17.6話
カナを殺す為に手を上げたプレイヤーの首に弓が刺さる!
「ギャッー!!」
…リンよくやった!!
シンが相手1人を倒し、足を引きずるカナを連れて、セシルさんの方に走って行った!
『よしみんな行くぞ!』
みんな全速力でシンとカナを追いかける!
はるか前方から、セシルさんも、こちらの状態が見えたようで、急いで向かっている!
「カナ!数秒しか止められない!少し離れてオレごと頼む!!それしかない」
…シン!ちくしょう!オレの安易な案でまた殺させちまうのか?
泣きながらカナが何か話している。
次の瞬間、シンが斬られた!
「シン!この野郎!」
先頭走っていたカズキが、後ろでうちらを牽制していた4人組に斬りかかる!
全員が、武器を抜き、その4人と戦闘を始めた最中、
シンと話していたやつだけが、剣を振りかぶりカナめがけて、走って行った
『カナーーーー!!!!』
カナは魔法が撃てなかった事に落胆したのか、膝が抜けたように座りこみ、動けなくなっていた。
「死ねーーー殺人プレイヤー共め!!!」
【カキン!】
「間に合った!もう誰も殺させません!」
走って来たのはセシルさんだった!
…間に合った!
…間に合った!よかった、、。
『早く終わらせてみんな加勢に行くぞ!』
カズキとユイが、戦ってる間にリン、キッドも合流して、4人を倒して、
セシルさんに、合流する為に顔を上げたら、もうすでにセシルさんと戦ってる敵はいなかった。
そこには泣きながら下を向くカナを、支えるセシルさんの姿があった!
「皆さん、、、ごめん、、、なさい。、、、シンさんに、、、ボム、、撃てって、、、言われたのに、、、、私、、、私、、、撃とうと、、、したら、、、ミッキー、、、の顔が、、、でて来て、、、出来なかった、、、ヒック、、、、撃てなかった、、、、、シンさん、、みんな、、、、ごめんなさい、、、、うぇーん」
『カナ大丈夫だよ。とりあえずみんなで麦藁洞窟まで戻ろう。』
そう言ってみんなで村を出て、麦藁洞窟へ向かった。
帰りのメンバーにシンだけが、いなかった。
プレイヤーを、全員人間界に帰す!それはみんなそんな甘いもんじゃない事を実感し、話をする者もなく、ひたすら麦藁洞窟に向けて歩いていた。