表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界2日目
13/534

3.4話(1/28挿し絵追加)


オレのゴブリンの身体の右手、右足、左手、左足、が光始めた。


…なんだこれ?どうなってる?



「カナ!ユイ!あれ見た?あいつ4倍モンスターだよ。他のに捕られる前に行くっきゃないよ!」


「だよねー。手足全部の奴初めて見た!超レアだよ!マジラッキー。マップ開いて!必ず500m圏内で行くよ!」


「了解!」


さっきまで諦めモードの3人が凄い形相で追ってくる!


…ヤバイなんだ。この手足!


…マジ!光んなよ!見つかっちまうだろ。


…なんだよ、4倍モンスターって訳が、わかんねー!


オレは向こうの殺気から、見つかったら確実に殺られると思い、

ゴブリンの身体能力をフルに発揮し、森の暗い洞窟の中に身を潜めた!



それでも、自分の手足が光、ライトみたいになって余計暗闇の中だと目立つ!


まるで夜中河辺にいる、蛍のごとくだ。



だんだん女パーティの声も近づいて来る。


聴力のおかげでだいたいの距離感はわかる!


が、何故か確実にこっちに向かってきている。


それも一直線に。


…なんでだ?いくら手足が光ってるとはいえ、岩かげに隠れているから、あっちまで光は届いてないはず!


…なのにまっすぐこっちに向かってきてるのが、話声からわかる。


…ヤバイこれ以上近づかれると、確実にバレる。



オレは入って来た方とは逆の奥の方に更に走っていった。


なぜか、オレがとまっていても、走っていても、女達は一直線にオレに向かって来てる感じがしてならない!


…やった出口だ。とりあえず出て森林に身を隠そう。


暗闇に明るい日が入ってくる。


洞窟が暗いせいか、出口は明るすぎで、光で目が眩み何も見えない。


…ここから出たら、木の上か?そのまま走るか?どうするか?出てから決めるか。


出口の光がだんだん大きくなっていく!


やっと出れるそう思った時だった!


【バサッ!バサッ!】

挿絵(By みてみん)


一瞬だった、自分がどうなったのか?わからないが世界がぐるぐる回る!


「ちょっとセシル隊長!横取りずるいですよー。ユイ達が狙ってたんですよーこれ。」


「んー、そうなのか?マップみたら星4がこっちに向かって走ってくるのわかったから、張ってまってたんだよ。星4だからさ、どんなレアかと思ったらゴブリンで逆にビックリだ。ははは。」


「あー!ユイが倒したんじゃないの?隊長にやられたの?しかもちゃっかりお得意の斬ってからの斬り上げ2連撃してるし!疲れてんの走って来たのにマジダルっ!」


「わかった!頑張った3人に宝石半分あげるから、それで勘弁してくれよっ。なっ。?」


「ユイたち経験値が欲しかったのにぃー。ってかセシル隊長ー。こいつ宝石にならないけど、とどめ刺してないの?」


「さすがに死んでるだろ?。これ見て生きてるわけないな。ははは。」




意識が遠くなるなか、痛みに耐え、そんなもん耐え切れるもんじゃないが、

明日以降の為

必死に意識がなくなるその瞬間まで、人間の話に耳を傾けていた。


…星4ってなんだよ、、。


…また死ぬんだな。


…痛すぎて、もうやだな。


…なんだ、あの体、そっか、オレ今回首逝かれたのか、、。


…なんの為にオレはこの世界にきてんだよ。はぁ。



そしてまた、目の前が真っ暗になった。



こうして、2日目の異世界も、死という形で幕を閉じた。




ゴブリンで生きていくという事、


時間生き抜けばそのまま戻れるってわかっていても、


人生同様、異世界でも、上手くいかないものである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ