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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
165/534

23話

2012年 7月17日 火曜日


鈴木さんが、彼女になって10日経った。

火曜日の朝が来た。


毎日一緒に勉強してる訳ではなかったが、それでも結構な日にち一緒に勉強した。


鈴木さんの家は綺麗で整理整頓されていた。


いつも鈴木さんのお母さんが帰ってくる前にはオレは帰るようにし、


うちで勉強する時はハルねぇがお茶とか持って来たり、たまにうちでみんなでご飯を食べて、鈴木さんのお母さん用のご飯をお土産に持って帰ったりする日もあった。


鈴木さんはもう、うちの家族と仲良くなっていた。


元々テストを母ちゃんに届けていたのだから母ちゃんとフレンドリーになるのに時間がかかる訳がなかった。


一緒に勉強出来ない日があるのは、

響、光と遊ぶ日だ、ずっと勉強とはいえ、オレの友達だから、ないがしろにも出来ない!


遊ぶ日は遊び、帰って来てから家で頑張って、勉強をするそんな感じであれから10日が過ぎた。


いつも通り学校に通学をした。


…んっ?


…無い!


…オレの上履きがねぇ!


…クッ!どこの馬鹿だ?


…ムカつくぜ!体が小学生だと思ってなめんなよ。踏んで来た場数が違うんだよ。見つけたらぶっとばしてやる!

タイマンなら負けた事ねーし!


鈴木さんに言われた弁護士になるんだから、言葉遣いも綺麗になんてすっかり、忘れ、


そこの感情にいたのはあの頃のキッドのオレだった!


オレはスリッパを履き、教室に向かった!


「タカおはよー。あれっ?上履きどうしたの?」


『わかんねー。来たら無かった。』


「オッス!タカ」


「響!タカの上履きがないんだって。」


「マジか?どうせ持って帰ったとかじゃねーの?」


『んな訳ねーし!』


「誰かに隠されたとかそういう系?なんか恨み買うような事した?」


『いや、さっぱりわかんねー。』


…なんだ?前の時はこんな事無かったぞ!


…やり直ししてから、オレにムカついてる奴がいるって事か?


…正直に正面から来いや!


「ねぇタカ!これもし犯人見つけたらどうするの?」


『ぶっとばす!』


「タカ喧嘩した事ないからする事になったら怖いなって言ってたじゃん!こないだ。」


『でも、理不尽だろ?こんなの?今のオレなら負けねーと思う。』


「なんかタカ強くなったね?ってか変わったね?口調が変わったあの日からなんか。ねぇ響!」


「そうか?オレにはタカはタカにしかわかんねー。タカはタカじゃん?」


『そうだよ!別になんも変わんねーって。逆にさ、光が凄い大事なプレゼントを貰った物を誰かに意図的に隠されたりしたらムカつくだろ?』


「確かにそれは腹立つけどさ、たかが上履きでしょ?」


『光!オレん家、母ちゃんしか働いてないから、こんなんで無駄に金かけらんねーよ!なんか恨み買って上履き捨てられたなんて言えないし!』


「そっか、タカんとこ、お父さんいないんだったよね。ごめん気持ちがわからない発言して。探そう一緒に。最悪無ければオレの古いのまだ綺麗だからあげるよ!」


「なんだよ!じゃあオレも探すぜ!オレも一緒だろ?じゃあまた休み時間な。」


『2人共ありがとう。助かる!』


鈴木さんがこっちを見ていた。


…聞こえたのかな?話が。


【キンコンカンコーン】


【ガラガラガラガラ】


「はーい日直誰だ?光か?」


「はい!」


「じゃあ号令をかけて。」


「起立、きょうつけ、礼、着席!」


「じゃあ授業始める」


…とりあえず授業は真面目に受けて、光と響とで休み時間に探そう!


オレはノートと教科書を出して、1時間目を受けた。




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