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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界3日目
20/534

5.5話(挿し絵有)



『族長。きました。』

挿絵(By みてみん)

『おー。きたかキッド。いつも通り新人だ。マイちゃんも付けるから、召喚の間で、ジュン君にスキルを覚えさせてやってくれ。』


『わかりやしたー。』


そういわれ、立ち上がった。


『ジュンくん。君はここへ来て、何日目だい?』


『今日で3日目です。』


『ジュンくん。聞いてくれ。君が自分の危険をかえりみず、マイちゃんを救おうとした話、もし、それが、信実なら、君に85代目の魔族長になって欲しい。

なかなか自分を犠牲にして、人の為に向かっていく、そんな簡単に出来ることじゃないさ。

自分は君のような者が来るのを待っていた。』


『いやーオレそんないい人間じゃないですよ。』


『ははは、まぁ人間じゃなく、今はお互いモンスターだけどね。呼び止めて悪かったね。自分がそう思っているということだけは、知っといてくれ。

じゃキッド、マイちゃんよろしくね。』


そう言われ族長の部屋を後に、3匹で、その召喚の間に向かった。


『ジュン君!凄いじゃん!魔族長候補だって!』


マイが嬉しそうに前に回りこむ。


『ジュンだっけ?おまえ早くスキル覚えて、族長なっちまえよ。今テリー魔族長の後がまが居なくて、見た?あのオレの理想のやつ来たーみたいな嬉しそうな顔。あれ多分断るの大変だぞ。』


こいつがキッドか。


骨だな。


見た目は簡単に言うとアンパンマンに出てきたホラーマンよりちょっと強そうな

がいこつ剣士みたいな感じ。



…いきなりタメ語だからオレもタメ語でいいのかな?



『キッドだっけ?その骨と骨の繋ぎ目どうなってんの?』


気になってしょうがなかったから、しゃべりながら、もうキッドの関節に手が伸びていた。


『おいおい!おまえいきなり、なれなれしいな。一応繋がってないように見えて、繋がってんだよ。』


『へー。』


好奇心がとまらない。


ホネをくすぐってみたら、くすぐったいのだろうか?


そう気になったらやらずにはいられない。


『だからさ、早くジュンも、スキルを覚えてだな、魔族長として、、。』


…なんかえらそうなこと言ってるな。


もう気になってしまったのだから、しょうがない!


前でえらそうに語ってる腰に魔の手ならぬ、ゴブリンの手が伸びる。


『スキルをおぼえて、、ぎゃーはっはっはっは。はー。』


あっ!ホネが、


ポロポロポロポロ、、、。


『マイ見て!ホラーマン!』


『うん!まんまホラーマン!』


『あはっはっは、超うける。ポロポロポロポロだって、想像どうりにバラバラになった。マジホラーマン。腹痛い!マジ勘弁!腹よじれる!ホラーマンキッドでホラキッド!アハハハハハ、マジ腹痛い!』


『ププププ。ジュン君。あんまり、笑っちゃダメだって、、。そんな、、ホラーマンなんって、、、、そんな、、クック、、ぴったりな事、、言っちゃ、、クックック。』


『マイ!だって、崩れるときに効果音みたいなポロポロって音出るって、あはははははは。マジ死ぬ、、、。』


『ジュン君、、もうそれ以上言わないで、私もお腹痛い!無理無理!』


『おまえらー、い、い、か、げ、ん、にしろーーー!!』



骨が、元の形に戻っていく。


『おーすげー。まるで、サーカスだな。』


『おい!新入りジュン!満足か?』


『はい。満足です。』


おいたが過ぎたようだ。


『ホラキッド。凄いなそれ能力か。』


『ジュンなぁ。ここにいるやつなんて、みんな他人みたいなやつ、ばかりなんだよ、そんなやつばかりで、よそよそしくやってるんだわ、そんな中くすぐって来るアホなんている訳ないだろ?

さっきホネポロポロなってちょっと焦ったんだぞ!』


『そーなのか?それはスマン。でも今年1番笑ったかもしんない。』


『あーそうかいアホジュン!そりゃオレのホネが役に立ってよかったわ!』


なんか久しぶりに笑った気がした。


…笑うってこんな楽しかったっけ?


…この3人だから楽しいのかな?


…こいつめっちゃ気が合いそうな気がする!


そう思った。


『ホラキッド!おまえ最高だよ!』


『なんだよ、いきなり、わかったから、もうくすぐったりすんなよ。ほらついたぞ。』


『マイ!聞いた?ホラ!ついたぞだって!ほらって!』


『ジュン君、クックック。もうそのネタ掘り返さないでツボに入るとヤバイから。』


『おーまーえーらーなー!!もう教えてやらんぞ。』


『すいません。すいません。』


たったちょっとの距離だったが、キッドとかなり仲良くなった気がした。


そして、3人で、召喚の間に入り、

オレは召喚の本を読み、この異世界に入り、初めてのスキルを覚えようとしていた。










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