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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
183/534

41話



PM 3:00


【ガラガラガラガラ】


『母ちゃん!帰ったぞー。』


「お邪魔しまーす。」


『なんだよ母ちゃん全部やりっぱなしで、こんなんでパーティ出来るのかよ?』


「木戸君!大変!これっ」


鈴木さんが渡してくれた紙には、


遥が事故にあったから、××病院にいますという書き置きだった。


『鈴木さん!母ちゃんから不在来てたの何時になってる?』


「9時。」


『オレに受験票を届けた帰りか?』


「木戸君今木戸君のお母さんに電話してる。」


急に不安になった。


これが歴史を変える代償なんじゃないかと。


オレが幸せになろうとしたら、

その分誰かが不幸になるんじゃないかと。


オレの心の傷がオレを闇へと引きずり下ろす。


…嫌だ!


…オレのせいで、周りの人が辛い思いをするのが嫌だ!


…そんな未来なんか望んでない!


…嫌だよそんなの。


「ダメ。繋がらない。」


『行こう病院に!チャリ出してくるから外で待ってて。』


外に飛び出して、チャリを引っ張り出した。


『乗って!』


鈴木さんを乗せて、病院へ全速力でペダルを、漕いだ!


後ろに乗る鈴木さんは終始無言で

捕まる手が震えていた。


家では衝撃の書き置きの内容に買って来たホールのケーキが、床に落ちグチャグチャになった。


…なんでそんなケーキのイメージが頭に浮かぶ!


…いい加減にしろ!


…んな訳ないだろ!


…気をしっかり持て!


…恩返しするんだろ?ハルねぇに!


…そんな訳ねーんだよ!


…鈴木さんなんとか言ってくれよ!


…いつもオレを導いて励ましてくれたのに、なんで、、。


…なんでオレを掴んでる手が、、。


…手が震えてるんだよ、、。


…やめてくれ、何かあったら、オレは立ち直れない、!


…無事でいてくれ。



めっちゃ漕いで病院に向かって


病院に着いた。


『ハルねぇ!』







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