4話
そして、1時間半近く走ったくらいだろうか?
やっと着いた。
『オイ掘るぞ!』
オレとマイミで埋めたスキルの本を掘り返し出て来た。
『あったよ!キッド。』
『あったな。R4 R96 R2976 R35064条件 誰でも1人のみ
発動条件 各1回のみ 人間界のみで使用可だ。そういえばこんなんだったな。どうするみんな?』
『とりあえず開いてみたら?』
『マイミ!まだシン達も来てないんだぞ?それに誰がやるんだよ?』
『ジュン君が、いない今キッドしかいないでしょ?』
「だな。副総理大臣みたいな感じだからな。キッドおまえが適任だ。なぁみんな?ぶはっはっは!。」
「ケンスケの言う通りだ!キッドおまえに頼みたい!私のケンスケを頼む!」
「レイ!オレはまだ死んだ訳じゃないんだぞ!」
「異世界でしか会えないなんて、辛いだろ?私は四六時中ケンスケといたいんだ。」
「やめたまえ、レイ。地獄の遣いのカッコイイ私でも、羞恥心はあるのだぞ、、、。マイミみたいにヤカンになるではないか、、。」
『私も会いたい、、、。レイちゃんみたいに、異世界だけでもいいから、頑張れって言って欲しい、、。』
『泣くんじゃねー!オレらは泣く為にここに来たんじゃねー。この先笑う為にここに来たんだろ?弱いやつしかいない異世界なんだ!前向いて頑張ろうぜマイミ!』
『うん、、、。わかってる。、、、頑張ろう。』
「マイ、空気読めない発言してすまなかった。」
『大丈夫だよ。レイちゃん。私達は同士でしょ。頑張ろ。一緒に。』
『みんないいんだな?』
ここにいる、ケンスケ、レイ、マイミ、セシル隊長、ユイ、カナ、ミズー、みんながオレをみて頷いていた。
『ジュン!来たぞここまで、何が起こるかわかんねーけど、ジュンが、いつもやってた、一生懸命をオレもやってやる。うりゃー!』
オレは、クリアスキルの本を開いた。
本を開いた途端に、頭に声が聞こえた。
…青神様か?
““““キッド。あなたがこれを開けると思ってました。””””
““““よく聞きなさい。このスキルは、、、、。””””
青神様が説明してくれた。
『みんなは声が聞こえたのか?』
『いや、聞こえてないよ。』
その時、
「おーい。」
シンとカズキとリンだ。
「キッド、ジュンが死んだって本当なの?」
『あー!シン!本当だ。みんなで看取った。』
「僕が、あんなお願いしなかったら、ジュンもケンスケも、、、ちくしょう。ちくしょう。言わなきゃよかった、、。僕を探してなんて、、。ジュン、ケンスケ本当ごめん。」
『まぁ、そう卑屈になるなって、オレらその場所にいた全員死んだジュンから声が聞こえたんだ。R35064でみんな救われる!待ってるって。』
オレはスキルの本を持ってシンの前に手を伸ばした。
『それがこれだ!』
「開いているけど、もう何か覚えたの?」
『あー!だいたいわかった。とはいえオレ頭あんまよくねーから。全部じゃないけど、今のそれを発表するところだったとこだ。シンも聞いてくれ、ジュンが何を伝え、オレらに託したかそれを今から話す。』
オレはスキルの内容をわかる範囲で話した。