1話(2/25 6/13挿し絵追加)
車は京葉道路に入り、千葉をどんどん南下して行く。
『どこまで行くつもりだ?』
俺らも少し距離を置いて、走っていた。
『これバレてねーのかな?』
「大丈夫だ。多分」
「なんかあったらオレの雷魔法で車ごと吹き飛ばしてやるぜぃ!ぶはっはっは!」
『「いやー無理無理!」』
この2人がレイとケンスケ。
槍使いのレイに、回復攻撃両魔法型魔法使いのケンスケだ。
レイはどっちかといえばクール系な女の子プレイヤー!
ケンスケは中二病を絵に書いたようなそんなやつだか、みんなに愛され憎めないやつだ。
『わかんないけど、バレてても、逃げないならついて来いって事か?普通に気がついてないか、どっちかだな。』
車は蘇我を越え、市原を越え、木更津南で降りた。
「ユイここ知ってる。赤い大きな橋があるんだよ。」
『来たことあるの?』
「無いけど、彼氏が出来たら来たいと思ってたんだぁ。南京錠かける場所があってカップルで一緒に鍵かけると、別れないってジンクスがある場所のそばだと思うここ!」
「ケンスケ今度一緒に来てみたい!」
「レイ。魔王を倒したらいつでも連れてってやる。ぶはっはっは!」
『ケンスケ。シンが最後まで残る役だから、ケンスケは魔王とは戦えないだろ?』
「ジュン。心意気がだいじなんだ!オレが倒さなくてもシンが倒してくれれば満足なんだよ。ぶはっはっは!」
…いやー!異世界の時はプレイヤーのキャラだと始め思っていたけど、秋葉で初めて会った時、人間界でもこのキャラだからな。凄いを通り越して、ちょいひくわ!
『なぁ。レイ!あれのどこが、カッコイイんだ?』
「キッドと違って、人が恥ずかしくていえない事を言う所が好きだ!」
「やめたまえお前ら地獄の遣いのカッコイイ私でも、羞恥心はあるのだぞ。」
…はぁ、ケンスケは無視だな無視!
『そうなのか?いや!オレにはわかんねーや!』
「そう言うのであれば、ジュンが、青魔族のみんなの前で演説してた時は独裁者みたいで、少しビビっと来たな!あれに似てる気がする」
『そうなの?レイちゃん!』
「大丈夫だマイ!私がビビっと来たのは演説してる時だけのジュンであり、常にではない!見てみろケンスケを、常にわけわからない事を言っている!もう萌えを超えて私は燃えてしまいそうだ!」
「そうかレイ!燃えるがいい!ぶはっはっは!」
『なぁ、ジュンおまえのパーティってなんでこんな変なのしかいないの?
』
『そうか?このみんなだから、ここまで来れたんじゃないか。ミッキーは。あの時死んでしまったが、ギリギリ、ミズーは死なずに済んだ。オレはこのメンバーでクリアしたいんだ!』
『そうかジュン!マイミとりあえずレイの脳がもう燃えて無くなるから!ジュンはマイミのもんだから誰も取らねーよ。』
『でも自分の好きな人にビビって来たって言われると嬉しいね!』
「マイ!でも!ユイもあの演説してるジュンさんカッコイイと思ったよ!」
「私もあれは彼氏があんなんだったら、ちょっといいかなとは思ったけど泣き虫だからね。」
「ほら見ろキッドみんなカッコイイと言ってるじゃないか?私のセンスは普通なんだ!」
『そうかレイ。オレがわるーございやした。』
車は更に埠頭の奥へ奥へと走っていった。
着いた場所は、埠頭の海岸だった
前を走っていたタニセンの車が行き止まりの海がすぐそこに見えるとこに止まり降りてきた
「おまえ達かやっぱり?さっきから、ミラーでわかっていたシン!いるんだろ?出て来いよ!」
…こいつが谷口か?前から見ると迫力すげーな。
…こいつがジュンを苦しめ、シンを!クソ野朗!
谷口に言われ、ジュンが車内で話し出す
『じゃあ行ってくる!みんなはこのまま待っていてくれ!』
…オレも戦う。
『ダメだ!オレも行く!』
「キッド!やめとけ!ここはオレしかいないだろ?ジュン!オレはお前の片腕なんだ置いていくんじゃ無い!ぐはっ!」
『なぁケンスケ!なんで毎回吐血する真似すんだよ!』
「キッド馬鹿だな。バイクばかり乗ってるから頭がネジだな!カッコイイからだろ!」
「そうだな!私もそう言うとこが好きなんだ!」
『お前らみたいな変なカップル見た事ない!やっぱ!彼氏彼女はマイとジュンみたいじゃねーと。』
「恋愛に、正解は無いんだ!オレには魔王を倒すという使命があるからな、女にうつつ抜かしてる暇は無いんだ!ぶはっはっは!笑ってる場合じゃない!ジュン!行くか!」
『ケンスケじゃあ頼む!』
2人が降りて行った
…あいつ、女にうつつ抜かしてる暇なんかないって言ってレイって言う彼女がしっかりいるじゃねーか?
ジュンと谷口が、車の外で話している。
谷口が何かに気がつく!
「おまぇ、ジュンじゃねーか?シンはどうした?」
『シンは来ない!シンをどこにやった?』
「隣のやつと、車の運転手はサツか?」
『警察は呼んでない!オレの友達だ!オレはシンを探しに来ただけだ!シンはどこにいる?』
「なんで、おまぇが、シンを心配する必要がある?ジュン!おまえも、オレとげんぞーと一緒に、シンを痛めつけて、遊んでた仲だろうが!今更何言ってやがる?2回も、自分の自慢の拳でシンをのしといて、今更そっち側につけるわけねーだろ?あっ?」
『オレは一回もシンを楽しいと思って殴った事なんか無い!!』
「馬鹿か!いくらそんな事言ったって、その時、こっち側についてたら、立派な加害者なんだよ!呼ばれたらついて来て、散々殴るの見てたろ?ってか、おまえも殴ってたじゃねーか?」
『違ーう!!オレは嫌々おまえの下についただけだ!やられたくないから!』
「だからー!シンを見捨てたんだろ!」
『違う、、、。』
「どう違うか言ってみろ!」
『違うんだ、、、、シン、、。』
「今更、自分だけ真面目になりましたなんて、たわ言が通る訳ねーだろ!」
『そんなんじゃないんだ。シン!そんなんじゃないんだ。シン。』
『ジュン。大丈夫だ!オレがいる!みんながいる。おまえは1人じゃない!1人で背負わなくていい。後ろを見てみろ、おまえの為の仲間だ。シンの為の仲間だ。』
『オレは関わる人間を不幸にして来た。リンの時は、このでたらめな口のせいでリンに心の傷を作った、
だから、喋らない人間になった。
喋らない人間になったら、いじめにあうようになり、カズキになすりつけた。誰にも負けないように、鍛えて素振りもした。そこでおまえが出てきた!オレは静かに学園生活を過ごしていきたいだけだったんだ!』
「よかっただろ?オレの下についていたから、誰にも殴られなくてすんだじゃねーか?だったら、オレはおまえの神様だな!」
『あの時、オレはこうしなきゃ、いけなかった!毎日やられてでも、向かって行かなきゃいけなかったんだ!なんで、何回も人から恨まれて気がつかなかったんだろう。3人もオレのせいで、トラウマを作ってしまった。
オレはあの日駐輪場におまぇの下について安堵してしまったクソな自分を取りに行かなきゃいけない!谷口!オレとタイマンだ!』
「おまえ勝てると思ってんのか?勝った事ねーだろ。」
『もう、オレは自分が助かる為に犠牲にしたくない!オレは変わったんだ!オレには守りたいものがたくさんある!』
「かかってこいよ!偽善者が」
オレと残ったメンバーが車内からジュンにエールを送っていた。
『ジュン頑張れ。』
『ジュン君は今自分と戦ってるんだよ。きっと!乗り越えなきゃ、いけないんだと思う。神様も、この日の為に異世界に送ったのかもしれない。だから頑張って。ジュン君』
マイミが後ろで片手をグーにして祈っていた。
車外では、ジュンと谷口が殴りあいの喧嘩をしていた!
…ジュン!どうした!あんなやつに負けんじゃね?
オレの応援も虚しく、ジュンは一方的にやられていた。
腕も変な角度に曲がっている。
『ジュン君!』
見ているマイミがもう泣きそうだ
『ちくしょー立て!男だろ!』
ジュンがボロボロの体で拳を握り立ち上がった。
『おい!みんな!オレは、ジュンが、のされたらオレは行くぞ!止めるなよ!ジュンのトラウマとか関係ねー!ダチあんなされて、もうみてらんねー!いいな!』
みんな頷いていた。
マイミも、泣きながら頷いていた。
『やれるだけ頑張れジュン!後はオレがやってやる!』
…オレはあんなやつに負けるわけがねー!
…オレは1対1で負けた事はねーんだ!
…卑怯な事されなきゃ、あの時だって負けるはず、いや、死ぬはずじゃなかったんだ!
…そして、オレは優子を残してにげてからは、もう絶対、人に暴力は振るわないと誓ったけど、
…優子、、。今日はいいよな!オレの周りにいるやつを救う時だけは!
ボロボロのジュンが谷口を殴りつけた。
…よし!いいぞいけ!
谷口が先に立ち上がったその時だった
【パーン!!】
ジュンに向けた銃口から煙があがる!
その銃口は即座に、ケンスケに向けられた。
『ジューン!ケンスケー!』
『ジュン君!!いやーー!!』
【パーン!!】
倒れていたジュンから血が流れ、
立っていたケンスケも、脇腹を抑え膝から崩れ落ちた!
『あの野朗殺してやる!!』
オレはドアから降りようとした瞬間、
谷口と目が合った!
…ヤバイ!!
2人を撃った銃口がこっちを向いていた!
『みんなー!伏せろー!』
【パーン!!】
銃弾が車に飛んでくる。
『ジュン君ー!ジュンー君!』
「ケンスケー、一緒に、魔王を倒すって、、、言ったじゃないか」
『みんなちゃんと頭を下げろ』
【パーン!!】
『死にたいのか?』
【パーン!!】
【パーン!!】
銃声が鳴り止み、顔を上げると、谷口が、軽トラに乗って逃げて行く!
『あの野朗!』
「キッドさん。ジュンさんとケンスケさんが!」
そう運転手のセシルさんに言われ、前を見ると、目の前には地獄絵図が広がっていた。
『セシルさん警察と救急車!早く!』
みんなが泣きながら車を降りた。
『ジュン君!ジュン君、、、なんで、、、、あんなに、、、頑張っていたのに、、、みんなの為に、、、頑張っていたのに、、、こんな、、、こんなの、、、酷すぎる、、、神様あんまりです、、、。もう、、じき、、、、クリアの、、、手前まで、、、、来て、、、ヒック、、、こんな、、ヒック、、、こんなのって無いよ、、、、、、なんで、、、、やっと前向きに、、、生きようと、、、、、思ったばかり、、、なのに、、、、、私から、、、、、大切な、、、、、物ばかり、、、、私のジュン君、、、返して、、、、神様、、、、私のジュン君、、、、、ジュン君ー!うわー。』
オレはマイミを突き飛ばした。
『泣いてんじゃねー!。諦めるな、、、、。諦めるな、、、、、。死ぬんじゃねー!、、、、これから、、、マイミと、、、幸せに、、、、なるんだろ?、、、ヒック、、、こんな所で死んで、、、どうすんだよ、、、。ここは異世界じゃあねーんだよ!
なんとか返事しろよ!アホジュン!
』
オレは救急車が来るまで心臓マッサージを続けた。
隣ではマイミが魂が抜けたようになってた。
『マイミが諦めたって、、、オレは、、、諦めない、、、、諦めない、、、、諦めない、、、、ジュン、、、帰ってこい!、、、オラ!、、、、マイミが泣いてんぞ、、、、ジュン、、、、こんな、、、酷い、、、人生なんて、、、、かわいそうすぎるだろ、、、。どんな罰だよ、、、。前向きに、、、頑張ろと、、、したみんなの希望を、、、無くす、、こんなの、、、、オレは、、、認めねー。
うっ、うっ、認めねーって、、、言ってんだろ!神様!、、、うっうっうっうっ、、、こんな、、、頑張ってた、、、やつ、、、いないだろ、、、、こんな、、、むくわれない、、、人生、、、あんまりだ、うっうっうっ、、あんまりだーー!!』
救急車が2台来て、ジュンとケンスケを乗せて病院に向かった。
オレとマイミもジュンの方に乗り、
病院に向かった。
そして、2人供ストレッチャーのまま、手術室に運ばれていった。
『ジュン君が死んだら私も死ぬから、ジュン君が死んだら私も死ぬから、、ジュン君が死んだら私も死ぬから、、ジュン君が死んだら私も死ぬから、、ジュン君が死んだら私も死ぬから、、ジュン君が死んだら私も死ぬから、、』
『マイミしっかりしろよ。死ぬとか言うな!おまえ自殺、、、したら、100万倍辛い死後の世界に行くんだろ?』
『だって、、、地獄でも、、、、うっ、うっ、、、一緒に行くって、、、約束したもん、、、死んでやる!死んでやる。』
【パチン!】
『ジュンは自殺したわけじゃねー!ジュンは殺されたんだ!死んだとしても、100万倍辛い死後の世界には行かない、、、行かないんだ、、、。マイミが自殺しても、、、会えない、、、、会えないんだ、、、。』
『じゃあ、、、うっヒック、、、どこなら、あえるの?、、うっうっ、、、自殺がダメなら、、ヒック、、、殺して、、、キッドが、、、私を殺して、、、、異世界みたいに、、、殺してよぉ、、、。もういいよ、、、。ジュン君が助からない、、、世界なら、、、生きていたくない、、、、もう、、、何もいらないよぉ、、、あいたいよぉジュン君!、、、ヒック、、、ヒック、、、。私を、、、1人にしないで、、、神様、、、。』
…マイミ、、、。
…ジュン!オレはどうしたらいい?
「異世界なんて、行かなきゃよかった、、、、ケンスケ、、。私の元に、帰って来い、、ヒック、、早く」
…ジュンオレはどうしたらいい。
…おまえならどうする?こんな時。
…泣きたい時に泣いてる暇もねー。
だれも一言もしゃべる事も無くなり、廊下に秒針の音だけが虚しく響く。
何時間過ぎたかわからない。
途中刑事らしき人が来たが何を話したか覚えていない。
窓の景色が闇に変わる頃
手術室の手術中の明かりが消え、扉が開き、医者が出て来た。
「みなさん、とりあえず、中へお入りください。」
みんな肩を震わせ、中に入るが、マイミだけが入ろうとしなかった。
『キッド、、、私は、、、あそこには、入っちゃダメな気がする。無理だよ、、。入れないよ。、、、。無理だよ。』
『わかった、、、そこで、、、待ってろ、、、。』
オレは恐る恐る手術室に入った。
レイがケンスケにすがりつき、泣いている。
…なんで、こっちだけ、、紙が乗ってる?
『やめてくれ、、、これじゃ誰だか、、、わからないじゃないか!』
『なんで、ケンスケは紙が無くて、、、、ジュンだけ、、、そんな、、、そんな冗談笑えないだろ?なぁみんな。』
何かの間違いだと思いみんなを見わたしたら、カナ、セシルさん、ユイは下を見て泣き続けていた。
『馬鹿野郎!泣いてんじゃねーおまえら、、、ちょっと、、、ちょっと、、、紙被って寝てるだけだって、、、そうだって、、、なぁ、みんな、、、だから、、、そんな泣いてばっかいるんじゃねーって。』
【タッタッタッタ】
『マイミ!』
『マイミーー!』
マイミが行きそうな場所は見当がついた。
オレはマイを追って階段を上った
『マイミーー!』
『おいマイミーはやまるんじゃねー!』
屋上の扉を開けた。
『来ないでー!!もう2度目はいいや、腕よりも100万倍辛いもん、、、ヒック、、、もう私も生きたよ、、、、ロスタイムは、、、終わりだよ、、、、。』
『やめてくれ、、、もう、、、オレの前で、、、みんな死なないでくれ、、、、しかもまた、、屋上なんて、、、、神様、、、あの時に優子を見捨てたバチですか、、、こんな結末を見せたかったのかよ!神様!』
…なんてクソな、、、人生だ、、、、
…異世界は、、、絶望を、、、与える、、、場所なのか、、、、
…優子!目の前にまた困った女の子がいるんだ、、、。
…でもまた助けられそうもない、、、。
…いつもいつも、オレの周りが、不幸になって、オレだけが助かる、、、。
…もう、オレも疲れた。
…100万倍辛い死後?それがどうした?
…どうでもいい!そんな事!
…一緒につきあってやるか最後くらい元同じ青魔族として、、。
…なんの為に、異世界にいったのかな?
…こんな辛い思いをするなら、、、。
…あの時腹切った時に死んでたらよかった、、、。
…やり直したい、、、。
…もしやり直せるなら、、、。
…みんなが周りで泣かないオレになりたい、、。
…バイク仲間の為に頑張ったら、、恨まれ優子があんな目にあった。
…シンの為にみんなと頑張ったら次はこれだ、、、。
…オレは周りを泣かす事しかできないのか。
…オレもジュンみたいにみんなを救う人間になりたかった。
…あいつはオレの理想そのものだった。
…異世界のあいつはみんなの為にしか動かないやつだった。
…神様、、、もし生まれ変わったら
オレも、みんなを救える人に変わります。努力します。
…だから、、ごめんなさい。
…もうこの世界はごめんなさい。
…神様目の前に泣いてる友達の彼女すら救えないチンケな男でごめんなさい。
…神様せめて出来るならマイミの100万倍辛い死後の世界をオレが背負います!
…だから、彼女にはもうこれ以上
…これ以上悲しみを、、、。
…生まれて来なきゃよかったなんて、思わせないであげてください。
…かわいそうすぎる
…悲惨すぎるだろ!こんな人生お互いに。
『マイミ、、、。』
『止めても、、無駄だから、、、。』
『わかった、、、。せめて、、、一緒にいこう』
『キッド、、、。』
オレらはカップルではないが、、手を繋いだ。
上り始める月が目の前に見える。
ゆっくり、、、。
ゆっくり、、、。前に
ゆっくり、、、進んだ。
ついに手摺りまで来た。
『ジュンごめんな。こんな結末で。』
『ジュン君、、、あなたと、、過ごした日々は、、、たった1週間くらいだったけど、、、好き過ぎて、、、お別れが、、、こんなに辛いとは思わなかった。。大好き過ぎたよ、、、、ヒック、、、今も大好き、、、なんだよ、、、ジュン君、、、これから、、、、死ぬのに、、、、ジュン君の事しか、、、考えられない、、、、、人間は、必ず死ぬとか、、、、わかっていた、、、けど、、、まだ、、、大丈夫、、、とか、、思ってたよ、、、1週間で、、、出逢って、、、死ぬとか、、、考えないよ誰も、、うっうっヒック、、、これから、どこいこう、、、、。何回キスしよう、、、、ヒック、、、そんな事しか、、、考えてなかった私には、、、、辛いよ、、、、、いきなり、、、、、そんな、、、、そんなの
やっと見つけたのに、、、、うっ私の宝物、、、見つけたのに、、、。
ごめんね。約束したのに、、、、うっうっうっうっうっ、、、、、
どけまでも一緒っ、、はぐっ、、、って、、うっうっ、、、いったのに、、、私だけ、、、100万倍、、、辛い、、うっうっ、、死後の世界に行くね、、、、。』
『お別れは出来たか?マイミ、、、』
『うん、、、。大丈夫、、、。』
『1歩前に出るぞ。』
『うん。』
手摺りを超えて、後ろで手摺りを掴んでいた。
『楽しい人生だったか?マイミ?』
『昨日に戻りたい。』
『オレはあの日から、やり直したい!』
『じゃあ手を離すぞ!』
『うん、、、。うっうっうっ。』
““““やめろー!””””
『ジュン!?』
『ジュン君?』
““““R35064でみんな救われる!””””
““““R35064でみんな救われる!””””
““““みんな待ってる!頼むな””””
『キッド聞こえた?』
『あー!奇跡だな!2人とも聞こえるなんて奇跡じゃねー現実だ!』
『ちょっと、、キッド、、私、、膝がガクガクで、、、。』
『馬鹿野郎!ジュンから頼まれたんだろ?死んでいいのか?マイミ!』
階段から、ユイ、カナが走って来た。
「マイ、、、なにやってるの、、、、。ダメだって、、、そんな事、、、したって、、、みんなも、ユイも悲しむだけだって、、、。」
「キッドも、、、揃って、、、何やってるの?止めにいったのかと、、思ってたのに、、、2人ともなにやってるのよ!!!」
『ごめんなさい、、、、。』
屋上でみんなで泣いた。
30分くらいは泣いていたと思う。
涙も3年分くらい流した気がした。
『みんなちょっと落ち着いたな。みんなも聞いたのか?』
「キッドも、マイもここにいたから、知らないとおもうけど、あの言葉ジュン君の声がみんなに聞こえたんだよ。、、、死んでる、、、ジュン君が、、、多分2人を守るために、、、。」
『ジュン君、、、。』
『マイミ、、、。もう泣くんじゃねー!オレらは弱いから死のうとするんだ。だからもう泣くな。』
『わかった。そうする。みんなと合流しよう。』
4人で、手を繋ぎ、屋上を後にした。
マイミが手術室の前に来た。
『みんな、私は泣き虫だから、ついて来て、、、側にいて、、、。』
「大丈夫。いるよ。すぐ側に。」
「そうだよ。ユイも隣にいる。」
『オレも行く。』
マイミを中心にもう1度ドアを開けた。
『グッグッグッくっ』
マイミが下唇を噛み必死に我慢している。
『泣かないよジュン君。あなたの声が、、、声が、、、聞こえたから、、、ユイ、、カナ、、もうちょっと強く握って側に来て、、、。』
『ジュン君のお願いだから、、頑張る。』
マイミが、紙を外した。
ジュンの唇にキスをした。
『みんな、、、みんな、、、冷たいよ、、、冷たいよ、、、』
マイミが必死に上を向いて床に涙をこぼさまいと必死だ。
その姿が痛々しく見てられない。
でも、マイミが頑張ってるのにこっちが泣くわけにいかない。
『ジュン君。私も、あなたが言った言葉を信じて救われる。必ずあなたも救う。なにが起こるかわからないけどみんなが救われる方法があるなら、私はその方法に命をかけるよ。ジュン君。4回目のキスは、、、あっ、、、、あったかい、、、だめだ。ちょっと待って、、、』
「頑張れマイ、、。」
『そうだ、、、みんなついてる、、。』
『4回目の、、、キスは、、、、暖かいキスを、、、うっうっ、、、しようね、、、、ジュン君、、、、大好きだよ、、、。
みんな、、ありがとう。頑張ったけど、冷たくて、、、冷たいんだもん、、、、泣いちゃうよ』
「マイ、、、よく、頑張った、、。」
「そうだよ、、、ユイも側にいるよ、、、辛い時は一緒にいる、、。」
『よくやったよ、、、、マイミ。』
『キッド、、巻き添いにしようとして、ごめんね。』
『大丈夫だ。オレこそ説得も何も力にならず一緒になんて、ごめん。みんな、とりあえず、近くの旅館にでも行こう。今日はみんなで行こう。レイも大丈夫か?』
「大丈夫じゃないけど、私もジュンの声を聞いたから。みんなで話し合いたい!私のケンスケもこのままじゃ終われない。」
『わかった!みんなとりあえず旅館に行こうぜ。R35064にオレなりに身に覚えがあるんだ!旅館で話す。』
そう言って旅館に向かい移動を始めた。