4.1話
木曜日 AM6:00
『ぐはっーー。』
オレは飛び起きて、とりあえず自分の首を触った。
大丈夫だ!ちゃんと繋がっている。
毎日殺されて現実世界に帰って来たら、
こうやって飛び起きる事になるのだろう。
目覚めの悪さで、汗びっしょりだ。
昔、飛び降り自殺の夢を見て、
うわーって言いながら目を覚ます!
あの感じだ!
あの感じが昨日から2日連続して続いている。
体は寝てる事になってるとは、いえ、
疲労感が尋常じゃない!
徹夜同等なレベルだろう。
…今回は首だったな、、。
…あまりの斬れ方に、初めなんだかわからないって、斬ったやつの腕が良かったのか?
…あの時も、左みたら、、。
『うっぷ』
ヤバイまた思い出すとまた吐いてしまう。
…やばっ!遅刻しちまう。
今日はパン半分を口に咥え、左手に牛乳パックで学校に登校だ。
登校しながら、
オレは一昨日と、昨日の異世界の事をじっくり考えていた。
…毎日異世界に行くって事は、あの神様が言ってた事は全て真実ってことか?
…だとしたら、あの月の色、憎悪の色とか言ってたな。
…一昨日と、昨日の月で色が少し変わってたような気がするな。
…一昨日と昨日の間でのオレに対する憎悪が増しているってやっぱ、、、あれか?
…シンか?、、。
…あの世界の中に出てきたシンってやつ顔が違ったけと、声が似てたな。
…それも、あながち偶然じゃないって事なのか?
…オレはいったいどうしたらいい?
…どうしたら、いい。
…オレはいったい何をしたら、神様が喜んでくれる?
…どうしたら、月は輝きを取り戻す?
…こんな非力なオレに
…神様何を期待している。
…神様。
そんなこんなでいつも通り学校に着いた。
そして、授業中はほとんど寝ていた。
異世界中は体は寝ていると神様は言っていたが、疲労感は凄く、起きていられなかった。
授業中はグッスリ寝れた。
また授業が終わるとタニセンがやってくる。
実にうっとおしい!
「昨日は見事なキワパン極めた。ジュンこう!迎えにきたぜぃ!」
『はぁ。』
「よし、今日もキワパン極めてもいいぜ、今日もげんぞーに言ってヤツよんであっからよー。」
…またか?
…またあそこにいくのか
…もう、いきたくない!
…人から恨みを買いたくない!
『はい。』
…何がハイだよ、、。
…いきたく無いって言えればどれだけ楽な事か、、、。
そんな事言える勇気もなく、
今日は谷口先輩に肩を組まれ、また、体育館裏に向かって歩いていた。