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ゴブリン魂  作者: チャー丸
人間界 2016.11.2 水曜日 AM6:00
120/534

16.4話(2/7.9.10挿し絵追加)



2人で先に駅に着いた。


その時2人の携帯が鳴る


【ピコン!】


『どっちのLINEグループの方だ?』


開くと青魔族のみんなの方だ。


『ジュン君このURLを見てって書いてあるよ。』


『わかったじゃあオレので開く!』


【ポチッ】


『今日のニュースです、、、。行方不明になっている、、、、。』


『マイ!これシンの事件だ!』


『公開捜査になったの?』


『そうみたいだな。ヤバイな。あいつらが見たら余計隠れるか、逃げるかして、探しづらくなるかもな!でもあの刑事重要参考人ってオレにいってたけど、なんでテレビに名前と写真が出ないんだ?なんでシンだけしかでないんだろ?』


『ジュン君その人達未成年だから名前とか出ないよ。たまに少年Aってニュースでみたことあるでしょ』


…そうか、谷口、げんぞーは未成年だからでないのか?


…オレが撮っておいた写メがなかったら手がかり0だったわけだなあぶねー


…まさか撮りたくて撮った訳じゃない写メにたすけられるとは思わなかったな。



オレはこのニュースはシンに間違いない!前送った写メのやつ!こいつら見かけたら、連絡してくれと書き、魔族一家LINEに一斉送信した。


『よし!これで良し!』


【ピコン】


『なんだ?忙しいな。』


『これだれかな?秋葉に着いたって書いてあるよ。携帯を持って手を上げてって書いてあるよ。ジュン君やるのこれ?』


『ユイだな。これ。マジやんのか?マイ恥ずかしくないの?』


『一緒ならやれるよ。』


『マジかっ?じゃあげるか?えいっ!』


人通りが多い駅の前で手を繋いだカップルが、手を繋いだまま手を上げている!


見ない方が不思議なくらい不自然だ。


何あれ何あれ?

ちょっとあれっ、馬鹿ップルかな?

何してんの?

近寄っちゃダメでしょ


色んな声が聞こえる!


「ちわー!マイにジュンさん見っけー!!。」

挿絵(By みてみん)

『ユイか?超恥ずかしかったぞ。』


「ごめん。ちょっと面白いから30秒くらい見てたよぉ。」


『早く来いよ!恥ずかしいんだぞ。それにしてもユイ結構ギャルなんだな。』


「そう?これでも、大人しくなった方だよ。マイ。マイに会いたくて今日来たの会いたかったよぉ」


『私も会いたかった。ユイ』


2人で握手を、してる。


…おっ!ちゃんと、動くほうの手と握手してる!すげーなオレとは違うな!オレはデリカシーが無いのかな?


…んっ?そもそもユイってマイの手が動かない事知ってたのか?


…んー。たまたまか。まいっか。


「お待たせ、ジュンさん、マイ初めまして。カナです。」

挿絵(By みてみん)

『よくオレ達だってわかったな?』


「あー!ユイがいたからね。」


『2人は知り合いなのか?』


『LINEはしてたよ仲間だからね。ミズーも。』


『そうか!ミズーにあの時はすまなかったって送っといてくれないか?』


「わかった。」


【ピコン】


皆さんどこにいますか?

と書かれてる?


『誰だこれ?』


「あっ!これユイの隊長!みんなここに集まって写真撮るから。」


みんなが顔を近づけた。


「ハイチーズ!」


【カシャ。】


「いいね!いいの撮れた!よしこれを添付して、みんなこの人を探せ!難易度レベル2!よしっ!書けた!みんなに送信!」


『ユイ。私にもその写真頂戴。』


「今うちらだけのグループLINEに載せたからそっからゲッチュできるよぉ。」


『わかったありがとー。』


どんどん集まって来た。


「お待たせしました。」

挿絵(By みてみん)

『セシルさん?』


「そうです。会社早退して来ましたよ!」


『本当にセシルさん?』


「ジュンさん!初めて隊長と会った時のユイと同じ事言ってるー。ウっけるー。これでもよくなったんだよー。もっとゴマ塩みたいな白髪でボサボサ男だったんだから。異世界だとオレについて来いみたいな、超男みたいな感じなのに、人間界じゃこんなんだしー。」


『ユイ!でも思ったよりセシルさん若く見えるな。40には見えない』


「それはね、私が美容院担当でカナが洋服を選んでいるからね。ねっ?カナ!」


「そうだよ。隊長お金は持ってるけど、センスが無いからねー!私アパレル系で働いてるから、新作を隊長に着させて、写真撮らせて貰ってる代わりに服を、半額くらいで譲ってあげてるんだ。あのダサいからストラップも外しなよって言ってるんだけど、頑なに外さないのよね。」



「色々と苦労しまして、みんながサポートしてくれてるんで、少しは若く見えますが、素は40ですよ。あの時は強くなりたいとただひたすら願っていたら、異世界に行ってしまい、なぜか異世界のキャラだけ力強い男みたいになりましたよ。はははは。あのキャラに合わせて口調変えてるうちに自分の性格がすこしいい方向に変わった気がします。ストラップだけはプレゼントなんで外せないですね。大事な物なんで。」


『セシルさんほどキャラが違う人はいませんよ。あれいた!年齢詐欺のプレイヤーが。』


その噂をしていたプレイヤーが駅側走って来る!

「ジュン君!お待たせー!」


『おー!。アキねぇ!LINEのトップ画より綺麗だな!』

挿絵(By みてみん)

『マイちゃん!会いたかったよー。』


…褒めたのに、シカトか?アキねぇ。


アキねぇが両手を握りに行った。


『アキさん。ちょっとこっちの手でいいですか?右手ちょっと動かなくて、、、。』


「そうなの?ごめんねマイちゃん。」


『いえいえ、私も会いたかったですアキさん。』



『みんなチョリーす。オレ誰だかわかる?』

挿絵(By みてみん)

「キッドでしょ。魔族でも人間でも軽そうな感じもそのままね。」


『ジュン!アキねぇが、会って早々オレの事好きだって!』


『そんな事言ってねーだろ!でも会いたかったぜキッド!』


『おうよ!主役は最後に登場するもんだぜ。ハハハ。』


オレはガッチリキッドとエアー腕相撲みたいに握手した!!


「ユイの連絡網によると、今日集まれるのはこれだけだって、どうしよっかみなさーん。」


「遊ぶ?」


「遊ぶ?」


『別にいいよ遊ぶ?』


「遊びに行きますか?」


「私は構わないわよ行く?」


『おらー!みんな親睦を兼ねて遊びたいってよ!』


…いいのか?


…みんなシンを探さなくて。


…でもあてもないからな。


『行くか?おまえらー!!』


『オー!!』


『私プリクラ撮りたい。』


「マイちゃん私も撮りたい。」


『じゃあそこからいくか?』


『みんな入れっかな?』


『キッドみんなで寄れば大丈夫だろ?』


『くっついた時にアキねぇのほっぺ狙ってみるってどう?ジュン!』


「ちょいちょい、聞こえてるわよキッド。やる前にハイ。」


『アキねぇなんだその手?繋いで欲しいのか?』


「前払い10000円!」


『10000円でいいの?払う!』


「払うんかい!高い!とか言うリアクション来るかと思ってたけど、流石はキッドね。ビックリな返し見事だわ。」


『夫婦漫才だな2人共』


「まだ結婚してないし」

『ありがとー!』


『2人のタイミングはバッチリなのにセリフが違う!これまた斬新だな。』


「もういいわ。キッドに付き合うと、体力がもたない。私のマイちゃん!早く行きましょ!」



『あいつらも、来れればよかったのにな、、。』


『んっ?カズキとリンか?』


『いや、ちげー!まぁ気にすんな。こっちの話だ。早くいこーぜ!みんな行っちまった』


『そうだな。親睦会だから。』


そう言って秋葉の遊ぶ2次会に突入した!!


プリクラを撮り、

みんなでウィンドウショッピングしながら、

ジェラートを食べ歩き、

カラオケにも入った。


「あー皆さーん。楽しかったですかぁ。ユイの幹事のおかげだね。ってか、セシル隊長カラオケ上手くてビビったよぉ。」


『確かに!みんなでも知らないだろ?あの歌。』


『知らなくても歌声は素敵だった。年上の余裕ってやつなのかな。』


「会社の人前や接待で歌わなきゃいけない事があってね。1人で練習したんだよ。」


『流石は、社会人!カラオケ代まで出してくれるなんて、太っ腹!!』


「会社も楽しいけど、人間界でこんな楽しかったのは異世界以来では久しぶりだよ。神様の言う通りにしといてよかったよ。」


『セシルさん。神様って』


「信じて貰えないだろうが神様から手紙が来たんだ。あっ!すまない!それ以上は神様との約束で言えないんだった。」


「ちょっと!セシル隊長!その年で神様とか言ってるとみんな引いてますよ!」


「カナの言う通りだね。申し訳ない。忘れてください。」


その時にセシルさんが、キッドに近づき、


「この携帯はキッド君のかい?」


『あー!そうだけど。』


『そうかい!そうか!ありがとう。』


セシルさんが涙を流していた。


『どうかしたんですか?』


「私はこの機種の会社で、この機種のスマホを作ったんだよ。まぁなんか嬉しくてね。」


…泣くほどうれしいもんなのか?


…自分が一生懸命作ったもんだからな。


…泣くほど、嬉しい仕事を出来るって羨ましいな。


これから、解散かなって時に、

全員の携帯がなる。


【ピコン】


《ギルです。この人似てませんか》


そう言う文とともに誰かの斜め後ろ写真の隠し撮りが送られて来た。


『ジュン君どう?』


『どうかな?確かに似てるけど、髪剃ったのかな?前から見ればわかるけど、もう20時だし、みんなどうしようか?』


「とりあえず、どこだか聞いて見たらどうかな?」


『そうだな!そうしよう。』


《ちなみに、その写メどこ?そいつまだいるのかな?》


【ポチッ】送信!


1回送信するといろんな書き込みが、一気に増える。



進展ですかね?

警察より先に見つけたのヤバイね。

刑事ドラマみたい。

頑張れ新魔族長!

ちょっと牛丼食べに行ってきます。

あっ!いいな。


こんな感じで、ズラズラ書き込みが増える。


まるでネットの書き込みスレッドみたいだ。


最後の2つなんて、もはやシンとは、なんの関係もない!


ただの腹減りましたの自己申告だ。


でも意外とそんな牛丼話から牛丼の話題で盛り上がったりする。


まぁ見てる分には楽しいのだが、

自分が、書き込みしたものが、どんどん上に追いやられ、ギルがちゃんと見てるかだけが不安だった。


【ピコン】


『来たぞ!×××の駅の漫画喫茶にいるだって!どうするみんな!行くか?ってかいけない人はいる?』


みんな黙っている。


『みんな行けるってのでいいのかな?』


『行こうぜジュン!1人でも多い方がいいだろ?』


『そうだな!』


「私今日会社の車ですが、乗って行きますか?」


『1、2、3、、、、、全部で7人ですけど。』


「ギリギリでは無いけど、乗れる乗ってくかな?」


『ジュン!ここは甘えて乗ってこうぜ!』


『じゃあお願いします。』


うちらはセシルさんのアルファードに乗り込みギルが連絡をくれた場所に向けて出発した。

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