」


『ジャイ聞いてくれ!今日発明した!セシル攻略法だ。』


「まあ待てその前に、そのセシルって人の事故の状態と身辺とトラウマと知ってる事をゆっくり話して貰おうか?」


『わかった聞いてくれ。』


オレはセシルさんから聞いた事を全て伝えた。


「なるほど。嫁さんの浮気疑惑か?誰だろうな、その玄関で話していたやつって、それに娘の反抗期だかなんだかわからない行動、家庭崩壊寸前だな。」


『ああ、そういう事だ。そして、事故をきっかけに家庭は更にセシルさんを残してバラバラになる。そんな感じだ。』


「これは突破口があるのか?かなり厳しいと思うが?手紙もダメだったんだろ?」


『だと思うだろ?でさっき見せようとしていたこれだ。どう思う?』


オレはジャイにノートを見せた。


ジャイも真面目に足を組みオレのベッドに座りノートを、片手で読んでいる。


その様子はまるでカルテを見る医者のようだ。


病院で診察してる時の雰囲気はこんな感じなのだろう。


「これはなかなかの案だとオレも思う。だが何点か問題点がある!」


『なんだ?』


「この案だと、最低2人にオレが未来から来たって嘘を言わなきゃならない!その時に、たとえオレが未来から来たと言ったとしても、スキルの本の数が減らないかだ。減ってしまったら、全然使い物にならない奴が仲間になった上に、数が減る。

そしてもう1つその2人がオレが未来から来た事を信じて、協力してくれるかが1番の問題だ。そしてキッドが本当に未来から来ている事を悟られず作戦を、完遂できるかが肝だな。オレの予想なんだが、キッドが未来から来てる事を少しでもわかって、キッドに、未来から来たって言わない限りオレは数は減らないと今の所は思っているのだが、まあ実験出来ない以上用心に越したことはない。でもリスクを背負ってもこの作戦にかけてみる価値はあると思う。とりあえずだなこのセシル一家がどんな家族で、もし嫁が不倫してるなら、相手は誰か知らなきゃいけないな。しかしよくこの案が出たな1人で。」


『光に相談したんだよ。』


「言ったのか未来の事?」


『いや、わからないように問題も変えて質問したら全然的外れな答えが返ってきたんだ。でもそこでピンと来て、閃いたって感じかな?』


「光凄いな。なあ、もしその協力してもらう2人に未来から来たって事を告げる前に、光にオレが未来から来たって言って本の数が減るか減らないか様子見てみるってどうだ?わけわからん2人が仲間になるより、最悪、光が仲間になった方がいいだろ?」


『そうだな。流石だなジャイ!じゃあそうしよう。後セシルさんの身辺はどうやって調べる?』


「そりゃ探偵だな。まあ医者なんて仕事柄そんな知り合いもいるから、そいつに頼もう!それでも最短で3日は待たないといけない!これから忙しくなりそうだな。」


『そうだな。オレとジャイが春休みの間に大分進展させたいな。2人共新しい土地で、新しい病院に学校になるから。』


「わかった!じゃあ3日後に動けるように後3日でパート辞めてくる!光にオレが未来から来たって嘘つくのも3日後だな。」


『上手くいくかな?』


「みんなキッドおまえに託したんだろ?それでも無理だ無理だって思っていた所からやっと出た微かな光なんだろ?ダメで元々の作戦だけど、全力は尽くそうぜ。」


『ジャイの言う通りだ。やってやろうぜ。』


「時間あるから、探偵に今電話で頼むから、その後、全員分の話を話せよ。」


『電話で引き受けてくれんのかよ?』


「顔見知りで、信頼あるからな。大丈夫だ。」


ジャイが知り合いの探偵に電話をかけた。


そして、電話で依頼が終わり

オレは他の人の時系列や、レイ、ケンスケ、オレの腹切りなど、知ってる事を全て話した。


『大丈夫か?理解出来たか?』


「記憶力と、暗記力のエキスパートだぞオレは。だいたい理解した。セシルの後は少し時間が空くんだな。」


『そうだな。この書いてある感じだとそうなる。』


「だいたい理解した。もうすぐ5時か?キッド懇親会はどうする?」


『オレは今回は待ってるわ!流石に場違いだろ?』


「わかった。じゃあオレは今から美由紀さんをパート先に迎えに行ってここに送り届けてから、色々用意があるから、一度自分のマンションに帰って、そのまま、小泉先生の懇親会会場に向かう。」


『わかった。グラン号で行くなら酒飲むなよ。マイミは飲酒運転の車に、はねられてるから。』


「そんな馬鹿するかよ。飲んだらグランカブリオには乗らないが新しい職場の看護婦さんの上に乗って帰りはしないが泊めてもらうから問題ないぜ!」


芸能人は歯が命バリの満面の笑みでガッツリ親指を立ててるジャイがいた。


『なんて返していいかわかんねーけど、酒飲むならまだそっちの方がいいな。ってかそれが目的か?』


「そんな訳じゃないけど、そうなってしまったら、女に恥はかかせられない。その時は異世界同様全力で相手しに行くぜ。」


『だからその笑顔と親指いらねー。異世界同様全力ってどんなんだよ全く。』


「全力それはな、、、。」


『脱ぐな!オレの部屋でズボンを脱ぐな!』


「冗談だよ。はははは。あっ!ヤバイかわいい美由紀迎えに行かないと。そういえば美由紀さん車に乗ってるとき完全に女の顔になってたけどオレはどうしたらいい?」


『あのな!自分の母ちゃんが自分の友達に惚れてる相談をオレにされても、複雑だろ?家族でテレビ見てたらラブシーンがテレビで流れる並に複雑だわ!好きにしていいけど、泣かさなきゃなんでもいいよ。でも友達が、冗談でも、母ちゃんの名前を呼び捨てで呼ぶのにすげー抵抗を感じるのはオレだけか?』


「はははは。なんかわかる気がする。とりあえず泣かさないのはわかった。今はオレまだ結婚とかしたくないからさ。それは今が楽しいからキッドのスキルが終わるまでは結婚とかはまだ考えたくないかな。」


『そっか。まあ結婚なんて、そんな簡単なもんじゃないよな。まあオレの夢がダチ2人の結婚式に出ることだけど、上手くいくかいまから心配だよ。』


「じゃあお父さん。美由紀を迎えに行ってくるぞ。」


『色々ツッコミたい所はたくさんあるけど、とりあえず気をつけてな。』


「お父さん行ってくるから。」


『なんだよ。つっこんで、欲しいのかよ!はははは。はいはい父ちゃんいってらっしゃい!』


「うむ。ではいって参る。」


ジャイが母ちゃんを迎えに行った。


…あんなやつ本当に医者かよ。


…ったくおもしれー奴だな本当に。


『ふぁー疲れたー。ちょっと昼寝だ』


そして、オレは少し寝むりに落ちた。




PM 9:06


しかし、流石に寝た時間が早かったせいか、朝まで寝るのは無理だったようで目が覚めてしまった。


かといってやる事も無く、勉強って気分でもないから、


ジャイの携帯のメールを見て時間を過ごす事にした。


『いや、マジすげーな。ジャイ』


いやこれは公開出来ない内容もあれば、笑いのネタになるようなのもある。


1つ、1番吹いたメールを、紹介するなら、今日あの女の方に泊まりに行ったらあんたのちょん切るから!ってメールが来てた。


…はははは。どんだけ修羅場?


笑いながらメールを読んでいた時だった。




PM 9:42


『なんだ?なんでだよ?』


頭痛が始まった。


『痛い!』


オレはメールを見たせいと思いメールの画面は閉じたが、一向に頭痛は引く気配は無い!


『なんだこれ?何もしてないのになんで頭痛になる?こんなの初めてだなんだ?意味がわからん!ジャイに電話しよう。』


オレはジャイに電話した。


「どうした?キッド。」


『頭が割れそうだ。』


「よく聞こえない。ちょっと廊下に出るな!待ってろ!」


ジャイの歩く音が聞こえ、扉を開ける音が聞こえた。


少しずつなぜか頭痛が引いていくのがわかる。


「どうした?なんだって?」


『ジャイあの頭痛が来た!なんでかわからない!ジャイのメール見て笑っていただけなのに。』


「わからないな。メールの中になんか未来に関わる大事なメールがあるのか?」


『わからないけど、今は引いた!でもメール閉じてもずっと痛かったんだ!』


「原因がわからないならとりあえず無理せず横になってろ。早く戻ってやる!なっ!」


『わかった。』


「じゃあオレは懇親会会場に戻るから。」


そう言われ、ジャイが扉を、開ける音が受話器越しに聞こえた瞬間だった。


『痛っ!!』


また頭痛が再発して来た。


「どうした?大丈夫か?」


また外に出るジャイの扉の音と共に頭痛は消えた。


『ジャイ!扉を開けて中に入ろうとして見てくれ。』


「こうか?」


…やっぱりな。


『ジャイが扉を開けて中に入ると頭痛が始まる!全然耐えられる程度だけど。』


「でもそんなのおかしいだろ!オレは9時からここにいるんだぜ!なんでいきなり今なんだ!」


『今から3分前くらい何してた?その時が頭痛のピークだった。』


「えーとな。

小泉先生の凄腕の女医さんにご飯誘われて、看護婦さんの緑ちゃんと今度ショッピングモールにウィンドウショッピングに行こうって約束して、若手社長に、今度かわいい女の子紹介してくれって言われて、全部OKした。」


『多分だけどな!そん中に、オレの未来に関わる、キーマン的な奴がいる!その約束のどれかやばいかも!』


「マジか?オレの行動も制限されるのか?それはスキルによりオレもカウントされてるせいなのか?」


『ジャイ!ハンズフリーのイヤホン持ってるか?』


「ある!」


『電話繋いだまま、扉開けて見てくれ。』


「あけるぞ。」


ジャイの行動と共に、頭痛が予想通り始まる!


「大丈夫か?」


『まだ耐えられる!3人見えるか?』


「ちょうど全員散らばってる!どうしたらいい?」


『いててて。その3人との約束をもっと具体的に、約束できないか?日にちとか?人間に近寄っちゃいけないなら近づいただけで頭痛が酷くなるはずだけど、さっきまで痛くなかったって事は3人のうちのその約束がダメなんじゃないか?』


「わかった。じゃあ右隅にいる小泉先生の腕利きの女医さんから行くぞ」


『わかった!無理そうなら言う。』


「了解した。その時はすぐ廊下出る。でももしかしたらその約束を破棄しないとキッドはずっと頭痛に苦しむ可能性があるな。前回の鈴木さんの時みたいにまた夢とか見るんじゃないか?」


『可能性は大いにある。このまま、放置したら、誰と関わり持ってくるか、夢でわかるかもしれないけど、それでも頭痛いの辛いからなんとかしてくれ。』


「わかった。じゃあやるぞ!」


今日はジャイもいないし、何もないと思っていたオレにまさかの頭痛が起きた!


これから、何がいけないかジャイが、3人と接触を試みる。


2人を繋ぐのは電話だけだ。


充電器無し、残り電池8%!!


いけるのか?


オレの頭痛いけるのか?


ジャイの1歩がオレの頭痛と連動する。


…頭痛も電池も持ってくれよ!


そして、犯人ではないが、未来の何かに関わる頭痛の犯人探しが始まったのであった。










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