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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
176/534

34話



【ガラガラガラガラ】


『ただいまー。って誰もいないか。』


「おかえりー。」


『母ちゃんなんでいんの?』


「パート中に学校に呼ばれたからよ。」


…そーいや、前もそんな事あったな。


『みんな母ちゃんいたけど、ちょっとだけ寄ってきなよ。母ちゃん友達来た!』


「お邪魔します。」


「あらあらいらっしゃい。こんなにたくさん。てか貴光顔も体もボロボロじゃない!あら鈴木さんまで怪我して、ちょっと待ってて今救急箱持って来るから。」


『母ちゃんオレの部屋にいるからー。』


「はーい。」


『みんな上だ。』


「久しぶりだよタカの家は。」


「私は一昨日来たよ。」


「2人でよく遊んでいるのか?」


「詩音さん違うよ。一緒に勉強してるんだよ。私達同じ××中学に行きたいって話をしたの。だから、木戸君毎日今勉強してるんだよ。」


「でもあそこは結構レベル高いはずだが、、。」


『だから土日も勉強してんじゃん!』


「だからタカ最近あまり遊べなかったのかよ。」


『あーまぁ、そういう事だ。しかしまぁ誰だかわからないけどいいタイミングで通報してくれたもんだ。』


「あーあれ。電話したのオレだよ。」


『光!そうなのか?』


「そうでしょ。オレからみたら勝てない相手にタカが喧嘩売るって言うから色々考えてさ、お宅の道場の息子さんが喧嘩してますってお父さんに言ったら寺島って知ってる人間が言ったってなるじゃん?そしたら、道着着てきたからさ、これは丁度いいやって、お宅の生徒さんが殴り合いの喧嘩してますって電話したんだ。来るまでちょっと時間かかったのだけが予想外だったけどね。」


『やっぱすげーな。光!光は恋愛以外は天才かもしんない。なぁシオンヌ。』


「なぜ、、いきなり私に、、振る。」


「木戸君あまりからかっちゃダメだよ。」


「からかうって何?」


『鈴木さん。見てみ、大丈夫だから。』


「そうなの?」


【ガラガラガラガラ】


オレの部屋の引き戸が開いた。


「おまたせ、貴光あなた、喧嘩したの?全く、あまり人様に迷惑かけちゃダメよ。貴光あなたは後回し、」


母ちゃんが鈴木さんの怪我の手当てをしていた。


「タカこの漫画読んでいいか?」


『響、読んだらちゃんとかたせよ』


「貴光、ガーゼ止めるテープない?」


「あるよ。机の真ん中。鍵開いてるから。」


母ちゃんが、真ん中の引き出しを開けた。


…光みたいに、ジュンと谷口の現場に、谷口より強い奴を連れてったらどうだろ?


…奴をボコボコにする為に昔のバイク仲間と知り合って、、、。


「あれ、無いわねテープ」


【ガチャ、ガラガラガラ】


【ガチャ、ガラガラガラ】


…ダメだ、あいつらとは知り合わない未来を行くんだからダメだ。


…もっと違う強い何か、、、。


…そうだ!警察だ!


「貴光この本何?」


母ちゃんが机になんか置いた。


『母ちゃん!!何やってんだよ!勝手にあけんなよ!マジ!』


母ちゃんが机の上に置いた本それは異世界のスキルの本。


「タカ!それまだオレらが、買えない本だろ、表紙だけ真面目に変えて中身は的な、、。」


『ちげーよ。異世界の事書いてある小説の本だ!』


「こないだ図書館で話してくれたやつ?でも題名ないんだね?R4、R96ってのが題名なの?」


『ハイハイ!この話はこれでおしまい!母ちゃんちょっとどいて、オレがテープ取るから!』


…母ちゃん何やってんだよ。


…全く真面目に考え事してて気がつかなかった。


…まあでも本見た所で、わかんねーからいっか。


オレは机に置かれた本を取って、1番下の引き出しにしまい、1番上にあったテーピングのテープを母ちゃんに渡した。


「木戸君こないだから話聞いてから気になってたんだ。今度貸してね。」


『あー!読み終わったらな。』


「なんだよ。違うのか!面白くねー。」


『そんな本持ってねーよ。』


「あら、貴光あるじゃない押入れに。」


『か、か、母ちゃん!!あ、ある訳ねーだろ!何言ってんだか、頭でも打った?』


「なんで今更隠すのよ。こないだ踏ん反りかえって読んでたのに。」


…なんだ、この犯罪者を見るようなみんなの視線は、、、。


…こないだの自分で取った行動がこんな所で裏目にでた。


…いや、オープン放任主義とはいえ、彼女がいんだぞ!


…だめだろ!それここで言っちゃ。


「お母さんはなんとも思わないのですか?」


「まあ、いんじゃないの?うちは好きなように本読んで、喧嘩して、本人が楽しければそれで。」


「木戸!凄い寛大なお母さんだな。」


『まぁ、それはわかる!』


「そうなんだよ。私が0点のテスト持ってった時もこんな感じで私も驚いちゃった。だから、木戸君みたいな優しい人に育ったのかもしれないね。」


「相変わらず鈴木さんもあなたもいい子ね。あなたお名前は」


「詩音です。」


「みんないい時間だから、唐揚げでも食べて行くかい!」


「行く!!」


『響!おまえ即答かよ。ははは。』


「さすが響、KYだな。」


『シオンヌでも、それが響のいいとこだぜ。』


「別にけなすつもりで、言ってるわけではない。」


「なぁ、シオンヌいつもオレに言うKYってなんだよ?」


『シオンヌKYの他に、ど天然っていうのも追加しといた方がいいぞ。』


「ははは。確かに。」


「さぁ、下行きましょ。貴光、今日お母さん鈴木さんのお母さんとさっき電話で連絡取り合って、8時に会う約束になってるから。鈴木さんそれまでうちにいるかしら?」


「ひょっとして、今日の学校の件ですか?」


「そうね。その事かな。」


「私のお母さん怒ってました?」


「まぁ少しかしらね。大丈夫よ。」


『オレも行くわ!怪我させちゃったし、オレの事でもあるから、、、。』


「とりあえず下行って食べましょ。みんな座って、食べたら鈴木さん以外は遅いから帰りなさいよ。みんなお母さん心配してるから。」


みんなご飯を食べ終え、


18:30 響、光、シオンヌは帰っていった。


それと引き換えにハルねぇが帰って来た。


「ただいまー。鈴木さん来てたの?」


「お邪魔してます。」


「鈴木さん顔どうしたの?大丈夫?」


「まぁ色々ありまして、、。」


「タカ!あんたなんかしたの?」


「遥、ダメよ。あまり首つっこんじゃ。」


「そう?まっいいや。お母さんご飯。」


『鈴木さん。時間あるから、少し上に行こう。』


「うん。」


オレは鈴木さんと一緒に鈴木さん家に行くまでの時間をオレの部屋で過ごす為2階に上がった。

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