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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
156/534

14話(3/9.3/12挿し絵追加)



2012年 7月6日 金曜日 AM8:00


【ピピピピピピピピピピピピピ】


…携帯のアラームの音こんな音にかえたっけ?


…いいや、今日はバイクで高校までいけば、後15、いや、20分は寝れるな。


…もう一眠り


『貴光ー!学校遅れるよ!』


…母ちゃん?


…なんで母ちゃんの声?


…やべーそうだった!


飛び起きたらやっぱり実家だった!


…やべー今日から小学生だった!


…高校より早く起きないと小学校まにあわねーんだった!


…早く着替えないと


…今日の授業なんだっけ?


ランドセルを見てる暇もない!


…とりあえず全部入れてけば間違いないだろ?


着替えて、急いで下に下りた。


『母ちゃんやばい遅れる!』


「そうかい?いつもよりは、5分くらい早いわよ。貴光これサンドイッチ食べながら行きなさい!」


『ありがとー!じゃあ行ってきます。』


「ちょっと!体操服と、給食ナフキン持った?」


『あっ!まだ!』


「はいはい!これこれ!また怒られるわよ!はいいってらっしゃい!」


『行ってきます。』


…学校までダッシュで15分だったな。


…全盛期は全開で毎日走ってたけど、最近、バイクばっかり乗ってたから、体力きつー。


…体は毎日走ってた、小学生なんだけどな、、、。


それでもダッシュで学校に着いた。


教室に入り


…んっ?


…11月の時の席と違う!オレの席はどこだっけ?


『なぁ、光!オレの席はどこだっけ?』


「はぁ?窓際の後ろから2番目でしょ!」

挿絵(By みてみん)

そんな変な質問をしても指をさして教えてくれる相変わらず優しいやつ!


それが光!久しぶりに会ったがやっぱいい奴だ。


「いきなりどうした、タカ?」


『そういう冗談だよ、光!冗談!』


「どうした2人とも、楽しそうな事やってんじゃん!」

挿絵(By みてみん)

こいつは響!たまに突拍子も無い発言をするが、憎めないやつだ。


響は若干ポッチャリだが、運動は出来るポッチャリ。


久しぶりにみた小学生の響に懐かしさを覚えた。


『響!別になんでもねーよ。』


「なんかタカ、口調が変わったな。不良っぽくなったな。」


『そんな事ねーし!』


「おー!なんかかっけー!!もう1回言って」


『そんな事ねーし!!』


「いきなりでもどうした?なんの変わりようだよ?恋でもしたか?キスでもしたか?そうなのか?羨ましいな!この野郎!」


「そうなのタカ?」


『ぐはっ!何言ってんだよ!な訳ねーだろ?』


「やべー先生だ!なんでオレだけ席が遠いんだろ?いいよなー!2人は近くて、」


響が席に向かって走って行った。


先生が、教卓に立ち授業を始める。


「日直は、鈴木か?じゃあ号令。」


「起立。きょうつけ、礼!着席。」


…鈴木さん。


前に座る光の背中を突いた。


「タカどうしたの?」


『今日ちょっと変な質問色々するかもしんないけど、気にしないでくれ。』


「何それ、赤点取りすぎでついにおかしくなった?」


『違うよ。頭が痛くてよくわかんないとこがあんだよ。』


…そういう事にしとこう。


「それやばいでしょ。帰ったほうがいんじゃない?」


『その必要はないんだ、だから変な質問した時だけ気にしないでくれ。』


「タカ今日なんか変。いつも変だけど。」


【ヒューーー!パシッ】


『痛てっ!!』


チョークがおでこに飛んできた!


「木戸!なんだ、今日は先生の、チョーク取れなかったのか?いつもナイスキャッチなくせに、朝1の授業だから、まだ寝ぼけてるのか?朝1から廊下に行くか?」


『いや、大丈夫です。』


クラスに笑い声が響く。


「まだ、授業始まったばかりだから、あまり、話すなよ!次は廊下な。」


『ハイ。』


「タカ、、、気をつけないと。」


『光!わりぃ!』


「大丈夫だよ。」


オレも光も前を向いて授業を受け始めた。


ヒカルもヒビキもオレの友達だ。


よく一緒に行動する3羽カラスといった所か。


光は頭が比較的よく、要領がいい。

オレと響に比べて頭がいい!


クラスでいうと真ん中くらいだ。


そういうとオレと響は、かなり頭が悪そうに聞こえるが


響はだいたい20点〜40点を行ったり来たりのどんぶらこ状態!


じゃあオレはというと、

0〜15点を行ったり来たり、そんな感じだ!


聞いてくれ!オレより悪いやつはいない!


威張っていいのか?


悲しくなるな。


まぁそんな感じだ。


いつも眠くなると寝ていて、みつかると怒られて、廊下によく出されていた記憶があるが、


珍しく教科書を開きノートを取り始めた!


その光景に気がついた、周りの生徒がビックリしている!


なんか用があって、後ろを向いた光ですら、ビックリして、何も話さず前を向き直す程だ!


…小学6年ヤバイな!


…意外と難しい!


…光合成って何だ?


…人より4年長く生きていてそれでも響より、頭が悪いってどんだけだ!


…頑張ろう!


…まずは字を綺麗に書きながらノートを取る所からだな!


前回いつ書いたかわからないノートにひたすら書いた!


これはオレが未来から来たからいつ書いたかわからないんじゃなくて、小学生時代それほどノートを取っていなかった!そういう事だ。


1限も中盤に差し掛かった頃、


「じゃあ理科のテストの時間だ。みんなノートと教科書を机にしまって!」


…来やがった!このテストの数々が、これが母ちゃんを連続赤点100回を喜ばした100枚のうちの1枚か?


…やってやる!一生懸命勉強するのは、中免のテスト以来だな!


…あの時も心が何回折れかけたか、、。


…でも出来たんだ!取れたんだ免許が!


…みんなの時系列だって、完璧だった!


…やれば出来るんだ!だったら、やってやるぜ!


20分後


【キンコンカンコーン】


「はーい!終了!後ろから前に回して!回した人はそのまま、休み時間で!」


「タカテストどうだった?」


『えっ?なんで?』


「だって今日寝なかったでしょ?机に倒れこむ音聞こえなかったじゃん!」


『あー!そういう事か!まぁダメだったよ。何もかも簡単に上手くいく訳がねぇ!』


「そっかぁ。でも寝なかっただけでも凄いじゃん!どうかしたの?」



そんな話をしてると、


「おーい!」


響が寄ってくる!


「タカどうだった?」


『今ちょうどその話を光としてたんだよ!』


「響!タカ寝ないでテスト受けたんだよ。」


「ほんとかよ?結構出来たか?」


『15点くらいじゃねーかな?』


「すげーじゃん!10点越えたから持って帰るのか?」


『おまえらの中でオレはそんなバカなのか?』


「そうだろ?タカにテストで負けるやついたら、そいつは多分ショックで1週間は落ち込むな多分!」


「響。それはいいすぎだよ!」


「だって事実じゃんか!タカが毎回最下位取ってるから、救われてるやつがいるんだ!」


『1番救われてるの響だろ?』


「バレた?」


『「はははは。」』


「次は体育だから、早く着替えて、行こう」


3人で着替えて、体育館に向かった。

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