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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
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38話

鈴木さんの家に行ったあの日から、


時は流れ、夏休みになり、2学期が始まり、ついに、この為に4ヵ月のスキルを使い、目的だった念願の中学願書を提出した。


テストはというと、学校のテストは、授業を理解しようと聞いて、ノートを取っていると、意外と難しい物では無かった。


理解しようという気がなかっただけだったらしい。


ただ全般から出されるような入試みたいなテストになるとまだまだではあったが、それでもかなり解けるようにはなってきていた。


愛の力か、


火事場のなんとかってやつか、


それだけ勉強したという事だ。


鈴木さんと一緒に。


話もしないで1時間お互い勉強に集中するなんてザラだった、


ただ横にいてくれるだけで、楽しい日々を、過ごした。


夏休みは勉強ばかりじゃなくて、5人組でプールにも行った。



体育の時鼻血を出したみたいに、鈴木さんの水着姿に鼻血が出そうだった。




とはいえ鈴木さんは小学生だが、


一緒にいると大人びていて小学生な感じがしなかった。


勉強もたくさんしたが、


キスもたくさんした。


お互いがお互いを大切に思い、ずっと一緒にいようという言葉をこの何ヵ月で何100回言ったかわからない。


マンネリとか飽きるとか、倦怠期とかよく話に聞いていたが、2人は合えば合う程好きになっていった。


どこが鈴木さんを思う頂点か遙か雲の上くらい遠くでまだまだ見えない。


むしろ頂点すらなくて、好きな気持ちは死ぬまでずっと右上がりで登りの一方通行なのではないかと思うくらいだった。


光、響、シオンヌも相変わらずだ!


今はオレが1番頭が良くなっていた。


いつも5人だから、チーム名つけようぜ、との響の発言に、


魔族一家で行こうぜ!って言う発言を押し通した。


昔ジュンがつけた名前だ。


それを借りた。


みんな意味不明な顔をしていたが、まともな案もなく、それで、決定した


その後夏が終わり、秋が来て、


秋の球技大会でシオンヌ率いる女子バスケ部組の精鋭集まる2組と、オレ、光、響、率いる元落ちこぼれ1組代表で試合をした。


もちろんそれが決勝戦だった。


面白いから賭けをした。


オレが出した条件がシオンヌが負けたら光に告白するそんな条件だ。


シオンヌから出された条件が、オレ達が負けたら、5人組の前で鈴木さんとオレが公開キスをするという条件だった。


もちろん面白いからその条件を飲んだ。


負ける訳にはいかなかった。


公開キスが嫌じゃなくて、光とシオンヌをくっつけて、恋愛って素晴らしい感覚を光に知って欲しかったから。


シオンヌ自体は恋愛に興味深々という感じでオレと鈴木さんの公開キスを見たいっていうのも、その溢れ出る好奇心からだろう。


きっかけがあれば多分付き合う事になるだろうと思ったからここで、そのきっかけを作ろうと思った。


本来なら1番上手い、シオンヌに1番上手いオレがマークにつくはずだったが、


シオンヌが光に弱い特性を利用するのに、光にシオンヌをマークにさせた。


この作戦!これで勝ったはずだったが、シオンヌが意外とバスケだけは光に対しても引かない態度むしろ、男勝りのドリブルで光をふき飛ばすシーンすら見れた。


予想外のシオンヌの行動にまさかの負けをきした。


光を吹き飛ばした時、試合中は、すまないとしか言わなかったシオンヌは、


試合が終わり次第光君、、大丈夫ですか?私のせいで、、、光君、、、怪我してない?、、、なんて言っていた。


まるで別人だ!


バスケの最中は野人のような動きで、光をふき飛ばしといて、


終わったらリスのように恋する女に変わる。


予想外なシオンヌに作戦を誤った。


オレとシオンヌ2人しか知らない賭けだったから、譲歩して貰い、シオンヌの前だけにしてもらい。鈴木さんに説明した所もの凄く驚かれたが、光とシオンヌさんをくっつける為にオレが条件を飲んだ事がわかり、諦め、シオンヌがオレの家に来た時に鈴木さんとオレで賭けの代償は行動で支払った


そんなこんなで楽しい小学生生活が、順風満帆に過ぎていった。


あまりに平凡すぎる毎日にオレの周りで不幸があったことすら忘れそう、そうな感じすらした。


そして、あのスキルを使ってから4ヵ月


オレにとって3回目の


2012年11月5日が来た。


そう初めてスキルを使用し、4年前に来た11月5日あの日付けと全く同じ11月5日が来た。


今回の11月5日は自転車のハンドルやオレの頭脳、鈴木さんとの関係全てが変わっていた。


もう1つ変わっていた事がある。


それは相変わらず夢を見る。


悪夢のような夢を。


今までは起きると何一つ覚えていなかったが、ここ最近、最後のセリフだけ、記憶がある。


それが、


ははは、よくやったけど残念だったな。


そのセリフだけ、覚えている。


聞いたことあるような声な気がしたが、


映像が覚えてない夢の為、誰だかわからない。


でも毎回この声のやつが夢で何かしてる事は間違いなかった。


初めは2週間に1回の夢は

頻度をどんどん増し、12日に1回になり、10日に1回になり、ここ最近だと8日に1回確実に悲鳴と共に飛び起きるそんな朝が来る。


それでも日は流れ、


ついに入試に当日


2012年 12月23日 日曜日を迎えた。



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