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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界9日目
129/534

17.5話




『みんないっちゃったけど、大丈夫かな?』


『なんかあったら発煙玉上がるだろ?初めから戦いに行ってる訳じゃないから大丈夫じゃね?』


自分らの先150m

くらい先の木陰でカズキ達仲間のプレイヤーが、待機している。


『なんかいい案ないか?』


『どうしたキッド?』


『いや、どうなっても最良の案を考えとかないとよ。いざって時固まるじゃんか?』


『そうだな。』


…んっ?


『ジュン君!』


『マイ!やっぱりそうか?気のせいじゃないよな?マイも聞こえてるなら!キッド行くぞ急げ!かすかだが、カナの悲鳴が聞こえた』


『わかった!くそっ!やっぱりこうなるのか?』


オレらは中衛プレイヤー組目指して、走り出した。


仲間のみんなが何事かと走ってくる、オレ達を見てる!


『みんな!カナの悲鳴が聞こえた!オレらゴブリンだから、聴覚が良いんだ。2人共聞こえたから、間違いじゃない!みんな急ぐぞ!!』


「カナ。大丈夫かな?カナになんかあったら、ユイ絶対許さない!!」


みんなで走って行った。


走り出した瞬間、発煙玉が上がる!


『やっぱりかシン!カナ!なんとか耐えろよ!みんな走りながら戦闘用意だ!』


各自自分の武器を用意しながら、煙の上がる方に走った。


そこの角を曲がれば、煙の場所が見える。


「カナー!シン!!大丈夫か?」


カズキが先頭で叫んでいる



「そこで止まれ!止まらないとこの2人を殺す!そこから、1歩でも前に出たり変な仕草したら殺す!」


そこには傷を負ったシンとカナ、その他に敵プレイヤー6人がいた。


『どうするジュン!人質取られてる以上下手に動けないぜ!』


『なぁ回復補助魔法組でこの距離でストップ魔法で止められないか?』


「そんなのは無理です。回復補助魔法は基本的に1m〜2mで使用する魔法です。

攻撃魔法なら、ある程度の距離は届きますが、遠ければ遠い程射撃と一緒であたりません。

攻撃魔法の場合はレベルが上がれば上がる程遠方でもあたる精度は高くなり、威力も増しますが疲労感も増えます。

ストップ魔法を使用するのに近づいて、使用して相手を止めた状態で、離れる場合も、離れれば離れる程魔法が早く切れます!

動かない相手か、相手が相当弱ければ長く止められますが、相手が魔法を解除しようともがけばもがく程魔法は、すぐとけてしまいます。

基本的に弱いモンスター用の魔法なんで、相当鍛えてない限り動く相手に、何分も止めるとかは無理です。

ですのでこんな遠方から、相手の動きをストップ魔法で止めたり、遠い仲間に回復魔法を飛ばす!そんな事ができれば、そんな物はチート魔法です!」


『そうか、魔法使えないから、よくわからないんだ、すまない!』


「いえいえ大丈夫です。」


オレはここで無い頭をフル回転させ、打開策を考えていた時、先にいるカナの悲鳴が聞こえた。


「いやー!痛ーい。。助けて。」


「この野郎やめろ!!」


カズキがやつらに聞こえるように怒鳴っている。


「後ろの連中は動くなって行ってるだろ?」


「あの野郎!カナ刺しやがった!絶対殺してやる!」



『ジュン!リン借りていいか?リン昔弓かボーガン撃ってたよな?命中率はどんな感じだ?』



「かなり当たるようになったかな。」


『隣のプレイヤーズルームみたいな建物の中から弓で狙ったらカナに当てず、カナを抑えてるやつに当てられるか?』


「ちょっと不安だけど、私しか出来ないならやるよ!」


『ジュン!って事でリン借りて行くぞ!』


『2人共よろしく頼む!』


『おう!出来る事に全力だぜ!急ぐぞリン!』


「あいよ!任せな!必ずあててやる!」


2人が、建物の中に入って行った。


『どうだバレてないか?』


『大丈夫だと思う!これだけの人数が壁になってるから。』


『もう1人こっそり、村のもう1つの出口に回れないか?そっちから逃げる可能性がある!ただ、そっちに逃げた場合、1人で6人食い止めないといけなくなる!その場合そこそこリスクを伴う!どうする?』


「じゃあオレが行くか?」


『カズキはダメだ!オレとプレイヤーが戦った時にも割って入って顔が割れすぎている!さっきも叫んでいたし、居なくなってるのがバレたらカナの命が危ない!』


「ちくしょう!じゃあどうするよ!」


「じゃあ私が行きます。皆さんそのまま後ろを振り返らず聞いてください。振り返えると、逆に怪しまれます。私なら丁度今影の位置にいる!こんな役目女の子にさせられないでしょう!ジュンさん!私が行きますよ!」


『セシルさん。無理だけはしないでください!あなたはこのパーティの貴重な戦力だ。無理だと思ったらこれ煙玉です!これ使って逃げてください!戦いは今日で終わりじゃないから。』


「わかった。皆さんも健闘を祈ります。」


そう言うとセシルさんが、後ろでしゃがみながら、さっき入って来た入り口から出でもう1つの入り口に向かって走って行った。


シンと敵が何か話している。


『マイ!何話しているか?聞こえるか?』


『ほとんどわからない、あんな普通の会話だと無理かな。グロックって言ってるのは聞き取れたけど。』


『やっぱりあいつら、グロックの残党か?』


右のプレイヤーズルームらしき建物の上の部屋から、リンが弓の射撃の用意をして構え終わっている!


「カナー!!。」

その時シンの声に驚き!

カナを見るとナイフを振りかぶったプレイヤーがいた!

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