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ゴブリン魂  作者: チャー丸
第2章 キッド’s side story
154/534

12話



2012年 7月5日 木曜日 PM8:25


【ジャアーーー。】


『うっわ!マジかマジありえねー!バスタオルバスタオル!』


オレは風呂場のシャワー浴びてる最中に戻ってきた。


2012年 7月5日 木曜日 PM8:25のオレはどうやら丁度風呂で頭を洗う寸前だったようだ。


『うわっ!超濡れた!マジか?マジありえねー!本大丈夫かよ!ピンポイントに風呂場とかネタだろ?マジ。』


「タカーどうしたの?」


ハルねぇが脱衣場の扉を開けた。


お互いが言葉に詰まる状況とはこの事だ!


オレが裸の状態で扉を開けられたら、


バカ早く着ろ!


となるはず!


これは想像出来る!


ハルねぇが開けた先には、


ダボダボの服を着て、リュックサックを背負ったままの、シャワー浴びてビショビショになっていた、弟がいるとする!



目の前に理解の限界を超える現像が現れると言葉が出ないという珍しい症状が見れる。!


「お母さん!タカがリュックサック背負って、服をきたまま、シャワー浴びてる!頭がおかしくなっちゃったよー!」


…やべーやべー!


オレは脱衣場にあったパジャマに着替え、バスタオルに濡れた全てを包み、サンタクロースみたいに、バスタオルを肩から担ぎ、部屋に向かった。


『いやー予想外だわー!』


バスタオルをを開け、部屋に洋服を干してスキル本を出した。


…よかった大して濡れてない!


『あっ!』


…やべっ!みんなの予定を書かなきゃ。


本当の時間にしたら、4ヵ月あいているが、実際オレの場合はさっき白紙に再テストしてから、5分ちょい前の話だ!


出来ない訳が無い。


…ふぅ。完璧だぜ!


前回書いた物と同じ完全コピーくらいのが書けた。


…いけてるな。


とりあえず、濡れてない携帯とスキルの本をしまうのに机の引き出しを開けた。


『んっ?』


机の引き出しを引き出すと中にはエロ本が7〜8冊!


…なんだこれ?


…そういえば、拾って来た記憶はあるな。うっすらだけど、でも中学になっても、この机の中に入れといた記憶があるんだけど、、、。


…あれ?おかしいな!さっきまでの11月の引き出しには無かった!


とりあえずエロ本を全部取り出し机の上に並べ、開いた引き出しのスペースにスキルの本と、未来から持って来た携帯を、置いて、引き出しを閉じた。


…過去に過ごした小学生の記憶と、過去に飛んで来た今で歴史が変わっているのか?


とりあえず机に足を上げながらイスをグラグラしながら、パラパラ、エロ本をめくって見た。


本を開くと、歴史がいくら変わろうと、変わらない素敵な内容が、そこにはあった。


…見た記憶あるわ。ははは。



【カツカツカツカツ】


階段を上がる音が聞こえる。


【ガラガラガラ!】


「貴光ー!遥がなんか、洋服来たまま、貴光がお風呂に、、、。」


『あー!なんでもないもう、それは全然大丈夫。』


「貴光。あんたそれって、、。」


『あーこれささっき、引き出しに、、、、んっ?』


…これは非常にまずい展開じゃないか?


…未来に無くてさ、今あるんだよ!なんでかな?は言える訳ない!


…過去に来てる間にバレていい人間は3人までだ!


…母ちゃんに過去に来たことをバラす馬鹿がどこにいる!


…問題はそれだけではない!


…読んでいる本が1番の問題だ!


…机の上に6冊エロ本を並べて、足を踏ん反りかえり、1冊を読んでいる、小学生の子供が目の前にいる!


…母ちゃんから見たらこういう状況だ!


…こんな母ちゃんに、未来には無くてさ過去にあったからさ、不思議でさーなんて、なんて幼稚園児レベルの言い訳は逆に痛々しい!


…なんて恥ずかしい言い訳いうのかしらうちの子はとなるに決まってる!


…世の中の中学生ではなく、小学生でエロ本がバレた諸君ども、なんといいこの場を切り抜けた?オレの実際の過去では中2までは隠したからその時は問題無かった!


…過去を変えに来て、1番早く変えた事実が、母ちゃんにエロ本を読んでるオレの歳とは笑える!


…どういえば、がっかりさせないだろうか?


…借りたかな?


…ちょっと預かったが妥当かな、友達から。


『母ちゃん!これな、、』



【カツカツカツカツ】


「タカーあんたどうしたの?」


…うわーめんどくさい展開になったー!ハルねぇ来た!こじれたー!


「お母さん!タカなにしてんの?あれ?」


「わかんないけど今一生懸命何か言おうとしてるとこよ。ちょっと待ってあげて。」


「待って!あれ?いやらしい本じゃない!うわっ!マジ最低!変態!あんたまだ小学生でしょ。こんなのばっかり読んでるから頭が悪くなるのよ。」


「遥そういうこと言っちゃだめよ。今何か言おうとしてたんだから、聞いてあげなきゃ。」


2人が凝視でオレの発言を待っている。


…ヤバイもう言い訳とかじゃねー!


…どうしよう。


…もうなに言っても、事実は覆らねー!


…じゃあ4時間前にスキルの本で!


…冗談だ!冗談!


…ヤバイ母ちゃんハルねぇ、こっち見過ぎ!


…今のオレのキャラ的にはこれしかないな!


『なんだよ!今一生懸命読んでんだよ!用事があるなら、全部読み終わってからにしてくれ。』


「、、、、、、、、、、、。」


「あんた最低!お母さん頭抑えて下いっちゃったじゃない!この変態!」


【ピシャ!!】


ハルねぇが勢いよく、扉を閉めて下に降りていった。


…ジュン!やったぞ!過去は変えられたぞ!


…変えられたんだ!!見てるかみんな!


…母ちゃんにオレがエロ本を読んでる歳が14歳から12歳に歴史が変わったぞ!みんな!


全くもって、ため息しかでなかった。


『はぁ、、。押入れの中にしまおう。新しい過去の黒歴史は、、、。』


ため息をつきながら押入れにしまった。


でも馬鹿なオレでも不思議な事がある。


…今エロ本が見つかり、押入れにしまったから、エロ本が、机に無い11月の未来があったのか?


…それは無いはず!


…あの2012年11月5日は今まで実際に生きてきたオレの小学生の歴史の小学6年生の11月なはず。


…今から見て11月5日のエロ本が無くなってる未来が、オレが願って変えたいと思って秋葉から来た過去ということなのか?


…そんな事にないだろう!


…ジュンとケンスケを、救うのに、オレの部屋からエロ本が消えなきゃ助からない未来なんておかしすぎる!


…じゃあ、あの11月5日は更に7月までオレが更に過去に行く事が分かっていて、7月の延長上の世界だったのか?


…違うな。それも。


…だって、7月の延長の11月なら、赤点は100回を超え、鈴木さんは、あの時初めて話したリアクションだったのはおかしい!明日には知り合いになる予定なんだから。


…なんだろ?この4ヵ月の間にエロ本はどこにいったのか?なぞだ。


…だったら、机の引き出しに、エロ本を戻して、11月5日を迎えたらどうなる?


…考えれば考える程わかんねー。


…頭がよければわかるのかな?


…でもまぁ、馬鹿なオレでも今日ここから、歴史が変わっていくのは間違いないな。それはわかる!



…どうせ変わるんだから別に気にする事じゃねーな!まっいっか。


オレは食卓のあるリビングに降りていった。

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