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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
158/534

16話

4限から、無事帰って来て、授業を受けた。


さっき寝たせいか、すこぶる調子がいい。


調子はいいのだが、


鈴木さんとのファーストコンタクトがすこぶる悪かったせいか、


目が合うたびに避けられるようになってしまった。


…なんだよー。


…11月は好きって言ったじゃんか?


…4ヵ月前に一緒に同じ学校に行くっていったら嬉しいって言ったじゃんか?


…これじゃ話しかけらんねーし。


時間はただ過ぎて行き、帰りのホームルームになってしまった。


…結局体育以降1度も近づく事も出来なかったな。


「はーいみんな!朝やった理科のテスト返すぞー!」


光が振り返る。


「タカ、テスト返ってくるよ。」


『おう。ちょっとだけど楽しみだな!』


そのセリフに周りが騒めく。


木戸がテスト楽しみだってとでも言っているのだろうか?


…ふん!言っていればいい!


名前が呼ばれて行く。


「木戸!」


「タカ来たよ!」


『おう!行ってくる。』


オレは先生の前に立った。


「木戸頑張ったなー!」


…結構いったんじゃね?


…だてに高校まで行ってない的な?


「はいこれ!」


テストが返された。


…んっ?


…マジか?


…おい!冗談だろ?


『先生!0点は無いはずだ!オレは寝ないで全部答案埋めたんだ。そんな、、、。』


「だから、頑張ったなって行っただろ木戸。いつもの白紙より、なんか必死さは伝わって来た!でも間違ってるものを丸にはできないだろ?」


『くっ、、。』


オレは片手に答案用紙を握り潰し、机に戻った。


「木戸!おまえが、テスト捨てるのはわかってるけど、先生の前で握り潰すのはやめろ!先生だって、考えて作ってるんだ。」


オレは握ったテストを伸ばし、机に魂が抜けたように、覆いかぶさった。


「タカ、、。まぁいつものことじゃないか、、、。いつもだって落ち込んだ事ないんだから、気にしない。」


光が後ろが一生懸命励ましてくれてた。


…オレはみんなより4年4ヵ月長く生きてるんだぞ。


…なのに、0点って。


…真面目に凹むわ!


『はぁー。』


テストの点数が、自分の未来を根こそぎ持って行くようなそんな感覚を覚えた。


おまえなんか努力しても、所詮は無理だと。


殴りあってバイクを乗っている未来がお似合いだと。


0という数字が強烈に、語りかけてくる。


おまえの可能性は0なんだと数字が訴えかけてきた。


無性に腹立たしかった。


こんなに出来ない自分に。


最後のホームルームが鈴木さんの号令で終わり先生が教室から出て行き、今日の授業が終わった。


「タカ、、、?」


オレは光の言葉を無視して、無言でゴミ箱の前に行き、テストを破り捨て、くしゃくしゃにして、ゴミ箱の上から全力でゴミ箱に投げ捨てた。


『はぁ!スッキリした!』


側に光が寄って来た。


「いつものタカに戻ってよかった。飼育係だから、一緒にウサギのラビ達にに餌あげにいこうよ。」


…そういえば、そんな係だったな。



『いいな。ラビ!久しぶりだ!に餌あげにいこうぜ!』


「タカ?久しぶり?こないだもあげたじゃん。同じ飼育係なんだから。」


『あっ!あっーそうだった!響!用意出来たか?癒しのラビ達に癒されに行くぞ』


オレはランドセルを背負った。


光と、響が帰る用意を終わらせランドセルを背負い寄って来た。


「タカめっちゃ落ち込んでるから逆にビックリしたよ。」


「おまえが落ち込むようなタマかよ!タカ。タカから元気取って何が残るんだよ。」


『だな!ウサギに目一杯エサやろうぜ!そしてめっちゃ小屋綺麗にしてやる!』


「そうこなくっちゃ。」


「やんのか?じゃあ、オレも付き合うぜい!」


あんなテストでくよくよしていても、しょうがない!


いつも0点くらいだ!これ以上落ちようがないんだから!


全部埋めただけでも前に進んだと思おう。


3人で、ウサギ小屋に向かった。


どの時代でも友達、仲間は大事だと思った。









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