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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
177/534

35話



部屋で2人っきりになった。


まぁ勉強する時も2人っきりになってるから、そんな緊張する事はなかった。


「木戸君、お母さん怒ってたって、、、。」


『あぁ。しかも顔に傷作って、曲がったメガネかけて今日帰るんだろ?もう今から寒気がするな!』


「そんな怖い事言わないでよ。」


『わりぃ。』


「木戸君、何に対してお母さん1番怒ってるのかな?」


『オレと付き合ってる事じゃないのか?』


「いや、意外と先生に反抗した事かも。だって、木戸君が頭悪いのお母さん知らないもん。」


『頭悪いってハッキリ言うんだな。でも頭悪くても、頭がいいやつと、もし、つき合っていても、学校の先生みたいに、大人の視線からしたら、早いって思うんじゃないかな?』


「不思議だよね。普通の人より少し早く恋愛感情が芽生えただけなのに、みんな、わあわあ騒いで嫌になっちゃう。」


『鈴木さん。お母さんがもし恋愛とかするなって言ったらどうする?』


言った途端ちょっと鈴木さんの顔が険しくなった。


「木戸君どうすると思う?」


『いやー、そりゃ別れたくないけど、、、。』


「戦うよ。」


『戦うって鈴木さん、、、。お母さんだし、、、。』


「別に木戸君みたいに喧嘩するわけじゃないよ。話してわかってもらう。わかってもらうまで諦めない!だって初めて私が自分で手に入れた物っていったら失礼だけど、大事な人だもん。木戸君と出会えたから他の友達も出来たし。今更勉強だけの1人の頃になんて戻れないよ。」



「貴光、鈴木さん。もう少ししたら出るわよー。」


下から母ちゃんの声が聞こえた。


『そろそろだな。気持ちは大丈夫か?』


「いや、緊張はしてるよ。絶対怒られのわかってるし。」


『オレがついてる!』


「木戸君、私にキスして。勇気を頂戴。」


となりに座ってる鈴木さんに長めのキスをした。


『久しぶりだな、、、。』


「そうだね、、、、。ふふっ。」


『鈴木さん久しぶりだから、キスしたい口実に今の使った?』


「そうだとしても、それを言ったらデリカシーが無いって言われるよ。勇気が欲しかったのは本当。私のやろうとしてる事が間違って無いって確認したかったから。」


『じゃあもう1回しよっか。』


「いいよ、何回でも。」


脳内にドーパミンがたくさん溢れるのがわかる。


キスをすればするほど、2人の想いが磁石のように強固な物になって行くのがわかった。


『大好き鈴木さん。』


「私もだよ。もう大丈夫。頑張れる。キスって絶対中毒性あるよね?」


『だな。毎回ドキドキする!鈴木さんじゃあ行くか。』


オレらは部屋を出て、母ちゃんがいる下のリビングに降りて、


オレは泥だらけの、服を着替えて母ちゃんと鈴木さんと一緒に家を出た。


月明かりが明るい夏の夜の出来事だ。


まだまだ長い1日は終わらない。




歩いている途中、やはり、湿布を貼ったとはいえ、体が痛かった。


母ちゃんと鈴木さんが楽しそうに話していた。


…なんかいいなこんな光景。


前で歩く母ちゃんと鈴木さんが楽しそうに話している光景!


見ていて凄いホッコリする。


…ずっとこうしてられたら幸せだな!


…楽しい生活になりそうな気がする。


そして、しばらく歩き鈴木さんの家に着いた。


「木戸君上がって。お母さんも。まだ私のお母さんいないみたいだけど、多分すぐ帰ってくると思う。」


『お邪魔します。』


オレと母ちゃんはリビングに通され、椅子に座って待っててと言われた。


「鈴木さん。これよかったら、お母さんの夜ご飯に唐揚げ。」


「いつもすいません。凄い助かります。」


鈴木さんがエプロンを付け、ちょっとした物の、料理を始めた。


ご飯だけは炊いてあるそんな状態なんだろうか。


…鈴木さん。料理上手だからな。


そしてリビングで座っていると扉が開く音がした。


【ガチャ】


「ただいまー。」


…空気が重くなる。


母ちゃんを見ると意外と堂々としたもんだ。


『母ちゃん緊張しないのかよ。』


「こんな事で、緊張してたら、貴光のお母さんは出来ないわよ。貴光立ちなさい。」


…すげーなオレの母ちゃん!


そしてリビングの扉が開いた。











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