表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリン魂  作者: チャー丸
人間界 2016.11.3 木曜日 AM6:00
134/534

18.2話



【ピコン】


駅まで歩いているとみんなから


《今出た。》

《何時頃着くと思う》

《ちょっとメイクに時間かかったゴメン》


など、


みんなの今の状況が送られて来た。


《オレが1番乗りかもな。》


【ポチっ】


そう書いて送信した。


【ピコン】


《絶対まけねー。》


キッドはアホか?別に早いの勝負してるわけないんだから。


《オレより早かったら特上うな重おごってやるよ。》


【ポチっ】送信!



【ピコン】


《絶対まけねー。》


『はははは。あいつはそれしか書けねーのか?』


…普通に考えたら駅3つだから、負ける訳無いな!


…ふふふ。


オレはにやにやしながら最寄り駅まで歩き、電車に乗り、西船橋へ向かった。


改札を出て、駅から出ると、既にアルファードが、鎮座している。


…マジ?セシルさん早っ!


オレはスライドドアを開けた。


『ジュン!高級舟盛りだっけか?』


『なんでキッドいんだよ?高級舟盛りなんて言ってない。うな重だろ?』


『気合いだ!出るまでの時間が遅すぎだろ!悪いな2人前ごち。』


『なんで2人前なんだよ。オレより早いとかマジかー。どうやって来たんだよ?』


『オレとセシルさんの分だ!なんで来たかはアレだ!』


キッドが指指した先にバイクが見えた。


『バイクかよ。ずりーな。今度乗せてくれよ。』


『おぅ!いいぜ。』


『ってかセシルさんは、なんでこんなに早いんですか?』


「私は近くのホテルに泊まりましたから。」


『じゃあ昨日送ってってくださいよ。』


「そう言われると思って、そそくさと退散しました。」


『いや!セシルさん!それ正解!ジュンみたいの乗せてたら変態だから。』


『はははは。っていうか、セシルさんが、1番異世界のキャラと人間界とでギャップが凄い気がする。』


「異世界では自信がありますが、人間界では、まだもう少しかかりますね。これでもまだ昔よりかなり、よくなったんですよ。」


『そうなんだよ!ジュンそれ、オレも思ってたんだよ!異世界のセシルさんって、ゴツいライオンみたいな筋肉マッチョって感じだろ、こっちは普通の人だからな!異世界だと逆に強そうで萎縮しちゃうよな!』


『確かに、だってこっちだと、喋り方が、セシルさん少し敬語入ってるもんな!ってか、キッドお前がこっちの世界だと、セシルさんにタメ口すんなよ!』


『いいんだよ!ちゃんとセシルさんって呼んでるからそれでいいの!ねぇ、セシルさん!』


「私はどっちでも大丈夫って、森で話しましたよ。」


『そっかオレは今まで通りでいいや!』


話していたらスライドドアが開いた。


「やっほー。お待たせ。」


『ジュン!オレの嫁が来た!』


「だから、いつから、私はあんたの嫁になったの?もう毎回毎回!」


『そのうちいい続けていれば叶いそうな気がしねー?言霊みたいな?』


「はいはい!キッドの言霊様こっちまでまだ届いてないわよ」


『届くんだよ!オレは知ってる!想いは、全てを変える事が出来るんだ!まぁ変えれないこともあるけどな。』


「じゃあ私の気持ちも早く変えてねキッド。」


『ジュン!これは脈ありか無しかさっぱりわかんねーな。』


『いや、前よりはあるんじゃね?』


「だからね、あんた2人はチェリ男ペアーなのよ。無い無い!ねぇセシルさんもなんか言ってよ。」


「キッドさん。大丈夫です!何事も成せば成るですよ!」


『だろー!』


「はぁ。セシルさんまで何言ってるの?私は彼氏とか当分いらないわよ。あんなめんどくさいの。当分1人でいいわ。」


『大丈夫だ!アキねぇ。オレは裏切らない。』


「な、何言ってんの!13も年下の癖に。」


『大丈夫だ。アキねぇ。オレは、アキねぇ以外愛さない!!』


「こ、こ、こんなとこで馬鹿じゃないの?」


『なぁ、ジュン!ちょっと真面目にいいか?今脈ありな気がした。』


『ははは。でも、結婚したら本当に夫婦漫才になっちゃうぞこれっ!』


『いんだよ!泣く夫婦より、笑う夫婦の方が、なぁアキねぇ!』


「もう知らないっ。」


『あー!オレもマイミみたいに、なんでも尽くしてくれる彼女が欲しいなぁ!』


【ガチャガラガラガラ】


「お待たせー。3人で来たよ。」


『ジュン君遅くなってごめんね。』


そこにはバッチリメイクされた、マイがいた。


「どう?ジュンさん!さっき少しユイと一緒に化粧してあげたんだ。」


「やっぱりね、ユイより元が綺麗だからね、化粧したら、こうなるよね!すれ違う人の視線独り占めしてズッルーい感じだったよ。」


『どう?ジュン君。変かな?』


『いや、凄く綺麗だ!』


「ははは。もうじきに冬がくるのに、熱いわね相変わらず。」


「アキねぇなんか私達も幸せ分けて貰えそうな気がするでしょ?この2人みてたら。」


「確かにね。こんな時期が懐かしいわね。」


『愛ならオレがあげるってアキねぇ。』


「いやいや!愛情の押し売りはストーカーになるわよ。今の私はただでもいらないの。」


『そんなぁ!』


車内に笑い声が響く。


『全員揃ったし、そろそろやるか?』


オレは手紙をみんなに見せて了解を貰いLINEでギルを呼び出した。


【ガチャガラガラガラ】


『ギル、おまえここで、寝泊まりしてるのか?』


『そうですよ。色々あってお金無いですから、泊まりながら、働いてます。今日はホントは休みですが7時から、バイト入れて貰いました。』


『ギル!これ悪いんだが、昨日帰りながらLINEした手紙!やつの部屋に置けるか?』


『やってみます。ジュンさん。今日は顔普通なんですね。』


『ギルあの顔が好みか?毎日あのメイクでお店遊びに来た方がいいか?』


『いや、遠慮しときます!仕事が増えて大変ですから。』


【ガラガラガラガチャ】


ギルが手紙を持ってお店に戻って行った。


『ジュンあいつ頼りないけど大丈夫かよ?』


『大丈夫だ!あいつは仕事はキッチリやる!そういうやつだ!あんなよくわからん客達を1人で対応してるんだ!このくらい朝飯前だろ。』


『そうか、人間みかけによらないんだな。』


『でも、ギルあそこに寝泊まりしながら、働くって大変だよな。あいつの場合青魔族になったのは金絡みかな?』


なんか車内の空気が、一気に変な感じになった。


『あっ!みんなごめん!オレたまにデリカシーない事言うんだ。わりぃ忘れてくれ。』


「まぁ、そうだとしても、今なんか楽しそうだったわよ。大丈夫だと思う。ギル君はもう、異世界で大切な何かを見つけたんじゃないかしら」


『だといいな。異世界に行ったみんなが、何か自分にプラスになるものを見つけて帰れたらそれほど素晴らしい事はないな。』


『そうだね。でも見つけるまでが大変だけどね。』


『確かに。』


【ピコン】


『おっ!ギルからLINE来たぞ。

こそこそ置くの嫌なんで、お客様に手紙を渡してくださいって方が現れて置いていかれましたので、お受け取りくださいって渡しました。今部屋ごそごそやってるので、出て行くかもしれません。だって!』


『ジュン!あいつすげーわ!流石は斬り込み隊長なだけはあるな!肝が座ってる。』


『だろ?あいつを新しく魔族長にしてよかったよ。』


【ピコン】


『ギルが、今出たってよ!おいっ!みんな来るぞ!!ここからだ。電車の場合、キッドと、カナ、ユイが、ぴったりマークして行くぞ。オレ、アキねぇ、マイは離れたところから、追跡!ユイのグループLINEで連絡取り合いだ。セシルさんは駅情報伝えるから、それに合わせて追って来てください。』


みんなが頷いていた。


さっきまでの笑顔は無い!


流石はみんなやる時はやるメンバーだ!


『ジュン!来たぞ!スキンヘッドにサングラスじゃ、まるでヤクザだな。』


「でも、あいつ、駅に行かないよ。」


『おかしいな歩いて行くのか?』


タニセンが、コインパーキングに入って行った!


『ジュン君。あの人免許持ってるの?』


『高校3年生だから、持ってるのかもしれない!学校以外ではよく会わないからわからないけど。』




親の車だろうか?軽トラに乗ったタニセンが、パーキングから出た。


『セシルさん。お願いします。』


「はい!じゃあ行きますよ。」


追跡開始だ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ