3.3話(1/26挿し絵追加)
これは爆発音だ。
…だれか戦ってるのか?
…そういえば昨日オレを殺したパーティの奴らも象は苦戦したって言ってたな。
…やっぱりモンスターはいるんだ!
…オレみたいなやつもいるんじゃないかきっと。
そう思ったら足も自然と軽くなる、その爆発現場に急いだ。
…後500mくらいだな。待ってろ!
その頃その戦闘現場では、
「わー。敵だ敵だ ユイがやっつけてもいい?」
「いいよ。やりなよ。」
『キーキー』
「このゴブリン腕輪で防御するばかりで、全然戦ってこないよ。ユイでも楽勝だね。」
『キーキー。キー!!』
「なんかキーキーいってるじゃん。ダルっ!早くやっつけちゃいなよ。私この戦闘終わったら、疲れたからちょっと休憩!ムチって武器結構疲れんのよね。」
「ミズー。休むの?じゃあ私もこのバトルが終わったら、休もうかな?カナは?」
「私もみんなに合わせるよ。さっき覚えたての、アルティメットボムの技使ってMP無いし。」
「了解!じゃあここはユイがいっくねー。」
やっとちょっとした崖下に戦場が見えた!
ゴブリンらしきのと女パーティ3人で戦闘している。
…同じゴブリンじゃないか?
『辞めて、私別に戦いたくないの。』
「二人共みててね。新しい技覚えたんだー。スパイラルスラッシュ!」
『ギャッーー。痛い。』
…やっぱり人間には声は聞こえないのか?
目の前で違うゴブリンが殺されかけている!!
そのまま、黙って見過ごす訳にはいかない!
『ちょっと待てー。』
…見つかった!
…でもしょうがない!こちらに引きつけて、あのゴブリンを、なんとか逃がさないと、、。
「ミズーもう1匹いるよ!今日は大量だね、とりあえずこっちのやっつけとくね。えぃ!」
女剣士の剣がゴブリンの首筋に刺さる。
『ギャー!あなたは逃げて』
そう言うとゴブリンは消えて宝石になった。
…ちくしょー初めて見つけた同士だったのに。
…色色聞きたい事あったのに。
…助けられなかった、、。
…とりあえず、このまま戦闘したら昨日の二の舞だな!逃げるしかないな!
オレは危険を察知し、森の方へ体を向けた。
「カナー!ゴブリン逃げるよ。足止め魔法なんとかならない!」
「無理だよー。MP使って体がもヘトヘトだしー。薬も空だしー。ミズーのムチで届かない?」
「無理!あれだけ遠いのは。チッ!ダルっ!諦めるしかないかな?」
そう話している時だった。